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『保健室よりも音楽室』学ビ舎いろはに003

こんにちは。藍澤誠/Jの先生です。

昨日、ミュージシャンのシーナアキコさん(noteの記事としてはこちら)と学校の在り方について話をしていたときに、一つのことを思いつきました。

クラスで落ち着きのない子(※マイルドな表現)が授業に集中できない、授業中立ち歩いたり、脱走してしまう子がいる、ということはよくあると思います。

そんな子が連れていかれちゃう場所は、私の知る限りでは「校長室」か「職員室」か「保健室」なのですが、そんなときに「音楽室」があればいいのにって着想しました。

音楽室といっても、ふだん、授業がないときには鍵がかけられているような、立派な音楽室ではありません。

イメージは保健室くらいのサイズの部屋。そこにはドラムやハーモニカやギターやトランペットなどがあって、もどかしい気持ちや言葉にならない思いを楽器で表現&解消できる。サンプリングできる機材とかがあって、自分の叫びを音楽に変換したり、誰かに伝わる形に変えてみる。

場所だけあって人が誰もいないのではなく。「オレも学校で辛かったけれど、今は自分の音楽の道をみつけたぜ!」というセンパイミュージシャンがそこにいて、一緒に音楽をやってくれたら面白い。音楽室仲間の別の子がいたら、いっしょにセッションしたり。気が向いたら音楽室で勉強してもいい。

以下、塾の子(Jネーム 鉄道カメラマンくん・略して鉄カメくん)の体験です。

イベントでドラマーが学校にきたことがあったそうです。
鉄カメくんはものすごく感銘を受けて、なんと授業後に個人的にお願いしてプライベートレッスンを受けたそうです。そしてちゃんと契約して定期的にドラムを習っているのです。

プロのミュージシャンがアルバムを作り、ツアーをする。
これもロックでカッコいいことなのですが、普通にふらりと学校に来て、困っている子どもとセッションするのは、ロックでありパンクであると思う
のですが、どうかな。

たしかに保健室はとても重要な場所です。
ですが保健室よりも音楽室が合っている子もいると思います。同じように素晴らしい図工室、誇り高き国語室、爆発する理科室、わくわくする社会室などがあってもいいと私は思います。

少子化を嘆くのではなく一人の子をたくさんの大人が応援する。そしてかつて少年少女だった大人が、一人の子から学ぶという場所が、公立ならばなおさら、公共の場として存在していたらいいのにって思います。

4に続く

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◎001~010

001『鳥の種類は書くべきか? 小学生への文章指導で注意すること(1)
002『文章指導を丸投げしない 小学生への文章指導で注意すること(2)』


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