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ほぼ全員がフルリモートでフルフレックス!「ママ友に自慢してもらえる会社」の作り方。/株式会社TECO Design 杉野様特別インタビュー【後編】

前編の記事では、株式会社TECO Design 代表取締役社長杉野様に、労務業務のDXや今後の労務担当に求められるスキル、社内のうまい巻き込み方などをお伺いしました。

後半の記事では、TECO Designでの組織づくりや採用活動の実例について、引き続き杉野様に語っていただきました。ほぼ全員がリモートワークの同社で、どうコミュニケーションを活性化し自立駆動的な組織を作っているのか、リモートワーク下での組織づくり、採用・育成についてのヒントをお伺いします。

前編はこちら


◆プロフィール
杉野愼(すぎの しん)/株式会社TECO Design代表取締役社長

Twitterアカウント@shinson10                      岡山県笠岡市出身。
広島大学大学院 工学研究科 修士課程 修了。
●医療系IT上場ベンチャー企業に就職。テレアポから営業トークまでを徹底的に分析して、マニュアル化。科学的な営業を取り入れ、トップセールスを継続達成。
中四国大手の社会保険労務士事務所に入社。実際に給与計算業務などに従事し、顧問先担当企業のIPO、M&Aも経験。同時にIT推進室室長として、社内のマニュアル整備、IT推進などに注力。またグループ内でコンサルティング会社を設立し、顧客データベースの導入・移行作業や、クラウド勤怠、クラウド給与等の導入、また、業務フローの見直しなどを含めたバックオフィスの業務設計を中心に実施。
これまでに、200社以上の給与・労務・勤怠サービスの導入支援業務を実現。

ーでは、後半は貴社の組織づくりについてお伺いします。
ーまず、貴社はほぼ全員がリモートワークでいらっしゃいますよね。コロナの影響でリモート化が進み、組織づくりに課題を抱えている人事・コーポレートの方もいらっしゃると思います。組織づくりについて、どのようなことに取り組まれているかお教えください。

先程も話しましたが、まず当社はルールがゆるゆるです。ですが、やらなければいけないことは明確にしていて、「こういう行為は悪だ」ということも伝えるようにしています。それは採用面接の場面だったり、オンボーディングだったり、入り口からしっかりとメッセージを発信して、TECO Designらしい雰囲気を醸成しています。

ー具体的にどのようなメッセージ何でしょうか。

例えば、slackの絵文字はポジティブなものしかないよとか、困ったことこそ自己開示しようとか・・・。理解するのも行動するのも、難しい内容ではありません。

それから、毎朝自分の様子を報告するのも義務にしています。当社はほぼ全員がリモートワークだからこそ、その日のメンバーのコンディションを把握すること、「分かってもらっている」ということが安心感に繋がりますよね。
例えば、今日は用事があって早く上がります。とか、子どものことがあるので抜けます、とかですね。

新しく入社してきた人は、その様子を見て「あ、この会社はこんな風に裁量を持って働けるんだな」と思ってくれるんじゃないかな。一方で、「途中抜けるのは一日三回まで」というルールを作ると、なんだか縛られているように思いませんか?

ー確かにそうですね・・・!一日三回までだと、寛容さはあまり感じられません。

そうですよね。だから、組織で何かを守って欲しい、従って欲しい場合には、ルールで縛るのではなく、習慣にする方が社員満足度も高いですし、モラルも維持されるんですよ。

お陰様で、何かしらの締切日があったら、誰からともなく「そろそろやっておいてね」なんて声がけをしてくれたり、仕事が詰まっているけれど退勤しないといけないメンバーがいたら、みんなで分担するから大丈夫だよと言ってくれるような会社になっています。

後は、体調が悪いけど迷惑かけるから頑張らないと・・・なんていうメンバーがいたら、会社の風土として「きちんと休んでパフォーマンスを発揮してほしい」という考えがあるので、体調悪いなら休んでね。無理して仕事するほうが迷惑になるよなんてコミュニケーションを取ったりですね。

ー一人が体調不良を我慢したら、他の人もそうしないといけないのかな?と思ってしまいますよね。

はい。何かあったら全力で守るけど、自分のことは自分でしっかりしようねという雰囲気を作れているかなと思います。

ーほぼフルリモートかつフルフレックス、そして設立半年・・・。どのように、それほどまでにルールを浸透させたのでしょうか。

特別なことは何もしていないんですが・・・。連続小説の恵美子さんを、共通のペルソナとして認識していて、みんな近しい経験をしている。そして、彼女彼を救うんだと全員が思っているんですよ。同じ悩みや苦しみを経験している・知っている人を集めているので、話が早いですよね。





それから、僕はメンバーにああしろこうしろと強制することはしません。「あなた達が働きやすい状況って何?」「最終決裁は取るけど、A案とB案どちらが良いの?」と何かを決めるときにはメンバーを巻き込むようにしているので、それが当事者意識やモチベーションを醸成しているのかもしれませんね。それから、定期的に当社の大事にしている考えを発信したり、推進してくれるメンバーがいてくれたりすることも大きいです。

フルリモートかつフルフレックスで、時短勤務の社員がいたりすると、効率化の極みに行ってしまうというか。業務整理が進んでいるが故に、次に何をやろうかと考える余白すらなくなってしまう場合があります。

なので、仕組み化で余白づくりをしていて、例えば「15時だよ〜みんな集中しすぎてない?」とslackで投稿したりしています。メンバー間での「今日、15分くらいオンラインでお茶しない」なんてslack上での声がけも許可していますね。

ー煮詰まるとアウトプットの質も下がりますよね・・・しかし、すごく良い環境ですよね!

はい、自分たちでもかなりいい環境なんじゃないかなと思っています。笑

ーいま苦しんでいる方には、TECO Design様への入社を強くオススメしたいです!リモートワークが進み、マネジメントや育成に課題を持つ経営層・マネジメント層も多いかと思いますが、貴社ではどのような工夫をされているのでしょうか。

教育育成の仕組みを作っていて、トップを引き上げたらその下にいる人達も釣られて成長するようになっています。「これやっておいて」「お前の仕事だろ」「なんで出来てないの」と、出来ていないことを叩くマネジメントではなく、トップを褒めて引き上げて、周囲が「自分も頑張ろう」と一生懸命になってくれるようなマネジメントを心がけています。

それから、採用時点でターゲットを明確化しているので、マネジメントや教育育成にそこまでの想定外のことが起こらない、ということもありますね。

ーなるほど。どのような方をターゲットにしているのでしょうか。

導入支援に必要なことは、センスとレジリエンスと経験です。

レジリエンスはストレス耐性とも言いかえられますが、何か理不尽なことがあってもけろっとしていられるかどうかですね。労務経験者は、そもそもこれをもっているはずなんです。大変なこともあるし褒められることも少ないけど、それでもやらなければ・・・という思いを持っている人が多いですよね。

経験はあまり見ていなくて、採用で判断しているのはセンスと人柄くらいですね。
あれもこれもと求めるのではなく、譲れない条件を定めて採用活動に臨んでいます。

ー経験を手放すのに抵抗感はありませんでしたか?

ありませんね!当社のTOP3を基準として考えたら、おそらくほとんどの候補者の方はジュニアレベルなんです。ですから、経験を期待するよりは、教える仕組みを作った方が効率的ですよ。
社内向け動画だけで100本はありますし、スキルマップや教え方だったり、教育に関する資料を充実させています。いつか、教育育成プランを士業事務所に売れるんじゃないかなと思うくらいです。

良い人に入社してほしいし、良い人にとって働きやすい会社でありたいので、採用も組織づくりも妥協したくないですね。
リモートで、フルフレックスで、休みたい時に休めて・・・ハイパフォーマーが働きやすい会社を実現し続けたいんです。誇りにして欲しいですよね、ママ友に自慢してほしいです。

皆さんぜひ奮ってご応募ください!

TECO Design様では、現在複数職種を募集中です!コーポレートサイトの採用情報、もしくはbosyuよりご応募可能です。

ーママ友に自慢できる会社、良いですね。でも教育育成プランを売り出したら、競合が増えませんか?

導入支援って思ったより大変で、みんなこれくらい出来ると思って取り組むんですけど、そんなに甘くないんですよ。一朝一夕で競合が増えることはないと思いますし、当社が目指す場所は現在のDX支援・SaaS導入支援だけではないので、そこは問題ないかなと。

ー確かに、労務知識といくつかのSaaS利用経験があれば出来ることではありませんよね。

そうなんです。士業事務所が今のような状態で、SaaS導入支援・・・厳しいのではないでしょうか。どうしたら良いかと聞かれることもありますけれど、競合を潰したいのではなくて、失敗すると思うのでやらないほうが良いですよと伝えています。

なぜかというと、まず事務所で使えるツールは一種類ですよね。だから、ユーザーに必要なものを比較出来ないんですよ。次に、もし担当するなら所長かエース級の、労務とITの知見があり、話ができる人。

そして、給与計算などのアウトソースをそのままうける場合、仮に最初の設定ミスによる賃金未払いが発生したら、かなりのお叱りをうけます。毎月導入支援業務の依頼が来るわけでもないですから、人材育成をするほどのことでもなく、エース級の忙しい人が兼任で負荷の高い仕事を担当するようになってしまうんですよ。

ーそれは確かに大変ですね。一方で、ITやSaaSに詳しくなりたい、というお考えを持つ方もいらっしゃいますよね。

そうですね!なので、毎月第2・4金曜日の朝8時に「クラウドは金曜日」という士業事務所向けのクラウド勉強会を実施することにしました。
有名な某楽曲のタイトルとかけているのですが、ウェビナーですし、ぜひ気軽に参加していただきたいですね。

クラウドは金曜日の申込みはこちら

Youtubeにも動画をアップしていますので、士業事務所の方も事業会社の労務の方にもご覧頂きたいです。

ーポップな雰囲気で見やすいですね!では、最後に労務分野に関わる方たちへのエールをお願いします。

小さい会社ー家族経営の会社や、スタートアップ、ベンチャー企業の労務こそDX化を進めて、新しいことに挑戦できる体制を整えるべきです。どうしたら良いのか分からない場合には、ぜひ僕たちに相談してください。
オンラインでお受けしてますので、課題・現状整理、業務設計、SaaSについて、お気軽にご相談ください!

ーありがとうございます!

・・・・・
以上、前編と後編に渡り、杉野様のインタビューをお届けしました。労務分野に関わる方はもちろんのこと、採用・組織づくりに携わる方、そして新しいことに挑戦したいと考えているコーポレート部門の方に参考にしていただければ幸いです。

また、現在株式会社TECO Designでは、一周年記念キャンペーンとして抽選で導入支援 を9,090円(税抜)で提供されるユニークな取組をしておられます。詳細はこちらよりご確認ください。


【本記事で紹介したリンクはこちら】
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