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一日一句【菜根譚】

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📚中国明代の洪自誠によって書かれた古典「菜根譚」は、儒教や仏教の教えが込められた、人生の教科書のような書物です。🌱日本では多くの読者に愛され、実業家や政治家、著名人にも座右の銘と…
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#中国

一日一句【菜根譚】#29『張弛有度、文武之道』張りつめすぎないように

「張弛有度、文武之道」 この言葉は、礼記・雑記下の孔子と子貢の逸話から来ており、 孔子と…

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一日一句【菜根譚】#22 『寧空勿溢,寧缺勿全』過剰を避け、節度を保つ

《菜根谭》の「寧空勿溢,寧缺勿全」は、過剰を避け、節度を保つことを重んじる哲学的な概念で…

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一日一句【菜根譚】#18 『謹慎言行、執着不舎』最後までやり遂げる

謹慎言行、執着不舎 言行には慎重を期し、約束は守り抜くべきだという教えです。 具体的には…

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一日一句【菜根譚】#17『有識有力、魔鬼無踪』私心や欲望を克服しましょう

「有識有力、魔鬼無踪」は、中国の古典書籍「菜根譚」に収録されている言葉です。 「有識有力…

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一日一句【菜根譚】#14 『節義自暗室,經綸出臨深履』節義と経綸(けいりん)

節義は暗室に欺かず、経綸は臨深履薄から生まれる 意味 節義とは、光明磊落な偉い人格と節…

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一日一句【菜根譚】#13「去除心中冰,和氣如春風」心の中の冷暖を除く

明代の文人洪應明の著書「菜根譚」の一節です。 この一節は、自然界の寒暑は避けることができ…

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一日一句【菜根譚】#12『心事天青日白、才華玉蘊珠藏』上に立つ人が控えめな理由

菜根譚の「心事天青日白、才華玉蘊珠藏」という言葉は、道徳修養の君子の心持ちと才能を説いたものです。 「心事天青日白」とは、君子の心持ちは青天白日のように光明磊落で、隠しておくべきことがないということです。君子の内心は坦蕩としていて、何の陰暗面もありません。そのような心持ちは、君子の修養の根本であり、他人から尊敬と信頼を得る基礎となります。 *「光明」は、太陽の光のように明るく、清らかなこと。 *「磊落(らいらく)」は、隠し立てすることなく、堂々としていることです。 *「坦蕩

一日一句【菜根譚】#11『逆作億信 非賢所為』虚心坦懐

逆作億信 非賢所為 孔子のこの言葉は、次の2つの意味を含んでいます。 1つ目の意味は、他人…

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一日一句【菜根譚】#10『人力勝天、志一動氣』信念を貫く

「人力勝天、志一動氣」は、 「人は天に勝つことができる。志さえあれば、自然界を改造するこ…

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一日一句【菜根譚】#9 『不悪辱穢,礼德賢愚』許容する心:人として生きていく上で大…

「不悪辱穢,礼德賢愚」の日本語訳は、以下のとおりです。 「辱穢を悪とせず、礼徳賢愚を包容…

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一日一句【菜根譚】#8『水勿過清,人勿過察』相手をさぐりすぎないで

『相手を探りすぎるとロクなことがない。』というのは、 昔も今も変わらないようですね。 水…

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一日一句【菜根譚】#6 『忙里偷閒、鬧中取靜』騒がしい世の中で冷静を保つ

単語解説 忙(máng):忙しい 里(lǐ):里、村 偷(tōu):盗む 閒・闲(xián):暇…

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一日一句【菜根譚】#5『多此一舉 尤為晚矣』生成AI時代にあった生き方

多此一舉 多:たくさん、余計な 此:この 一:ひとつ 舉:挙げる、する 「余計なことをす…

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一日一句【菜根譚】#1 ”朴魯疏狂,歴事之道” 世情に通じているよりも素朴でいるほうがよい

朴魯疏狂,歴事之道 朴魯:素朴で純朴であること。 訳文 要するに、世の中をあまり経験していない人は、悪い習慣に染まる機会が少ないが、経験豊富な人ほど、心の中には巧みな策略が増えてくる。 したがって、品行が正しく、心が広い人になりたいなら、世情に通じているよりも素朴でいるほうがよいし、慎重すぎるよりも、堂々としたほうがよい。 解説 この文章は、社会経験の浅さと深さが人格に及ぼす影響についての考察を示しています。経験が少ない人は悪習に染まりにくいが、経験豊かな人は複雑な