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一日一句【菜根譚】

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📚中国明代の洪自誠によって書かれた古典「菜根譚」は、儒教や仏教の教えが込められた、人生の教科書のような書物です。🌱日本では多くの読者に愛され、実業家や政治家、著名人にも座右の銘と… もっと読む
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記事一覧

一日一句【菜根譚】#84 高潔な志と庶民への思いやり:格言「居高懷山林,處遠思廊廟」…

はじめに 「居高懷山林,處遠思廊廟」 は、現代社会においても多くの示唆を与えてくれる奥…

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一日一句【菜根譚】#83 『事無圓滿,處處留余』物事には常に余地を残しておくことも大…

事無圓滿,處處留余(じむまんえん、しょしょりゅうよ)は、中国の古典「菜根譚」にある言葉で…

一日一句【菜根譚】#82 『一時の孤独と永遠の孤独』:観物外之物、思身后之身

意味 **「観物外之物、思身后之身」**とは、中国の古典『菜根譚』にある言葉です。現代語訳…

一日一句【菜根譚】#81 『家族の絆が社会の基盤となる』: 「眷眷親情,天性倫常」の…

「眷眷親情,天性倫常」 という言葉は、簡潔ながら深い意味を持つ中国の言葉です。日本語に…

一日一句【菜根譚】#80『家族と友人への接し方:冷静な判断と真摯な思いやり』

「從容處父母,勿以優游待朋友」 明代思想家、洪自誠の著書『菜根譚』に記された「從容處父…

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一日一句【菜根譚】#79『樹人終生計,交友要謹慎』人生100年時代、より重要になる「樹…

現代社会は、情報化社会、グローバル化、AI革命など、目まぐるしい変化が続いています。そんな…

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一日一句【菜根譚】#78『責人宜寬, 猶如春風解凍』春風に氷解く

「責人宜寬, 猶如春風解凍」 このことわざは、リーダーシップや教育の分野で特に重要視される、人々がお互いに対する理解と忍耐を育むための指針となる深い意味を持っています。 直訳すると「人を責めるときは寛大であるべき、まるで春風が氷を解かすように」となるこの言葉は、他人の過ちを指摘する際には、厳しい言葉よりも優しさを持って接するべきだという考えを示しています。 厳しい言葉は逆効果? 確かに、過ちを犯した相手に対して、厳しく叱責することで、その行為を正すことができるかもしれ

一日一句【菜根譚】#77『德澤易享,福祉難受』:真の幸福は努力の先にある

中国の古典『菜根譚』に、「德澤易享,福祉難受」というフレーズがあります。 直訳 「徳の恵…

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一日一句【菜根譚】#76『根固則葉榮、長後才成器』:子育てとビジネスにおける見守る…

根固則葉榮、長後才成器 日本語訳: 根がしっかりしていれば葉は繁り、成長してから役に立…

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一日一句【菜根譚】#75『重德則業固,心善則子盛』:徳と心の大切さ

はじめに 中国の古典には、人生の指針となるような格言や故事が数多く記されています。その…

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一日一句【菜根譚】#74『家庭有真佛,日用有真道』家庭に真の仏陀がいて、日常生活に真…

**「家庭有真佛,日用有真道」** という禅の言葉があります。これは、「真の仏陀は家庭の中に…

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一日一句【菜根譚】#73『心体瑩然、不失本真』:誇張と本質の狭間で

『心体瑩然、不失本真』の意味 心体瑩然は、「心身が清らかで澄んでいる様子」を表す四字熟…

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一日一句【菜根譚】#72『苦樂相磨,福長久。 疑信互勘,知真理。』苦難と幸福、疑いと…

苦樂相磨,福長久。 疑信互勘,知真理。 日本語訳: 苦楽は互いに磨かれ、福は長く続く。 …

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一日一句【菜根譚】#71 『斂來清苦、毫無生機』苦しい環境だけでは、学問は成立しない

斂來清苦、毫無生機 意味: 斂來:集める、収める 清苦:清く苦しい、質素で苦しい 毫無:全くない、少しもない 生機:生気、活気 全体の意味: すべてが清く苦しい様子で、全く生気がない 希望への道「斂來清苦、毫無生機」という表現は、現代社会の暗い側面を象徴していると言えるでしょう。しかし、希望がないわけではありません。 1. 物質主義からの脱却 物質主義的な価値観から離れ、心の豊かさを追求することが大切です。物質的な豊かさよりも、精神的な充足感や人間関係を