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一日一句【菜根譚】

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📚中国明代の洪自誠によって書かれた古典「菜根譚」は、儒教や仏教の教えが込められた、人生の教科書のような書物です。🌱日本では多くの読者に愛され、実業家や政治家、著名人にも座右の銘と…
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2023年12月の記事一覧

一日一句【菜根譚】#22 『寧空勿溢,寧缺勿全』過剰を避け、節度を保つ

《菜根谭》の「寧空勿溢,寧缺勿全」は、過剰を避け、節度を保つことを重んじる哲学的な概念で…

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一日一句【菜根譚】#20 『勿為小惡,忽略小善』小さな善のバタフライエフェクト

「勿為小惡,忽略小善」とは、小さな悪も行わず、小さな善も見落としてはならないという意味で…

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一日一句【菜根譚】#21『立身需高、処世需深』深謀遠慮(しんぼうえんりょ)

「立身需高、処世需深」 「立身需高」とは、修身養性を通じて、高潔な品格を身につけることを…

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一日一句【菜根譚】#19『動心忍気、窮且志堅』貧困と困難をどう乗り越えるか?

『動心忍気、窮且志堅』 困難や貧困に直面しても、心を動揺させず、気力を忍んで、志を堅く持…

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一日一句【菜根譚】#18 『謹慎言行、執着不舎』最後までやり遂げる

謹慎言行、執着不舎 言行には慎重を期し、約束は守り抜くべきだという教えです。 具体的には…

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一日一句【菜根譚】#17『有識有力、魔鬼無踪』私心や欲望を克服しましょう

「有識有力、魔鬼無踪」は、中国の古典書籍「菜根譚」に収録されている言葉です。 「有識有力…

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一日一句【菜根譚】#16『心付降魔邪、気平慑外横』自己制御について

「心付降魔邪、気平慑外横」は、明代の洪応明の「菜根譚」にある言葉です。修身養性や処世術に関する智慧の箴言です。 「心付降魔邪」は、「心を魔に委ねて降伏させる」という意味です。つまり、心を強く持つことで、外からの邪悪なものを打ち負かすことができるということです。 「気平慑外横」は、「気分を平和に保つことで、外からの横暴を威圧する」という意味です。つまり、心を穏やかに保つことで、外からの暴力や横暴を抑えることができるということです。 この二つの言葉の核心的な考えは、外からの

一日一句【菜根譚】#15『欲厚其德,必先大識』正解のわからない時代だからこそ、深く…

「欲厚其德,必先大識」という句は、徳行と認識は相関関係にあることを示しています。 徳行と…

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一日一句【菜根譚】#14 『節義自暗室,經綸出臨深履』節義と経綸(けいりん)

節義は暗室に欺かず、経綸は臨深履薄から生まれる 意味 節義とは、光明磊落な偉い人格と節…

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一日一句【菜根譚】#13「去除心中冰,和氣如春風」心の中の冷暖を除く

明代の文人洪應明の著書「菜根譚」の一節です。 この一節は、自然界の寒暑は避けることができ…

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一日一句【菜根譚】#12『心事天青日白、才華玉蘊珠藏』上に立つ人が控えめな理由

菜根譚の「心事天青日白、才華玉蘊珠藏」という言葉は、道徳修養の君子の心持ちと才能を説いた…

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一日一句【菜根譚】#11『逆作億信 非賢所為』虚心坦懐

逆作億信 非賢所為 孔子のこの言葉は、次の2つの意味を含んでいます。 1つ目の意味は、他人…

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一日一句【菜根譚】#10『人力勝天、志一動氣』信念を貫く

「人力勝天、志一動氣」は、 「人は天に勝つことができる。志さえあれば、自然界を改造するこ…

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一日一句【菜根譚】#9 『不悪辱穢,礼德賢愚』許容する心:人として生きていく上で大切な心構え

「不悪辱穢,礼德賢愚」の日本語訳は、以下のとおりです。 「辱穢を悪とせず、礼徳賢愚を包容する」 この言葉は、人として生きていく上で大切な心構えを示したものです。 まず、第一の「不悪辱穢:辱穢を悪とせず」とは、他人から辱められたり、汚い言葉をかけられたりしても、それを悪と受け取らず、許容できる心を育むことです。 人は誰でも、時には失敗や過ちを犯すものです。また、他人の言動に傷つけられ、怒りや憎しみを抱くこともあるでしょう。しかし、そうした感情に振り回されず、冷静に受け止