一日一句【菜根譚】#20 『勿為小惡,忽略小善』小さな善のバタフライエフェクト
「勿為小惡,忽略小善」とは、小さな悪も行わず、小さな善も見落としてはならないという意味です。この言葉は、小さな善や悪の重要性を強調しています。
小さな悪は、一見些細なことに思えるかもしれませんが、注意しないと大きな悪につながる可能性があります。例えば、泥棒がリンゴを盗むのは、ほんのささいなことかもしれませんが、もし彼がその行動を改めなければ、より深刻な犯罪に手を染める可能性があります。
小さな善のバタフライエフェクト
小さな善行が、予期せぬ大きな結果をもたらすという考え方です。
バタフライエフェクトとは、ある場所での小さな変化が、遠く離れた場所で大きな変化をもたらすという考え方です。この考え方は、気象学の乱気流理論から生まれました。乱気流理論によると、小さな乱気流が、大きな気象システムに大きな影響を与える可能性があります。
小さな善のバタフライエフェクトは、このバタフライエフェクトの考え方を応用したものと言えます。小さな善行は、一見すると何の影響もないように思えるかもしれませんが、それがきっかけで、大きな変化が起こる可能性があるのです。
例えば、ある人が道端で拾ったゴミを捨てずに持ち帰ったとします。
この小さな行動は、
その場所が清潔になるという直接的な結果をもたらします。
しかし、その場所が清潔になったことで、人々がその場所を歩きたくなるようになり、その結果、地域の活性化につながる可能性があります。
また、ある人が困っている人を助けたとします。
この小さな行動は、その人の助けが必要な人に対する意識を高めるという結果をもたらします。
その結果、助けを求める人が助けを受けやすくなり、社会全体の助け合いの精神が向上する可能性があります。
このように、小さな善行は、予期せぬ大きな結果をもたらす可能性があります。私たち一人ひとりが、小さなことから善行を積み重ねていくことで、
世界をより良い場所に変えていくことができるのです。
以下に、小さな善のバタフライエフェクトの具体的な例をいくつか挙げます。
道端で拾ったゴミを捨てずに持ち帰る
困っている人を助ける
公共の場でのマナーを守る
環境に配慮した行動をする
誰かに感謝の気持ちを伝える
これらの小さな善行は、一見すると何の影響もないように思えるかもしれませんが、それがきっかけで、大きな変化が起こる可能性があります。私たち一人ひとりが、小さなことから善行を積み重ねていくことで、世界をより良い場所に変えていくことができるのです。
一日一句【菜根譚】#21『立身需高、処世需深』深謀遠慮(しんぼうえんりょ)
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