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【七転八起】1年間で3社経験した上に無職になった話

タイトルの通り、この1年間で転職を3回繰り返し、挙句にコロナ禍で無職になったアホな私。

果たしてこの選択が正しかったのか?それを証明していく楽しみはこれから。新しい物語のはじまりはじまり〜てところかしら。でもね、こんな能天気に笑えるのも今だからこそ。

2月のある休日、江戸川区にある1K20平米の窮屈な家のテレビの画面に映った顔。眉間に深いシワを刻み、眉は下がり、鋭気が抜けきった表情で見つめる、見知らぬ私が映っていた。

この数ヶ月、白髪も格段に増えていた。どちらかといえば理不尽なことには慣れてる方だし、逃げずに先陣切って戦ってきた方だけど、今回は刀を鞘に戻してささっと逃げた方が賢明かもしれない。とにかく自分に合わな過ぎる環境だった。てことは、私はまた会社を辞めるのか。。やだぁ。。仕事探すの、めんどくさ。。周りにも調子のいい事を言ってた手前、自分がダサすぎて情けなくて悔しくて、息をしてるのも恥ずかしくなった。。

英会話講師、法人営業を経て、良いモノ・サービスを求める相手に効率良く届けるには?に興味を持ち、ふらふらとウェブマーケティングの世界へ。去年11月に活躍を夢見て意気揚々と中途入社した外資系メーカーだったんだけど、いろいろあって心身を滅ぼし、会社と相談してわずか半年で辞めることに。ちーん。お前やっちまったな。

この数年で何度も転職を重ねてきた自分にもホトホト嫌気が差していた。

「お前さー何回転職すれば気が済むの?」
「どこで間違えたのかよく考えろバーカ」
「自分のやってみたいことが入った会社で簡単に実現できると思ったら大間違いなんだよ!」
「つくづく根気がないやつだな」
「もうぐったりだよー勘弁してくれー」

体中の細胞達から悲鳴の声が上がってきた。

でも、言わせてもらうけどさ!私だって失敗したくてしてるわけじゃないのよ。次こそは、次こそはって思って動いてて、たまたま失敗してきたんだよ!ん?たまたま?にしては回数が多過ぎだよね。うん。失敗から学習してこなかった?そ、そうね。同じ轍を踏んできたのは事実。はい。新しい箱に自分の背丈を合わせようと背伸びをしてあれれとバランスを崩して倒れるってパターンに陥るのは、その会社を辞める前兆、んだな。人にペースを合わせるのが昔から苦手なのに、誰かが作った箱で精一杯生きようともがくといつも失敗してきた。そうね、ダメなのは学習しない私だ。。

彼らへの反論も尻すぼみ。

結局東京で働く意味を見出せず、この先の生き方の答えが見つからないまま、一旦地元に戻ることにした。

私が仕事探しを始めた4月は、コロナの影響もあり、求人数も激減。エントリーしても、手から水がこぼれるように面接が通らない。失業保険はすぐもらえたので、とりあえずバイトでもいっかと応募するもそれすら不合格。退職が決まった時点で下がっていた働くモチベーションは、あれよあれよと底無し沼へドボン。

その頃仕事探しでお世話になったのは、東京都就職支援センターのキャリアカウンセラーK氏。コロナで対面はNGになってたので、たまに電話で状況をお話ししたり、私に合いそうな求人や資格の紹介をしてくれたり、お陰でパンクしかけてた情報や感情が棚卸しされ、なるべくニュートラルに今の状況を俯瞰して見られる自分でいられた。

なかなか前に進めないジレンマを吐き出した時の話。「僕も30代でそんな時代があったんだけどね、ちょうどリーマンショックの時だったのね。こりゃぁ無理だ。機が熟すまではしばらく寝転がってゲーム!って決めて1年くらい失業保険のお世話になってたんですよ〜ここだけの話!敢えて絶対に受からない天下の任天堂なんかの求人にエントリーして、すぐにお祈りメールが届くでしょ。これを月2回の就職活動実績としてハロワに提出。わっはははは。何が言いたいかって言うとね、そんな僕から見たら、にゃいさんは強制されたわけじゃないのに意欲的に行動できてる。その意欲はどこから湧いてくるの?考えて目的を持って動けてるのは素晴らしいことですよ。それにさ、今は転職の回数だって内容によっては武器になる時代。身に付けたスキルや経験はもちろんのこと、向上心が高いな!柔軟性がありそうだな!とかね。できない自分を責めるんじゃなくて、できる自分を認めてみるのも悪くないですよ。活かせるスキルは多いんだから、今持っている自分の武器は整理して、必要なら磨いて、今は虎視眈々と未来の準備ができる時間にできますよ。そう考えると、にゃいさんにとって今は雌伏の時なのかもしれませんね。」響いたなぁ、この雌伏の時って言葉。最初は意味が分からなくて言葉の意味を理解してから響いたんだけど。彼のアドバイスを聞いて、一日中寝転がって漫画読んだり、延々とYouTube見たり、暴食してみたり。人生で一番グダグダしてた時間。でもね、あれはあれで良かったのかも。ゆっくり時間をかけて自分を休めることができたし、棚卸ができた。くっだらない欲や遠慮がギトギトにこびり付いてた価値観や在り方も磨かれて、物事がすっきりと見えるようになったし、人との付き合い方も楽になってた。

苦戦続きの仕事探したったけど、7月にとある都内の企業と縁があり、ほぼ在宅のWebマーケティングの仕事を手に入れました。給料は下がったものの、人に恵まれ、向かいたい世界に近付いて、ルールも少ないし裁量も与えられてるから、私の思考も羽が生えたように生き生きとしている。同時並行で、今は自分の"ホーム"作りに向けて、少しずつ構想を固めているところ。牛歩の歩み並のゆっくりとしたスピードだけど、地に足を付けて一歩一歩前に進めている。

地元帰還と同時に始めた食事と運動を取り入れた体質改善も、ここ最近ようやく芽が出てきました。水も空気も野菜も美味しいし、空は広いし、人は穏やかだし、誰にもぶつからずにすいすい歩けるし、隣近所にビクビクせずにおうちでエクササイズができるし、部屋も広いし、猫もいるし、想像以上にQOLが向上しました。

QOL改善はこの数字でも証明されてます。うん、素晴らしいぜ。

さぁ深呼吸して、今日もがんばろっと。

トップの写真は、小貝川沿いを歩いてた時に見た、高村光太郎の「道程」を口ずさみたくなるような見事な夕景。私は今新しい道を作ってるのよ!そう思わせてくれた場所。
(「道程」の解釈はここが分かり易いですよ)

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