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虚空からの視点

はじめに

虚空そらから日本を見てみよう」というタイトルには、現代の我々が、まるで空から俯瞰するような視点で古代日本を見つめ直し、その姿を捉え直すという意図が込められています。古代日本は、数千年にわたる豊かな歴史と多様な文化を持っていますが、その全貌は未だに多くの謎に包まれています。

知見の集積

これまで考古学、地理学、歴史学、文化人類学など各分野で詳細な研究が行われてきました。考古学的には縄文時代や弥生時代、古墳時代の遺跡発掘が進み、多くの貴重な発見がなされました。地理学的には、地形や地質、そして自然災害が古代日本人の生活や文化にどのように影響を与えたのかが明らかにされつつあります。また、文化的な側面では、日本神話や古代の伝承がどのように形成され、伝えられてきたのかが研究されています。

総合的なアプローチの必要性

これらの研究成果はそれぞれが独立して存在しているわけではなく、互いに関連し合いながら古代日本の姿を形成しています。しかし、これまでの研究は分野ごとに細分化されがちであり、それらを総合して一つの納得のできる古代日本像を描き出すことは容易ではありません。そこで本書では、これらの多様な研究成果を総合的に捉え、一つの統一された視点から古代日本の姿を描き出そうと試みます。

本書の目的と構成

本書の目的は、考古学的発見や地理的特徴、文化的背景を統合し、古代日本の全体像を新たな視点から描き出すことにあります。それによって、謎に包まれている古代日本の姿を朧気ながらでも現代に浮かび上がらせることができることを願います。

本書は、以下の構成で進めていきます。まず、可能な限りインターネット等で引用できる情報ソースを明示しつつ古代日本の考古学的発見を紹介し、伝承や神話の中に見る古代の姿を掘り下げます。さらに、地名や地理的特徴から古代の痕跡を追い、その後、これらの要素を総合して私なりの考察を展開してみます。

さあ、虚空から古代日本を見てみましょう。その魅力と謎に満ちた世界を、一緒に探求していきましょう。


第一章 弥生時代の九州

  1.  弥生時代の九州(肥の国・筑紫の国)

  2.  弥生時代の九州(豊の国)

  3. 南海トラフ巨大地震によって引き起こされた瀬戸内海沿岸での高地性集落の出現と銅鐸祭祀の放棄

  4. 奴王国滅亡

  5. 弥生時代の九州(熊襲の国)

  6. まぼろしの邪馬台国~その虚像と実像

  7. 邪馬台国 菊池郡山門説~魏使の辿った道



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