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『フルリモート開発』のすゝめ

はじめましての方も、そうでない方も、こんにちは。
aiPass CEO(Cuicin Eraso Officer)の辻です。

僕たち含め、スタートアップの多くが「テクノロジー」を武器に、新しいビジネスやサービスを生み出そうと日々邁進しています。その上で、テクノロジーの根幹を担う開発チームは、会社の中で重要な位置付けにあることが多いはずです。
通常は社内にCTOないし、エンジニアチームを抱えてプロダクト開発をしていることが多いと思いますが、僕たちの場合は、開発チームは外部に委託していて、しかも「フルリモート」体制でプロダクト開発を進めているので、その辺りについて今回はご紹介してみたいと思います!

開発チームのご紹介

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aiPassの開発体制自体は、PM、デザイナー、エンジニアのよくあるチーム構成です。ただ、社内に在籍しているのはPMとデザイナーのみ。エンジニアリングは全て「株式会社ブルーイッシュ 」さんにお願いしています。
ブルーイッシュさんは代表の為藤さんを中心に、ものすごく優秀なエンジニアの方ばかりなので、以前から付き合いのあった僕は、開発力に圧倒的な信頼をおいていました。
しかし、そんなことを言っても創業当初は、社内にエンジニアが一人も居ない環境を懸念していたことも。ただ、実際に「フルリモート開発」をしていくにつれて、そんな不安も吹き飛び、むしろ良いことづくめだったことに気づいてしまったのです。

ブルーイッシュ 為藤さんとの出会い

僕と為藤さんの出会いは、僕が創業する前々職でのことです。その会社で素人に毛が生えた程度の僕が、デザインから広告出稿までの作業をほとんど一人でやるという結構重たい事業があり、(大汗)
その事業で開発チームのマネージャーとして携わっていたのが、為藤さんでした。為藤さんは僕が事業に携わる前から関わっていたこともあって、デザインとワイヤーを引いたらすぐに理解して、仮に大雑把な依頼をしても、開発チームには細かく指示をしてくれていたので本当に大助かりでした。
(ちゃんと依頼しろよというツッコミは受け付けません、反省の色なし、、)

その頃の開発体制も、為藤さんが2週に1回くらいオフィスにきて進捗共有して、他のエンジニアさんにはリモートでタスクを依頼して、最後まで為藤さん以外の方にはお会いしたことがないまま、プロジェクトを回していたので、この頃からリモート開発の抵抗感は薄まっていたのもかもしれません。

その後、色々あって僕は別の会社にいくことになるのですが、結局次の場所でも開発をお願いし、クイッキンを創業後にそのまま継続して共創体制に至っているので、縁というものは不思議なものですね。出会ってなかったら、どうなってたんだろうか、、(怖)

フルリモート開発の効能

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そんなこんなで、創業して半年ほどが経って尚「フルリモート開発」を続けてきたのですが、日々良い発見があるので、この辺りで効能を整理してみます。

⒈ チームの規模を柔軟に変化できる

スタートアップにとって、状況によって開発のボリュームが変動するので、社内に抱えると余った足りないが頻発しがちです。結果として、必要のない業務をふったりなど、リソースを集中投下しにくい環境になりますが、外部と共創していれば、その時々でリソースの調整が柔軟にできるのでチームの規模を変化することができます。
しかも、この非常時においては、開発全てを内製するリスクは計り知れません。事実、大打撃を受けている業界に取り組んでいるスタートアップでは、雇用維持のため出向させたりなどの動きも出てきています。そういったコスト含めて低く抑えることができます。

⒉ クオリティを高く維持できる

常に開発した成果物については検証をしているので、クオリティを一定水準に保つことができます。通常こういった業務委託では、仕様書に書いていないこと以外はやらないなど、予想を超えた成果があがりにくいかもしれません。しかし、僕らは契約上は業務委託であっても共創するパートナーであるので、常に相互で知恵を出し合い取り組み、僕らが出したアイディア以上の提案をもらうことも多々あります。
これが自社サービスだけに取り組んでいるチームだと、どうしてもアイディアも偏りがちですが、僕ら以外のプロジェクトにも携わっているチームなので、全く異なる業界の知見でも意外なところで交わり活かされるといった異文化交流が起こりやすいです!

⒊ コストをぐっと抑えられる

コストについても正確な金額ではなく感覚値ですが、かなり低く抑えられていると感じています。言わずもがな、フルリモートなのでオフィスといった固定費は必要ありません。また、採用や管理といったコストも低く抑えられるだけでなく、稼働する時間のコントロールも会社の規則に囚われずに、個々で調整がきくので、業務時間あたりの生産性も向上しているはずです。
社内メンバーへの効能としては、リモートでも円滑にプロジェクトを進めていくために、定例のミーティングを設けたり、大中小でタスクを切り出しながら工夫を重ねていくことになるので、開発スプリントを重ねるたびに成長している感じがあります。
社内メンバーだけ開発すると、何かと理由を見つけて捗らないなんてことも起こりがちですが、程よい距離感にいるパートナーとは少しばかりの緊張感もあるので、集中力が持続するといった効果もありますね。

COVID-19におけるリモートの重要性

COVID-19をきっかけに、開発だけでなくオフィスを持たずにフルリモートで開発をする人たちも増えてきました。
ただ、この傾向は以前からあったことで、COVID-19はあくまできっかけにすぎません。平時でも、フルリモート開発が円滑に進むように、思考停止せずに問い続け、実行していかなければいけないと考えています。

また、大打撃を受けている業界では、これまでに抱えてきた雇用を維持するために解雇や出向の動きも出てきています。非常時において、雇用維持の取り組みは必要だと思いますが、やはり景気が良い時も含めて、どれだけ周りと協力して事業に取り組んできたのか。そもそも労働集約型のビジネスになっていないかといった組織づくりがより必要になってきているように思います。

Brian Cheskyのメッセージからは、世の中思い通りにいかない厳しい現実の中、現状を認めたくない気持ちや怒り、トップがどう振舞うのかの苦悩と真摯な気持ちや人間性が感じられます。

会社が残るかどうかは、あなたが優秀か、そうじゃないかは関係ない。そのときに社会が必要としたかしないか、それだけです。

鎌倉投信のファウンダー・新井和宏さんの講義でもありますが、僕らも平時や非常時にかかわらず、社会に必要とされる会社となれるように事業を成長させていきたいと思います。

共創し続けるパートナー

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僕らはValueの「3C」を行動指針にして事業に取り組んでいます。

Customer Obsession / Creative Confidence / Co-Creation

フルリモート開発を続けていくにあたっては、この『Co-Creation(共創)』というValueが特に下支えしてくれています。共創するには、常にパートナーへの信頼と相互に刺激し合う体制が必要不可欠です。この体制があるからこそ、僕らは安心して『フルリモート開発』を加速させ続けていけるのです。

aiPass パートナーシップ・プログラム

『Co-Creation(共創)』はサービスにも反映されており、aiPassでも『パートナーシップ・プログラム』をはじめました。
というのは、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)拡大に伴う急速な事業環境の変化によって、これまで以上にスマートオペレーションを求めるお声が大きくなっている背景があるからです。
そこでパートナー企業さんと伴走することで、より早く機能の拡充と、運営のサポート体制の強化をしていくことで、より多くの宿泊施設の「業務の効率化」や「CX(コーポレート・トランスフォーメーション)」を早期に実現していきます!

パートナーシップ・プログラムのお申込について

おわりに

社会全体で重苦しい時が続いています。だからこそ、少し先を見据えて、新たなチャンスを掴みに思考停止することなく進んでいきたいと思います。
僕が誰かに本をお勧めする(流行りのヤツではないですw)としたら、『水滸伝』の次に必ず入れる原田マハさんの『本日は、お日柄もよく』からの一節で締めたいと思います。

苦しいとき、人は変わることを望むものなのだ。進歩することを、新しく始めることを。


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Writer
辻 慎太郎

aiPass|スマートオペレーション
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