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藍
2020年5月3日 14:08
ある日 飛び方を忘れた自由に飛べていた あの頃はどうやっていたっけいつの間にか 分からなくなってそれでも なんとか 日々やりすごした家族 友人 いい感じのあの子 それから...なんだっけ? 将来の話ばかり 会話の中僕に 未来なんて あるのなんだか もう 光も ぼやけていくーーー雑踏で 何も持たない自分が情けないほど 誰かに 生かされていたことを 思い知った人
2020年5月3日 13:51
萎びた かつての古い花をいつまでも そのままに昔の夢を見るねぇ もう死んでるそのまま 動き続けているいつからか、なんて野暮な話 結局誰も分からない暗闇には 底がない底に沈んでも 腹がすく味がしない栄養で機械みたいに 動かして誰かのものみたいそうはさせない抵抗拒絶別離試行錯誤してみたけれどまるで当てはまらない小さな部品が 見つからないみたいにねぇ もう
2020年3月8日 18:52
形にするのが苦手だから心の中で いつも 唱えてる叶わない夢なら 意味がないのにそれでも願ってしまうのは君のことが 恋しいから幸せは 触ることのできない靄のようにそれ自体には 価値のないものでただ 扉を開けた その向こうで君が「おかえり」と笑うときに僕は 見つけることができる最愛は夜明け幻は流れ星になって僕らの夜を駆け巡るわずかな時の流れだけ感じることができるよう
2020年3月30日 12:56
忘れさられたみたいに はじめから なかったみたいだどれだけ 輪郭を描いても空白だけ 目立っていくだけ綺麗なもの そうじゃないものそんな話がしたい訳じゃない動かなくなって息も出来なくなって瞼も重くなって体と心が ばらばらになって誰もいないみたい深い海の底より果てのない空の向こうより悲しさも苦しさも意味がないだんだん ばらばらになっていく
2020年4月7日 10:52
白いシャツに 雨の染み水たまりを蹴飛ばして 泥だらけの空二度と戻れないから永遠の夢を見てみたい空の温度が盗まれて生まれたての雲が水蒸気を吸った間違いのない夢を見て安心していく海擬態できない靄が 膨らんで 体の奥を 食い荒らす度に泣かないように 枕にうつ伏せて 声を殺した全てを受け止めることなんて出来るはずもないのにただ 祈り続けることが 愚かだって誰も 教えては