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草場妙子『TODAY'S MAKE-UP 今日のメイクは?』
メイクを楽しむようになったきっかけは何だろう。
10代から、メイク楽しい波はそれなりにあったが、いまがいちばん楽しい。単純に過去の失敗を踏まえ、知識も蓄積されているからだろうか?
いまのメイク楽しい波に至った要因のひとつに、草場さんの『TODAY'S MAKE-UP 今日のメイクは?』がある。
もう6〜7年になるか、折に触れ読み返す。
本書のベースとなる考え方は、
・メイクに正解はなく、好きな
鎌田浩毅『100年無敵の勉強法』
京大の鎌田先生のちくまQブックス。
鎌田先生に興味があって読んだはずですが…
ちょっと思ってたのと違いました。
効率とか受験の戦略とか、かなり10代向けの内容。
資格の勉強とか夜学とか、これから何か学ぶとして…、という関心で手に取ったものと思われます(予定はない)。
印象に残ったところは
・AI時代に何を学ぶか
・学んだことを社会に還元する段階が1番面白い
ときどき、行き詰まったら読み返す
平井大橋『ダイヤモンドの功罪6』
今回も面白かったです。
背表紙に引用されてる台詞、ここが今回のハイライトです。
うるうるきました。
世界一でも、そうじゃなくても。
U20が世界一になりかけたときや、
クラブワールドカップでレアルマドリードと対戦したとき、
世界一にはなれなかった二試合を思い出しました。
2016年のときは、すごい!感動した!おめでとう!誇らしい!の嵐がSNSを駆け巡り(南米からヨーロッパから、日本のあちこちか
村井理子『いらねぇけどありがとう』
「いますぐ、家事やめてピザ発注!」とのオビ文言につられ購入。
サブタイトル「いつも何かに追われ、誰かのためにへとへとの私たちが救われる技術」。
カップラーメンを作る3分で意外といろんなことができるとか、無洗米とか、けっこうハードなTIPSが続く。理子さんのような、「超多忙の人気エッセイスト」(これもオビの惹句)はやはり当方とは違うのだと別世界のように感じ、しおれた気持ちで、積読にしていた。
2
佐藤友則『本屋で待つ』
冒頭からリズムよく読めて一気読み。
何もしていなかった大学生のころ、
仕事が面白くて仕事ばかりしてた頃、
ビジネスの拡大。
人と同じことをせず、
本当に求められていることをすることで道が見えてくる。
人を育てること、人を待つこと。
この時期に読んだことは意味があるのかな。
宇佐美りん『推し、燃ゆ』
オビに「TikTok世代のキャッチャー・イン・ザ・ライ」とあったけどその趣きある。
明るい話ではない。
引用は気になった表現。
そういうまぶしさってある。
生きているだけでいつも大変。
2020年刊行、文庫は2023年7月発売。
アイドル文化にあまり興味はないけど、何だか手にとってしまった。
人生最大の推しについてちょっと考えたりしながら。
人生最大の推しを推してたのはいつか?というと、ものす
いくえみ綾『潔く柔く』全7巻
何度目かの通読。
その時々で感じ入るところは少しずつ変わり。
今回は田沢湖雨のドライブでたくさん涙がこぼれました。
少しずつエピソードが増えて行った(当初からすべて構想してのものではない)ということですが、
カンナsideと禄sideで同等のレベルでそれぞれの物語を展開できるのもすごいし、長い年月を描き、ひとつになっていく構成力も凄い。本当に凄い漫画家さんだと思います。
今回は源氏物語を連想
三田誠広『源氏物語を反体制文学として読んでみる』
集英社新書、2018年の本。
Kindleで。
6年前の本なので大河ドラマ商品ではないと思われますが、2人のキャラクター(優しいボンボンとちょっとめんどくさい賢い女性)や、ふたりが恋愛関係にあったとの推測など、かなり大河ドラマ「光る君へ」に沿っています。
ドラマを楽しく観ている方は楽しめるはず。
反体制文学とは何ぞや、というと、
摂関政治が体制なら、親政が反体制。
光源氏は天皇の子どもで、藤
イザベラ・ディオニシオ『悩んでもがいて、作家になった彼女たち』
与謝野晶子、宇野千代…
濃い〜な。
恋愛への情熱が。
と思うのは最初の章が「恋愛マスターたちの文学」だからか。
イザベラは凡人代表というスタンスでその濃さを我々と一緒に楽しんでくれます。
そう、気づいたんです。
源氏物語のおもしろさがいまいちわからないけど、そもそも私の好きな物語って、恋愛濃度低めのものが圧倒的に多い、ということに。
・中脇初枝『きみはいい子』
・梨木香歩『村田エフェンディ滞
梨木香歩『ほんとうのリーダーのみつけかた』
コミュニケーションって難しいなぁ!
って思うけど、だからといってやめてはいけないということか。
発言で場をまとめたりすることに長けてはいないけど、その方面では、勝てないというだけ。全面的に敗れているわけではない。
その得意でなさを直視して、少しずつましにしていくのだ、ということかな。
桐野夏生『燕は戻ってこない』
経済的理由から代理出産を受け入れる女性と、依頼する側の夫婦+夫の母の物語。
どちらかというと代理出産してあげる側のリキの立場で読みました。が、ごく少数ではありましょうが依頼を検討せざるをえないほど、追い詰められている発注側の女性もいるのでしょうね。
その目線で読むと、生まれたあとの引き渡し拒否の可能性など契約違反についてのリスクがあれこれと描かれています。
例えば発注者は夫婦ですが死別や離別
ケストナー『独裁者の学校』
30年代っぽいイラストつきの岩波文庫のピンク。
かわいらしい雰囲気ですが、おそろしい戯曲でした。
イラストは1921年のものと出典が明記されています。
戯曲は55年の出版、構想は36年頃とのこと。
主要キャラも怖いのですが、脇役も怖い。
6号室で何事かになってしまう女性たちとか…。それだけでドラマができそうなエピソードがさらりと描かれる。
酒寄進一さんの訳は読みやすくて、積読してる『終戦日記一