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#好きなことで生きていく vol.2 駄菓子屋メディア編集長 今野隆吾さん

「全国駄菓子屋巡り」メディア編集長の今野隆吾さん。駄菓子とは縁のない青春時代と「何に対しても受け身だった」サラリーマン時代を過ごした今野さんが、駄菓子屋メディアで「好きなこと」を始めた経緯と、メディア運営の仕事で意識していることについて伺いました。

今野さんの現在のお仕事は?

今野さん_全国駄菓子屋巡り編集長 (1)

今野:大学時代の同級生が立ち上げた「株式会社アナザーパス」で、記事作成代行業とメディア運営事業をしています。運営メディアは、留学情報を発信する「Fly Out」と「全国駄菓子屋巡り」の2つ。「全国−」ではその名の通り、全国の様々な場所に住む駄菓子屋にライターが足を運んで取材しています。店主の想い・店舗の歴史・駄菓子のラインナップなどを記事にして、駄菓子屋の魅力を読者に伝えることがこのメディアの役割です。現在は駄菓子屋巡りのYouTubeチャンネルも開設し、さらなるメディアの拡大と収益化を目指して活動を行っています。

「全国駄菓子屋巡り」を始めた経緯は?

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今野:駄菓子屋が好きってこともあるんですけど、実は大人になるまでほとんど駄菓子に触れたことがありませんでした。というのも、中学から高校の4年間、親の転勤で海外に住んでいて。もちろん海外には駄菓子屋なんてありませんから、日本に帰ってきて初めて駄菓子を食べたのは20歳になってからです。「日本にはこんな物があったのか!」と感動しましたね。そんな成り行きで友人と個人ブログを立ち上げ、駄菓子屋の情報を発信するようになりました。

ですが、その時はまだブログの位置付けでした。「全国駄菓子屋巡り」が現在の運営体制になったのはもう少し後なんです。いまでこそ私は、メディア編集長として精力的に活動をしていますが、以前は航空系の会社に2年間務めていて。会社員時代は、何に対しても受け身な性格でした。そんな自分を変えたいと常々感じていたこともあり、変えるならまずは環境だと考えて、勢いで会社を退職。23歳で大学時代の友人と事業を始めました。それがアナザーパスです。そして「せっかく立ち上げたメディアだし、面白いから!」という理由で、個人ブログだった「全国駄菓子屋巡り」を、会社の事業として本格的に運営し始めました。

いま振り返ると、受け身なくせに当時の自分は思い切ったことをしたなぁと笑ってしまいますが、いまは退職してよかったと思っています。時には失敗もするし、会社員時代に比べると不安定ではありますが、好きなことを仕事にできているので後悔はありません

好きではじめた「全国駄菓子屋巡り」で大切にしていることは?

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今野:駄菓子だけではない、駄菓子屋の魅力を伝えることです。駄菓子屋の魅力は、大きく3つに分けられると考えています。それは「100円玉ひとつでも楽しめるエンターテイメント性」「店主とのコミュニケーション」「実家のような落ち着き感」

でも、正確には4つかな。少しマニアな視点ですが、駄菓子屋って売ってる商品は同じようなものが多い。ただ、「レイアウト」がそれぞれ違うんです。商品の陳列ひとつとって見ても、店主の趣味趣向やクセが前面に出ているんですよ。そこが面白いと思っていて。なので記事にも、駄菓子レビューだけでなく、お店の佇まいや、店主の人となりを詳しく載せるようにしています。店主のキャラクター=お店の個性だと考えているので、店主の姿を前面に発信していくことを意識していますね。

メディアをはじめた効果と、今後は?

今野:メイン事業である記事代行業の取引先に「駄菓子のメディア面白いですね」と言ってもらえることが多くて。雰囲気がいい感じになって、取り引きが円滑に進むということは多くありました。
ただ、いまのところリソースの多くは、記事作成代行業の方に割いているのが現状です。今後はもっと「全国駄菓子屋巡り」を大きくして、収益を増やしていきたいですね。と言っても、駄菓子屋の魅力を伝えるというところは外さずにいきます。

駄菓子屋への取材で難しいところは?

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今野:必ずしもすべての駄菓子屋が、取材を望んでいるとは限らないということです。子どもたちのことを考えて、これ以上お客さんが増えることを良しとしない方もいるので。駄菓子屋の方のご協力のもと「全国駄菓子屋巡り」は成り立っている訳なので、そういう時は無理に取材はせず、記事にもすることはありません。こういったお店側の“気遣い”を知ることは、メディア運営においてとても勉強になりました。

オンラインイベントでは、駄菓子屋の魅力はもちろん、好きなことを仕事にする方法や、自分で会社をはじめるやり方、メディアの運営などをみなさんとお話ししたいと思っています。「好きなことで生きていく」とはどういうことか、みんなで語り合う場にしましょう!それでは、イベントでお待ちしています!

オンラインイベント詳細

開催日時:12月3日 (木) 20:00~21:30 @オンライン Zoom
ゲスト:今野隆吾、土橋真、櫨山貴之 (敬称略)
参加方法:https://tabica.jp/travels/30877
企画:TABICA 広報 ジャーファンファン/ 尾浜あづさ

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