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私が私に逢えた場所

こんにちは、愛音です

学校では安心して見ていられる生徒
何かあれば任せられる責任感が強い生徒
何にでも真面目に取り組む生徒

特別成績が良いわけではなかったけど
生活態度に関して心配する必要のない安心できる子

それは【手の掛からない生徒】というポジション

それが崩れて14歳で保健室登校になり、
15歳で精神科の診察室の椅子に座っていた、

診察室で当時何を思っていたのか?
何も思っていなかった
もう興味関心が底につくギリギリで
眼の前でカルテにペンを走らす主治医をぼんやり見ていた

その主治医は私との接し方が上手い人だ
ぼんやりしてる時も
ボソボソ話しているときも
無理して笑顔を貼り付けているときも
話しながら泣いてしまったときも
決して私の行動、思いを遮らない
主治医が言葉を発するのは
私が気持ちの息継ぎをしたタイミング、
息継ぎするまで主治医は話さない

学校では周りを見渡し、その場の雰囲気を読んで
その時の最善と思われる行動をとってきた
ずっと長いことそうやって過ごしてきた
それを期待されていると教師らの気持ちを察したからだ

でも主治医は私にいい意味で期待していない
だから応えるものもなく、読むべき雰囲気もなくて、
気持ちを自由に解放していたんだと思う
診察室では飾る必要も、気を使うこともない、
思ってることを話して、そのままの態度でいい、

【そのままでいい】

15歳の私は気づいていなかったけど
今の私なら分かる
その言葉を当時強く求めていたことを
学校では気を使い、雰囲気を読み、期待に応える
そのために常に頭も感情もフル回転だった
素の私なんて学校のどこにもいなかった

だけどあの小さな診察室には、
主治医と向き合う私はいつでも素だった
落ち込んでる私
珍しく元気な私
泣いてる私
不機嫌な私
主治医は全部知って見てきた

私は飾らない自分を見てほしかった
その私も受け止めてほしかった
まだ15歳、子供だ
大人に受け止めてもらい安心する年齢
家族とは違う目線で、思いで、受け止めて欲しい

そんなわがままを言えた
そんなわがままを受け止めてもらえた

子供として飾らない私は診察室に初めからいた
そう、望んでいた私をやっとつかまえたんだ

*愛音*

2024/02/12
空の上の、その更に上には
誰が待っていてくれる?
私は誰を追っているの?

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