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10月31日、ハロウィンなので

こわい話するか!!

普段から興味深い記事を書かれるnoterさんのkiyofumiさんが「海軍壕」へ行かれた記事をアップしていらした。

海軍司令部壕(かいぐんしれいぶごう)は、沖縄戦において大日本帝国海軍の司令部として使用された防空壕である。戦後は旧海軍司令部壕としてその一部が一般に公開され、周辺は県によって海軍壕公園として整備されている。沖縄県豊見城市と那覇市の市境に位置する。wikiより引用

自然窟である鍾乳洞を防空壕として活用することが多かった沖縄だが、この辺りは人工の手作り壕が数カ所ある。
その中で公園化して歴史資料化した壕の一つである。
公園としては遊具が多く、遠目にもめっちゃ楽しそう。

南部住みの人に「海軍壕」といえば伝わる有名な場所です。「Fビル」とか「ダンスホール」とかみたいな意味で…。※沖縄の肝試しスポット

私がやたら怖がる理由の一つに従兄弟の体験も関わる。
近くの学校だと、資料価値は高いので遠足や社会科見学で学校行事で伺う機会があるのだが、小学生だった従兄弟のクラスで集団パニックが起きてしまったのだ。
多感な時期にいわくのある場所に行く恐怖。想像に固くない。

つっても、1人の生徒が悪ノリしてしまい、後ろから友人の耳に「ふっ」と息を吹きかけたら雰囲気に酔っていた為に異様に驚いてしまい…。結果それが伝播してしまった為に泣き出す子どもたち→見学を中断した、との事だった。原因の2人は男の子だったのでその場では何もいえず。見学をおじゃんにしつつも黙秘を貫いた。
都市伝説の一端を担った者の親戚としてここに謝罪します…。怖がるというより申し訳ない、ですかね。

↑激しく謝罪するうさぎさん🐇ゴメンナー

それを懐かしく思い、前述のnoterさんの記事にその旨をコメントしてみた。彼も独特の雰囲気に思うところがあり、ある箇所の写真は削除した。との事だった。

わ、わかる〜!

私もあちこち散歩している。するとさすが沖縄、色んなところに拝所や御嶽、戦跡、不思議な物を目にする。
その時は「おっ!」と思い写真に収めるが、帰って見返してみると…神々しすぎたり禍々しかったり…。

「んー撮って良かったんか?」と思い消去。
noteに書き起こしてもなんとなく画像をあげづらいものは文字だけで説明したりしている。
割とよくある。



初めて後悔した写真。
私自身が高校生の時に撮った一枚。それがこの「割りとよくある」現象の最初の一枚だったかもしれない。
結局消したのかどうか、しっかり覚えてないがなんでこんな写真撮ったんだろう…。と後悔した一枚である。

それが中城城址のすぐ隣の通称「チャイナタウン」高原ホテルだー。

↑琉球新報社の記事より

元々「火事で子どもが…」「プールで子どもが…」などさまざまな噂があったが、私がこの廃墟を知った理由は足を運ぶよりもさらに数年前「USOジャパン」という番組で紹介されていたからだった。

USO懐かしー☆
ジャニーズの心霊系番組。流行ったし、沖縄がピックアップされる機会は少ないので盛り上がった!!とても印象的でよく覚えていた。
中学の部活仲間とバスで他校に行く際に遠目に見て盛り上がったことも覚えている。

父がグスク巡りをするのに着いて行った際に中城城址の一角から、とにかくこの廃墟がよーく見えた。独特な作りなのですぐにわかった。

「ひょー!あのやばいホテルじゃん!」
とテンションの上がった私は、
当時高校入学祝いに買ってもらったガラケーでドアップの写真を撮影した。
もうその時の気持ちはムーの記者になった気分だ!!!

ただ、帰ってから母にその日撮った色んな写真を見せながらこの写真に行きあたった時、べそべそしながら
「呪われて死ぬかもしれない…お母さんにも見せてしまった…」と後悔MAXになった。(※高校生)

友達に見せたい気持ちと不謹慎なことをしたような苦しさに苛まれたところまでは覚えている。

時を経て2019年、取り壊し決定

まあ、心霊現象が起こるかどうかは別として。
高原ホテルは当時の行政と創設者の間でてんやわんやあり、すぐに廃業になったのが真相だ。
(近くに城址公園があり、地域資産化したい気持ちは同じだが、その方向性に溝があったとか)

創設者の高良一さんは国際通りに映画館を作ったりさまざまな貢献をした資産家だ。政界でも活躍したはず。

そして彼の長女さんは渡口初美さん。2018年の翁長知事没後の知事選に83歳で無所属で立候補した、なんか、すごい人だ!ちなみに料理研究家だ!!
当時、知事選のポスターのワイルドさが異様に目を引いたのを覚えている。

実は以前の職場で彼女の自称親友と何度もお話しする機会があり、彼女らの学生時代の国際通りでのやんちゃぶりをよく聞いていた。ごめんなさいマジで。
その後も初美さんのラジオ番組(⁉︎)を親友さんと聴きながら

「…あーのちゃん、昔さぁ、この初美ィがよぉ。ぷぷっ」
「えーおふたりイケイケっすねぇ!若気の至りー!ヒュー!」
「墓場まで持っていかんとねー!」
「えーwあと50年生きるって約束守ってくださいよー?50年の間でバラさないようにしないとーw」※130歳

それから、あの高原ホテルの解体が地元紙に載った。
寂しくなった県民は少なからず居たのではないだろうか。
ホテルとして機能したあの時代。廃墟としてワクワクしちゃったあの時代は、風化の時を迎えたのだ。

「○○さん、高原ホテル解体するんだって…」
「えー!あれは初美のお父様のホテル…初美も悲しいはずねえ。」
「初美さんの妹さんは新聞に、ダイナマイトで派手に爆発させて欲しいって言ってたよ」
「あははははww」

そんな事から、私の怖くて仕方なかったあの廃墟の写真は「残しておけばよかった、捨ててしまった思い出の一枚」になってしまった。
いや、でもあの写真は不気味…いやっ、うーん?

まあ、実際「これは写しちゃアカン!」って写真はこの世にごまんと存在する。
写真を撮る時はマナーと節度を。データとしての扱いは今後その思い出が手元に残らない事実を。
ボタン一つで決まってしまうその採択を、いま一度考えながら押したいと思ったのだった…。

手元にはもう残ってないが、
高校生のあの日、画面越しに見た高原ホテルの恐ろしさは、頭の中だからこそより引き立つのも事実だ。
写真ってすごいな。思い出フィルターってのもいいなと思った、今日この頃なのだった………。

おや?いい話ぽく結んでしまった。

今日の記事はハロウィンのための怖い話!!
怖い話に戻すために私は、例の高原ホテルの写真の有無を調べるため、(多分消してる)

スマホにする前の最後のガラケーを久々に開いた。

今のiPhoneが3代目。10年にギリ満たない時代に封印されしガラケー。操作の仕方も忘れている。
ボタンがいっぱい。電源ボタンは?

待ち受けがウサビッチ…!

今でも可愛いけど懐かしすぎる。全盛期にハマった。

写真ってどこだっけ?

で、データフォルダ!着うたwデコメwプリ画w
なんて懐かしい響き…。

え?どこ?

なんのキャラだっけ?

10年前近くの写真たち…
この、襟と袖で色の切り返しのシャツ流行った…
妹②が上履き…。短パンにカラータイツ…13祝い…
13祝い=自分の干支の記念日=12歳→現在21歳

あの頃から確実に老けた。でも中身が成長してない。
黒歴史を掘り返してしまった…。かつ残酷な時間の流れを自覚させられた…。とんでもない恐怖体験をしてしまいましたとさ。怖くて泣いちゃいそう…。ガクブル

やっぱり高原ホテルの写真はなかった。

ハッピーハロウィン☆

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