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19歳の私 自信満々の拒食症と自己嫌悪の過食症

私は、19歳のときに
拒食症になりました。
体重が、50kgくらいから
半年で、33kgまで落ちていき
ガイコツのようになりました。


きっかけは単純で
ある人に
「最近ぽっちゃりしてきたよね。」
と言われただけ。


標準体重より少しオーバーしたくらいで
ポッチャリしかたかなぁ〜という程度。

ほんの軽い気持ちで
少しスリムになってみよう!と
スイッチが入りました。

すぐに食事だけのダイエットを始めました。
野菜だけの食生活で
体重が面白いくらいに減っていく。

食べたいという気持ちがまったく無かった。
不思議なくらいに。
むしろ、この成果に誇りがあったほどでした。
見た目は、重い病気のように見えたはずなのに
自分ではそう思わないんですね。


さすがに心配した母の強制で
有名大学の心療内科に行きました。
まったく意味のない会話が続いて
効果もなく、行くのをやめました。

そうして、母が打った作戦はこうでした。
「体重が40kgになったら、ハワイに行かせてあげる!」

この一言に絶大な効果がありました。
私は、母のこの言葉に反応し
すぐに食べるようなりました。
こうして、母は私を救ってくれました。

ところが、ここから
長い長い自己嫌悪の時期に
入っていきました。

過食症になりました。

今、振り返ると
けっこう辛かったと思います。

たった1年未満の拒食症の反動は
その後、10年以上に及びました。

いつも、いつも食べたくてしょうがない。
しかし、食べたら醜くなるから我慢する。
このとてつもなく強い心の葛藤が
ひたすら続きました。

そんなわけで

時々、歯止めがきかないくらい
ひたすらたくさん食べてしまう。
満腹信号なんてありません。

そして、果てしなく深い反省に陥る。
こんな自分がとても嫌いでした。

そして、翌日から
食べたくてしょうがない気持ちを
強く押さえつけて、我慢する日々を送る。

そして、また我慢できなくって
爆発してしまい、底無しに食べる。

そんな日々の繰り返しが
果てしなく続きました。

体重は、つねに標準体重くらいで
多少、増えたり減ったりして
見た目は、普通でした。

こんな私に向き合うしか
ありませんでした。

そのあと、何年もかけて
ゆっくりと普通に戻っていきました。

このような摂食障害を患う
人たちの原因として
「不安」があると言われます。

振り返ってみると
私は、その長い間に
結婚、出産、離婚を経験しました。
バブル崩壊で首キリにあい
未婚でふたりめを出産し
次男が白血病になり
実に色々な体験をしてきました。

多くのことを経験する過程で
少しずつ
「不安」を「自信」に変えていき
克服したのだと思います。

言い換えれば、過食症なんかに
付き合っていられないほど
大変なことがあり過ぎました。

「甘え病」だったのかなと思ったりします。

とはいえ
過去の私によく頑張ったよ!って
褒めてあげたい。

そう言えるから
また自信を持って
明日に向かっていこう!
という気持ちになれるのですね。

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