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あなたはどんなオンリーワン?

私は、東京で生まれて、東京で育ちました。
昭和40年代の頃、
私が通った小学校は、1学年に6クラスあって、1クラスに40人くらいの生徒がいました。
今に比べたら子供はとても多かった時代です。

その頃、学校の先生は、時々こう言うのでした。

「○○さんを見習いなさい。」

と、ある生徒の優れたところを皆の前で褒めて
そうできていない子には直すように言われました。

例えば、積極的に元気にハキハキとしていることは良いとされ、
そうでなければダメというふうに
先生の視点で評価されていました。

このような指導のせいでしょうか。
いつも積極的な生徒が集まって華やかに見えました。
残された少数の大人しい生徒は、隅に追いやられた感じになりました。
私は大人しいグループのひとり。

時々先生にハッキリ言うようにと、言われたものです。
私は何も言えず涙ぐみながら、こう考えていました。

「思ったことをそのまま言ったら、相手は嫌な想いをするかもしれない。
先生はすべて正しいことを言うはず。どうしたらいいんだろう?」

この頃、クラスに病気がちでよくお休みする子がいて
みんなは病弱と言って遠ざかっていました。
私は気になって彼女に近づいていき仲良くなりました。
彼女は
「いつもありがとう。」
って言ってくれます。
私はほんとうに嬉しかった!
しばらくして彼女は肺炎で亡くなりました。

先生は私をダメだと言うけど
ありがとうと言ってくれる人もいる。
彼女は大切なことを教えてくれました。

私は自分を変えなくてもいいのかもと
悩むことは少なくなりました。

それは今でも続いていて
様々なグループ中にアウェイの人がいると
自然と寄り添いたくなります。
そして、その人たちは
「とても救われた。おかげでみんなの中に入れた!」
と喜んでくれます。

今の自分から過去の自分に遡っていくと
そこには、悩んで、考えて、行動している姿が見えてきます。
そうすると過去の自分自身に誉めてあげたくなる。
これも自分を大切にすることのひとつなのかなぁ〜って感じます。
過去の自分があって、今の自分があるから。

私のこのような体験から大切な気付きがありました。

人がいいとかダメとか決めることではない。
「みんなちがってみんないい。」
こんな自分だけの個性を組み合わせたら
みんな世界にひとりのオンリーワン。
人って素敵ですね!

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