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26歳の私 アメリカ海軍の奥さん

私の元の夫は、米国海軍で
横須賀基地の
「ミッドウェイ」という空母に
乗っていました。

横須賀のベースに入った瞬間に
そこはアメリカそのものです。

ほとんどが、アメリカ人。

そして、ルールも、建物も、
お店も、学校もアメリカ。


マンションはリビングだけでも
ふつうで20畳くらい。
一戸建ては広い芝生の庭つき。

オフィスは、素っ気ないけど
広くて良き時代を感じる。


巨大なスーパーは
アメリカ本土と同じ商品が手入る。

歯医者では、
ドクターが音楽を聴きながら
楽しそうに治療している。
日本の治療が遅れていることに驚いて
ドクターたちが
私の歯を見に集まってきた。

夜のバーは、賑やかでみんな
友達同士のように仲がいい。
たくさんの船が帰ってきているときは
特に賑やか。

ニューヨーク州の田舎に住む
彼の家族に会いに行きました。
ここに載せている写真は、そのお家です。


私は、こんな世界にいることができて
なんてラッキーなんだろうと感じました。

そして、元の夫は、
とてもカッコいい顔立ち。
綺麗なブルーの目で
金髪で、スタイルもすごく良かった。


時折、あれ?と思う発言が
あったけど、気にも留めませんでした。

彼は、例えば、こう言いました。

あの人は、面白い顔してる。

いつもツイてない。

このレストランのワインは高い。
お店ならもっと安く買える。


そうして、夫婦が終わるときに
こう言いました。

「好きな女性ができた。
どうしていいか分からない」

とても愛していたので
あまりにも哀しくて苦しかった。

こうして、色々な経験をして
私は賢くなって行きました。


私が彼を愛したのは
表面だったのかもしれません。
表面は、そのときは楽しいけど
心を満たしてくれない。


彼の最後の言葉があったから
私の人生は大きく開かれました。

結婚生活は、過去の宝として
今でもそれはそれで
大切なものなっています。

その過去があって、今の私があります。

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