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この世に桃源郷はないけれど

ドイツで暮らして、先週で7か月が経った。そんなタイミングで、私は子宮頸がんの検査を受けた。

この国の保険制度には加入していないし、ビザは期限付きのワーホリビザのまま。この国にとって私はまだ「居住者」よりも「お客様」なのだと思う。

でも何の制限もなく、公的機関によって無料で検査を受けることができた。実は少し前には、性感染症の検査も受けた。(サムネはその時のもの)

ドイツこの国の、こういうところがすごく好き。人が健康に生きる権利が守られていると思う。私は私の信念によって、住む国を選びたい。


ワクチンを受けようと思っていた


今年で32歳の私は、高校生の頃に子宮頸がんのワクチンを受けられなかった世代だった。

あの頃には問題もたくさんあったと思うけれど、私は結果的に一度ウイルスに感染して、大学生の時に前癌状態になったことがある。

だから、この国でワクチン接種ができると聞いて、すぐにワクチン接種の予約をした。

結果的には当初の意思に反して検査だけを受けることになったけれど、担当してくれた方はとても丁寧で、だから納得して検査だけを受けて帰宅した。


生殖や女性の病気に関すること


今回私が行ったのは、直訳すると「性的健康と家族計画センター」と訳される場所で、日本で言えば保健所のような場所。

待合室には「女性への暴力に抗議する」と書かれた、見た目にはポップな飾りがあって、担当の方はみんな女性で強い安心感を感じた。

私はドイツ語が堪能ではないので、恋人に通訳をしてもらいながらの言葉の理解だったけれど、ほんとうにすごく安心のできる場所だった。

外国人の私でも安心できる場所とコミュニケーション。ちなみに私以外にも外国人のような方はたくさんいて、この国の信念と寛容さを感じた。


この世に桃源郷はないけれど


この世に桃源郷はない。例えばドイツ人で日本に移り住んだ人を知っているし、外国に住んでみたけれど日本に帰国した人も知っている。

どの国が最高で、違和感がないなんてことはない。でも私は私の信念と合う国に暮らしたいし、合わない国に住まなければいけないと絶望したくない。

この世に桃源郷はないけれど、自分にとっての少しでもいい場所を自ら選ぶことはできる。あるいは、政治への参加により環境を変えることもできる。

いまの私は住む場所を選ぶことをアクションとしている。自らのアクションで、少しでもいい場所を選び取り続けたい。この世に桃源郷はないけれど。


7年半勤めた会社を30歳で辞め、好きな場所に住んで好きな仕事をする人生を作り直すと決めました。サポートいただいたお金は、退職後にお仕事にしているコーチングのスキル向上や、noteを書き続けるための生活に使用します🙇🏻これからも記事を通してみなさんと繋がれたら嬉しいです☺️