調子のわるい朝は心のおどる曲で起きる
数年前、たんぽぽの川村さんがララランドの主題歌をアラームにしているとテレビで知り、私もすぐに真似をした。
当時の私は会社員で、朝起きるのが毎日とびきり憂鬱だった。低血圧のおかげで、目覚めてもしばらく動けないことも憂鬱さの要因の1つだった。
寝起きに気分だけでもあげたかった私は、ララランドのワクワク感がほしくて、すべてのアラームをララランドにした。
それで何かが大きく変わるわけではない。でも私は、不思議とこの曲を嫌いにならなかった。
それまでのアラームの曲たちは、なんだか途中で嫌いになってしまって、一定のタイミングで交代をしていた。
だから、私が曲を嫌いにならずに数年ララランドで起きていたのは、私にとても合っていた証拠だと思う。
特に変えたい気にもならず、数年は毎朝ララランドで目覚めていた。
すっかり毎日ララランドで起きていた私だったけど、実は数か月前からやめてしまった。それも他の曲ではなく、ただのアラーム音になっていた。
なぜかといえば、ドイツのApple IDを使うようになったから。
ドイツに住んでいると、ごくたまにではあるけれど、ドイツのApple IDでアプリストアにアクセスをしないといけない時がある。
Apple IDを違うものにログインし直すと、Apple musicを利用しているアラーム音も変わってしまうようで、ララランドが外れてしまった。
何度か直そうとしたのだけど、なぜかうまくいかなかったりして、めんどうに感じた私は直すのをやめた。
そういうわけで、ここ数か月はただのアラーム音で起きている。味気ないけどまあいいかと、妥協をして使っていた。
それで、最近の私は、またかなり朝の調子が悪い。低血圧にすっかりやられて、そのまま起きるのを諦めることがある。
季節の変わり目はこんなもの。そう思っていたけれど、今日ふと、あ、アラームを変えてみようと思った。
偶然に、昨日も今日もアラジンの曲を聞いていた。ジーニーが歌う、みんなが知っているであろうあの曲。
私はあまりディズニーを見ないのだけど、アラジンの実写版はひとりで映画館で見た。
期待はしていなかったけど、あるいは期待をしていなかったからか、とてもおもしろくてめちゃめちゃハマった。
ハッピーで力をもらう曲をくり返し聞いた。毎日の生活に鬱々としていた会社員だった私には、あのハッピーさが必要だった。
いまの私がアラームにするなら、この曲だと思った。
すぐにアラームの画面を開き、この際なので大量にあるアラームをすべて消して、新しいアラームを4つだけ作った。
すべて曲は、「フレンド・ライク・ミー」。心地よいドラムの音で始まるこの曲で、明日から気持ちよく起きられそうだと期待がふくらむ。
調子の悪い朝は、心の踊る曲で起きる。朝だからこそ、自分の気分をあげる工夫をする。
明日はどんな気分と体で目覚めるだろうか。自分に起きる変化を、いまから楽しみにしている。
7年半勤めた会社を30歳で辞め、好きな場所に住んで好きな仕事をする人生を作り直すと決めました。サポートいただいたお金は、退職後にお仕事にしているコーチングのスキル向上や、noteを書き続けるための生活に使用します🙇🏻これからも記事を通してみなさんと繋がれたら嬉しいです☺️