見出し画像

マフィンおばさんのぱんや(小学校低学年男児に読み聞かせた絵本を紹介)No.105

マフィンおばさんのぱんや

竹林亜紀(著) 福音館書店

マフィンおばさんのパン屋さんはいつも大賑わい。とっても美味しいパン屋さんです。

マフィンおばさんは忙しそうにパンを焼き、アノダッテは店のお手伝いをしています。いつも忙しそうなマフィンおばさんを見て、アノダッテは自分もパンを作れるようになれば、おばさんが楽になるのでは…と、夜中に地下のパン工房でパンを作り始めます。

粉を用意し、アノダッテの好きな物(ジャムやチョコレートなど)を入れてこね、形を作ってパン焼き釜へ入れますが…

おばさんを楽にしてあげたいと思うアノダッテの気持ちと、アノダッテが作ったパンがどんどん膨らんでいくのをただ見守っているマフィンおばさん。勝手にパン工房に入ったのに怒る事もなく、膨らんでいくパンの行く末をアノダッテと(むしろ楽しそうに)見守ります。アノダッテの気持ちに気が付いているのかな?と思いながら読んでいました。

子供がビックリするくらい、料理や家事に手を出してくることってありますよね。そんな時に危ないからとやめさせるのではなく、見守りつつ一緒に料理や家事が出来ると良いなと常々思っています(が、なかなか上手くいかないですね)。料理はたまに一緒に作ったり、お手伝いをお願いする事はありますが、パンは作ったことがないので、今度挑戦してみようかなと思いました。

この本をAmazonで検索した時に「Aunt Jemima」というブランド?商品名のパンケーキミックスが表示されていました。気になって調べてみたところ、アメリカで売られているパンケーキミックスの様でした。パッケージに描かれているのが黒人の女性で、女性の奴隷をイメージした?ものだったようです。パッケージデザインは2020年に変更になったそうなのですが、歴史を感じる商品だなと思いました。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?