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いなばのしろうさぎ(小学校低学年男児に読み聞かせた絵本を紹介)No.93

いなばのしろうさぎ

いもとようこ(著) 金の星社

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「古事記」に出てくる「稲羽之素兎」のお話。

古事記って何だったっけ?と思いますが、日本の神話を集めたものです。日本のむかしばなし。

ウサギは隠岐の島から稲羽に行きたいと思っていたけれど、橋が無く渡れないのでどうしようか?と考えていたら、サメが通りかかります。うまくサメをだまして、サメを島から陸地まで並ばせて頭の上をぴょんぴょん飛んで行きますが、最後になってサメを騙したことをカミングアウト。するとサメに皮を剥かれてしまいます。

痛い状態になっているところに、神様が通りかかり、「海の水で洗ってしばらく乾かすと良い」と教わり、神様の教えの通りにしますが、ますます痛みは酷くなるばかり。

そこに通りかかった別の神様が「川の水で洗い、ガマ?の綿にくるまれば良くなる」と身体を洗ってくれ、ウサギは回復します。

他人を騙してはダメだよ、という所でストーリーは終わりますが、実はこの神様たち、八十神(大国主神の兄弟)と大国主神という神様たち。最初の海水で洗えば良いと言ったのが八十神で、川の水で洗えと言ったのが大国主神です。彼らは嫁をもらう為競っていたのですが、このウサギのお話の後にその嫁の話が古事記では出てくるようです。

小学校の国語では日本の昔話をあまり扱わないことと、私が子供の頃は「まんが日本昔話」で見たり聞いたりすることが出来ましたが、今はその番組も放送していないので、自分の子供は昔話を知らないままでいるのはどうなのだろう?と思い、この本をチョイスしました。

子供には色々な事を教えたいと思っていますが、こういった日本の神話も知る機会が少ないので、少しずつ教えていければなと思ってます。

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