「横浜BCvs京都(2023.1.28)、生観戦日記(その3)。」【Bリーグ】
前記事エントリーのリンク添付
まず、前回の記事、(その1)(その2)をリンク添付させて頂きます。
では、執筆を進めます。
試合は確かに京都の勝利である、でも横浜BCの「会場のすさまじい熱量」は「CS出場は勿論、優勝をより現実的に目指せる」想いが芽生えている雰囲気を正直強く感じます。
1月28日土曜日、「横浜BCvs京都」生観戦。
ここでようやく、生観戦の「試合そのもの」についてです。
試合結果から先に示すと、「76-80、京都が勝利」でした。
実は試合前、自分は上述のことを感じていました。
「京都に勝利して欲しいが、勝利できるとは正直あまり思ってない」と。
「志向するバスケスタイル」は、「速いバスケ」という意味で近い。
だけど「精度」では、横浜BCに「一日の長」がある。
(特に象徴的が、攻撃回数は「横浜BCは3位、京都は13位」。
「守→攻の切り替え、及び積極的な守備意識で横浜BCが上回る感が。)
これはある種当然で、横浜BCは「ステップの年」、京都は「ホップの年」です。
京都の目線に立てば、いま最も大切なことは「自分たちの長所、課題それぞれを知る」ことであると映りますので。
という訳で、試合内容を振り返ります。
「スターティング5」。
京都は「久保田-ライト-水野-ユトフ-ディアロ」。
サイズ的にはライトがSFと捉えるのがより自然ですけど、昨年の年末(12月28日の滋賀戦)あたりからの起用法を考えると、「久保田、ライトの2ガード+SFで水野」と考えるのがより自然でしょう。
横浜BCは「河村-キング-赤穂-オリバー-ジャクソン」。
「12月24日の大阪戦」以降は、これが基本スタメンで定着の感です。
で、「試合開始」。
1Q、まず序盤は「10-4」で横浜BCのペースで開始。
スタートに水野を起用は、恐らく「河村対策として」でしょう。
で、「1Q,6:01」。
ライトの左45度からの3Pが失敗で、それをDRしたのが河村。
河村、DRするや、自ら一気にボールプッシュ。そのまま一気に駆け上がって「1人速攻での2P」に、これで「12-4」。
映像で観ると「5秒ほど」ですけど、メモにはこうあります。
映像で観るよりも、生で観ると「すさまじい速さ」なのです。
「爆速」というのは、「正直な体感として」なんですよね。
実際、追走する満田は、正直「ついていけてない」。
何がすごいって、「河村の『1歩目の素早さ』」が秀逸なのです。
これは単純な素早さもですけど、「判断スピードの速さ」をも含めて。
「1Q,5:26」。京都、TJ・ロールが登場。
「お帰りなさい!」の感じです。やっとこの日が来た。
「1Q,5:01」。京都、「ライト→ディアロ→ライト」の連携でのレイアップ2P!この間、わずか「5秒弱」の、まさしく「京都がやりたいプレイ」!
実はこれ、映像で観返すと、「TJロールのスティールから」。
TJロール、復帰後すぐに「存在意義を示した」感じで、とても嬉しい!
「1Q,3:47」。「河村→ジャクソン」のホットラインのゴール下2Pで「19-11」。
これ、河村は「ドライブ→ダブルクラッチ」と見せかけて、これで相手DFを引き付けて&飛ばして(しかも飛ばしてるのが満田&ディアロ)、フリーになっていたジャクソンにパス、これでイージーレイアップ2Pになる。
1つのプレイ中に、いくつもの技を複雑に組み込んでる。河村が「異次元たるゆえん」が凝縮の1プレイです。
「1Q,2:37」。河村の「ドライブ→フローター2P」で「23-13」。
これも実は一瞬のフェイクを入れて、タイミングをずらしている。
と、自分のメモには綴られてます。
「1Q,0:50」。京都、TJ・ロールが「キャッチ&シュート」で右45度からの3Pを成功、「25-18」。
1Qは最終的には「25-19」で、「(点差以上に)横浜BCペース」でしたけど、「TJロールはもう大丈夫だな」を実感できる意味では収穫といえる感じの1Qでした。
一方で横浜BCのベンチに目を向けると、先頭に出て選手を迎える森川。
この試合、特に印象的なのが森川の「チームを鼓舞する姿勢」です。
年末あたりは、6thマンに回る&出場時間が「18分程度」に減少で、起用法に不満?で今オフの移籍説が燻り始めていた森川ですけど(この移籍説は、「昨オフに契約継続までに悶着があった」ことも背景にある。現在は負傷離脱中)、今回の生観戦を通してだと、「うん、森川は来季も恐らくまず横浜BCと考えてよいでしょう」と思った感じです。
確かにこれから、森川は「6thマン」に回る感じになるでしょう(尤も、その爆発力は「むしろ6thマンとしては最適任」といえる)。ですけど、特に「12月3日の宇都宮戦以降の横浜BCのチーム力の上昇曲線」は、「優勝を目指せる」という感覚は恐らくあるのでは想像です。
実は森川は、福井が故郷ですけど、昨年11月下旬に、「福井に新球団誕生」(福井ブローウィンズ)が発表されています。
いずれは故郷で、あるいは故郷に近い球団(例えば関西圏の球団とか)でのプレーでを視野に入れるのでは、と想像しています。
ですけど、今季及び来季は、森川にとって恐らく「主力として優勝を目指せる最大にして最後かものチャンス」です(この3月で31歳。年齢的には「いまが全盛期」)。それを逃したくないことは、恐らく頭ではわかっているはず。ましてや森川は、横浜BCで「輝ける場所を叶えた」経緯がある。
「優勝を叶えるために、自分にできること」を、森川なりに意識しているんだろうなあと。それが伝わってきた感じです。
で、「2Q開始」。開始直後から、横浜BCが「8-0のラン」。
「2Q,8:02」の時点で「33-19、横浜BCが14点差でリード」(モリスが左45度からの3Pを成功)。
ここで京都が「前半1回目の60秒TO(タイムアウト)を行使」。
行使のタイミングとしては「とても妥当」で、結果的にはこの60秒TOが「試合展開を大きく変える」ことになりました。
実は生観戦のときは最後まで気付かなかったのですけど、京都はこの60秒TO明けから「ゾーンプレス」あるいは「マッチアップゾーン」を用いていました。いま思えば、これが京都が「あの劣勢から逆転勝利に持ち込んだ」大きな理由の一つになったんだろうなあと。
60秒TO明け、「2Q,6:30」。「久保田→ディアロ」のハイロープレイがバスカンに。1FTも成功で「33-24」に。
その後も京都が反撃。「2Q,4:55、ディアロのポストアップ2P」で「33-29」、これで「京都が10-0のランに成功」で、このタイミングで「2Qのオフィシャル90秒TO」に突入になります。
「2Q,3:49」、「河村→ジャクソン」への速攻の連携ゴール下2P、「39-31」。河村がボールを持ってドリブル開始から得点まで、わずか「4秒」。
このプレイ、生観戦のメモではこうあります。
そう、「倍速視聴」。自分はこの言葉、
「いや、半分は事実だけど、半分は『長田麻衣さん』が流行らせた言葉でしょ?」
と正直思っていますけど(「長田」と書いて「おさだ」と読みます)、今回の生観戦で、「倍速視聴」という言葉がメモには何回もここから登場するのです。
「2Q,1:47」、「42-38」で、「横浜BC、前半2回目の60秒TOを行使」。
60秒TO明け、横浜BCは「8秒ルール」を献上。
このとき、ハンドラーはキング、守備者は小西。
そうだよ、この激しく的確な守備が「小西の存在意義」なんだよ!と。
スタッツには現れにくいかもだけど、いわば小西は「1日1ハッスル」を遂行できることが魅力であるんですよね。
(元ネタは、ヒサタケ[B2青森]の「1日1ダンク」です。)
そしてこの「8秒ルール」献上の場面。
実は昨季、「2021年12月11日、京都vs名古屋D」。
この試合、生観戦していて(ちなみにこの試合の直前に、西京極の陸上競技場で、不破聖衣来が「10000mで31分台の大記録」を叶えていたのですが)、京都は「8秒ルールを献上」の山を築いてしまっていました(結果は「58-91、京都の大敗」、あれから1年強で「ここまで来たんだなあ」と、あの悪夢の試合を思い起こしていました)。
その後も接戦が続いて、「44-42、横浜BCが2点差でリード」で「2Q終了」。
そう、「33-19」から「44-42」、つまり「14点差→2点差」になった、いわば「京都が接戦に持ち込んでる、これは勝機がある」と。
で、「3Q開始」。「44-42」で開始でしたけど、「3Q,7:23」までに京都が「0-6のラン」に成功で「44-48」で逆転に。ここで横浜BCが「後半1回目の60秒TOを行使」。
60秒TO明けからは、横浜BCが反撃。「3Q,6:04」、「ジャクソンのDR→川村→キング」の鮮やかな速攻(4vs3の数的有利を創出)で、「50-48」と再逆転。この場面、河村がキングに「ノールックパス」。オールスターでは叶わなかった「やりたかったプレイ」ができました。
ここで京都が「後半1回目の60秒TOを行使」。60秒TO明け、横浜BCは「森井、河村の2ガード戦術」をします。この「2ガード戦術」では「河村はSGとしてスコアラー特化モード」にできるメリットがあり、実際に年明け以降はこの「2ガード戦術がある程度の効力を発揮できている」感じではあるのですけど、今回の京都戦では、この2ガード戦術は「はっきり言って、京都に完全に有利に作用した、『待ってました』と」になった感じがあります。
何故って、今季の京都は開幕からずっと「2ガード戦術」を基本型にしている訳で(久保田、ライトの2ガード)、この戦術の長所も短所もいわば熟知できている訳でと。
(尤も、京都版の「2ガード戦術」は「ライトがPG/SG/SFの3つを自在に使い分けられる稀有さを活かす」独特さであることに留意が必要ですが。)
「3Q,4:46」、京都、「ユトフ→ディアロ」の浮き球パスからのゴール下2Pで「50-52」。
「3Q,4:18」、京都、「ライト→久保田→ディアロ」のゴール下2Pで「50-54」。ここはライト→久保田でコートを左右に大きく振ることで相手の守備陣形を拡げさせることで、ゴール下のディアロがイージー2Pという「隠れた頭脳プレー」です。
そう、「横浜BC版2ガード戦術」の最大の弱点、「高さ不足」を執拗に突く感じの、インサイド(ゴール下)を強調する攻撃戦術。これが最終的に「京都の大きな勝因の一つになった」と映ってます。
その後は接戦がずっと続いて、「3Q,1:55」で「54-55」でしたけど、3Qの終盤に京都が突き放して「57-63、京都が6点差でリード」で「3Q終了」でした。
で、「4Q開始」。横浜BCの傾向として、「4Q開始から3分間程度は河村が登場していないことがほとんどである」感じですので、「京都にとっては、最初の3分間程度がとても重要である」と読んでいました。
「4Q,8:41」。この場面、まさしく「小西劇場」でした。
「ターンオーバーをやらかす→すぐに守備に戻って、自らスティール→ボールを持った後に、ムービングプレーへ→左コーナーからの3Pを成功」。
これにより「59-68」で「9点差のリード」に。もう、「最高かよ」って感じです。
(←元ネタは「HKT48の楽曲」。2016年に発表、[「メロンジュース」と共に]HKT48の代表曲の一つです。)
話を脱線させてしまいましたけど、「4Q,8:41」での、この「小西劇場」で(前向きな失敗とみなしてよい、エナジーが伝わったから!)、京都ベンチは大盛り上がり。
先頭に立って飛び跳ねるディアロさん、たまらん!あとで映像を見返すと、満田も「よくやった!」的なニュアンスの言葉で吠えています。
という訳で、ここで横浜BCが「後半2回目の60秒TOを行使」。
「59-68、9点差」であることもあり、60秒TO明け、横浜BCは「河村をコートに戻さざるを得ない」ことになりました(本音としてはあと1分はベンチに置きたかったと想像です)。
しかしここで、京都がむしろ流れを加速させます、その原動力は「TJ・ロール」。
「4Q,7:56」、リングアタックでFT2本を奪取(1本を成功)、「59-69、10点差」に。
「4Q,7:37」では「魂のディフェンス」。判定はファウルになり、オリバーにFT2本を献上でしたけど(2本共に成功、61-69)、TJロールの4Qでの2つの好プレーで「エナジーを伝えた」ことはとても大きかったと自分は思ってます。
で、「4Q,6:41」。ジャクソンが「4ファウル」。ディアロの動きがこれは巧かった(いわゆる「マリーシア」。これも技術の一つです。でも映像で観返すと、これは「押してさえないでしょ」ですけど)。
とはいえ、「これもバスケ」です。この時点で「62-69、7点差」でしたけど、「クラッチタイム突入を待たずでの『ジャクソンの4ファウル』で、京都が主導権を完全に掌握」になった感じがあります。
実際、自分のメモでは「これで、京都は勝利を大きく引き寄せられる。」とありますし。
「4Q,4:42」、「67-75、京都が8点差でリード」の展開で、「4Qのオフィシャル90秒TO」、つまり「クラッチタイム」に突入。
「7点差以上」のラインにいる。「よし、京都、勝てる!」と。
で、「4Q,3:52」。赤穂が弾いたボールが、京都ベンチの近くへ。
「あっ、アウトオブバーンズだ」と思ったら、なんと河村が左足一本でボールを残して(これ、「隠れたスーパープレイ」!その左足も宙に浮いているのでなおさらすごい!)、一旦オリバーとワンツーしてからボール運び、「ジャクソン→キング」へとサイドチェンジでキングの右からのドライブ2Pへと結び付けて「71-75」にするプレイ(4Q,3:39)。
もうこれこそ、「生観戦の醍醐味」って感じで、「一球入魂」が伝わる、今季の横浜BCの魅力が凝縮のとても素敵な場面でした。
ですけどその後も、京都がリードを保ち続けて、「4Q,0:47、74-76」での京都の攻撃。「0:30、残り7秒」から、ユトフの「ゼロステップ」!
なんだこの跳躍力!という感じですけど、ユトフが「絶対的エース」たるゆえんといえる「クラッチプレイ」で「4Q,残り26.8秒、74-78」、これで「4点プレーを献上しない限り、京都はほぼ勝利が確定。
最終的には「76-80、4点差で京都が勝利」になりました。
で、この試合でいままで以上に強く感じたのが、ディアロって
と、ある種とてもわかりやすい。
で、この日のディアロは「NBAで183試合出場モードのディアロ」でした。第2戦をも総合すると、「ディアロとジャクソンは同格といえる力関係」の感じですけど、これは裏を返せば「ディアロもジャクソンも、Bリーグでは有数の良質なビッグマンである」を証明できているといえます。
それと、この試合、あるいは「18日の大阪戦」、及び(負けはしましたけど、生観戦の翌日の)「29日の横浜BC戦」でもいえますけど、
正直、特に「試合の流れを読む能力」「勝負どころを見極められる能力」という意味で、ライトって「数字以上にとても頼れる存在、いるといないとでは正直全然違う」って感じなんですよね。
「『ライト』『ディアロ』『ユトフ』が、自分の応援球団にいることにとても感謝である」、これを正直とても強く実感です。
結果は「京都の勝利」でしたし、立ち位置的には
これが正直な感覚です。ですけど内容的には、「横浜BCの方向性はとても共感できるし、CS出場は勿論、流れ次第だけどその上のステージに辿り着いても正直全く驚かない」、これを実感として感じます。
勝敗を分けた要素としては、「『4Q,6:41』での『ジャクソンの4ファウル』」、これが特に大きかったが、正直な感じです。
で、今回の生観戦。「試合内容以外で印象的なことが3つ」あります。
第1は、「アリーナMC」のことです。
いま、リンク添付させて頂きましたけど、自分がとりわけとても印象的なのは、「あさひさん」という女性のアシスタントMCです(公式HPでのリリースでは、メインMCの「ミッキーさん」のみしか言及されていませんけど、「横浜BCはアリーナMCは2人制である」ことは、配信越しに存じていました)。
ツイートでも言及させて頂いてますけど、「声に表情が伝わる」かつ「耳に心地いい声質」で「観客と同じ目線で話している」ことが伝わるんですよ。はっきり述べれば、いい意味で「うるさくない」。
で、配信越しにもともと、このアシスタントMC、いい声しているよなあとはもともと感じていて、それは「普段の試合時の声」のときです。
このように、「個人ファウル、チームファウルがそれぞれ何個目かをわかりやすく伝えていること」もですし、「選手交代のアナウンスを、横浜も相手チームも分け隔てなく的確にわかりやすく伝えていること」、これが「一バスケファンとしてとても有難い感じ」で。
実はこの「あさひさん」、試合中のアナウンスの声は「低音」であるのです。厳密には「低音だけど、よく通る声質」の感じです。
ですけど、この「あさひさん」。試合前のブースターインタビューとか、ハーフタイムなど、つまり「試合そのもの以外のときでのアナウンスの声」は、一転して「高めの音質」(←恐らくこちらが地声)になります。
えっ、まじ、全然音質が違う!と。でも「試合中の低音の音質」も「試合時以外での高音の音質」も、「目を閉じて聞くと、声に表情があって、どんな情景化が伝わる」感じなのです。それは恐らく、横浜BCやバスケに対する「真心としての応援、愛情の想い」があるからだろうなあと。
と強く抱くのです。今回の生観戦、とても有意義であったと感じる一つが、実はこの「アシスタントMCである『あさひさん』のとても素敵な声」でしたので。
で、「あさひさん」はアシスタントMCです。横浜BCのアリーナMCは「2人制である」と述べましたけど、メインMCは「ミッキーさん」です。
もともとは、チーム創設から11年間、「豊嶋彬さん」がメインのアリーナMCでした。豊嶋さんが(名前は存じてますけど)どんなMCかは存じないので申し訳ないですけど(ごめんなさい!)。
どうやら、いまのミッキーさんのMCに、違和感の声もあると伺いますけど、今回の生観戦を聞く限り、確かに「よくも悪くも前のめりな感じ」で、それが「合わないと感じる人間もいるかも」の意味では、違和感の思いへの理解はできます。
ですけど自分は「少なくとも、横浜BCやバスケへの愛情、応援の想いは伝わるから、むしろ好感だけどなあ」と感じてます。その一方で「相手球団のブースター(ファン)への配慮がもう少しあって欲しいかな、とも感じる」ことは正直ありますが、それは経験を積む過程でつかんでいくだろうと。
で、ミッキーさんのMCで、自分が「これ、とても素敵だなあ」と感じること。
「フリースロー(FT)のときの『ブースターディフェンス』」。
正直、今回の生観戦で、1人のバスケファンとして「とても共感できたこと」「とても学びになったこと」です。実際、試合が進めば進むほど、この「ブースターディフェンス」は「より実感になっていく」感覚が正直ありました。
で、試合内容以外で印象的な「第2のこと」。
それは「試合会場内のファンの熱量の大きさ」です。
正直これは、今回の生観戦で、自分的には「想像していなかった驚き」でした。いままでの生観戦では経験しなかった感覚であると。
(昨季の京都の生観戦での「満員の観客の中での雰囲気」とも、全然大きく異なります。勿論、今回は「声出し応援が容認されたから」も理由の一つかなですけど、本質的な理由はそれとは違うところにある感覚が正直あります。)
そう、これはもう、正直な感覚をストレートに述べます。
「いや、誇張的な表現でしょう、だって横浜BCの球団の歴史としては、『CS出場』どころか『勝率5割超え』さえなかったんだよ?」
確かにその通りかもです、ですけどこれは「誇張的な表現」ではなくて、「正直に感じたこと」としてです。
というのも自分は、かつて、「2020-2021の大阪」(←Bリーグの生観戦を始めて2年目のとき&ニュービル入団1年目)を経験しています。勿論当時は「観客数制限の真っただ中」でしたので、あくまでも参考程度の比較でしかないですけど。
あのときの大阪は、「ニュービル、ハレルソン、橋本の『BIG3』」で「完全なる勝負モード」でした。そう、橋本のあの悲劇(=アキレス腱断裂)が起きてしまうまでは…。
あのときの大阪は、「『CS準決勝』の景色までは、本気で目指せる」イメージは恐らくあったと想像しています。
ですけど一方で、あのときの大阪は、「CS出場」「CS準決勝」までは描けていても、それ以上を描けるイメージは、正直全くありませんでした。これは、「たとえ橋本の悲劇がなかったとしても」です。それに「CS出場」までは描けても、それ以上は正直「対戦相手の巡り合わせ次第」が否めなかった感じでしたから。
(結果は「CS出場は叶えたが、CSでは1勝もできなかった」でした。)
そう、「2020-2021の大阪」は、「優勝」「CS決勝」というイメージを、より現実的な感じとしては描けなかった。そして、「あのときが最大のチャンスであった」ことも。
それに対して、いまの横浜BCは、下記のことが現実論としてあります。
球団の歴史からすれば、「CS出場を叶える」だけでも、恐らくすさまじい快挙です。あるいは、野球の横浜DeNAが、特にラミレス監督時代に「必ずしも恵まれた戦力でなくても、CS出場や日本シリーズの景色を叶えられた」ことの成功体験の影響もあるかもと想像です。
ですけど、12月3日の宇都宮戦から、今回の生観戦の直前までで「14勝4敗」とすさまじい上昇曲線であること、しかも内容が「一つの芯が通った感じ」であること(「河村への依存度」は否めないけど、少なくとも「運を引き寄せた」だけではない、「この展開に持ち込めば自分たちは勝てるという何かを持っている」ことは伝わること)。
もしかしたら、「CS出場を現実的に叶えられることとしてとらえられること」それ自体がシンプルに会場内の熱量として生み出されて、それが「CS決勝、優勝をより現実的に目指せることとしてとらえられること」という「感覚的な錯覚」へと昇華させている、のかもですけど。
ですけど、「少なくともバスケの生観戦という意味では、いままで経験しなかった感じの熱量の大きさを感じた」、これは正直なことです。
「横浜BC、新アリーナ構想、どうするつもりですか?」…と思ってたら、これ、「横浜BUNTAIを2024年4月から横浜EXと共同使用する」という方向性と解釈してよいのですかね?
そして、試合内容以外で印象的な「第3のこと」。
それは「使用しているアリーナのこと」です。現行会場(及び今回の生観戦の会場)は「横浜国際プール」ですけど。
今回の生観戦を通して、会場の雰囲気は、「熱さ」と「温かさ」を感じて、1人のバスケファンとして「いつかまた是非訪れる機会を持てると、とても嬉しいです」と感じてます(正直、「B-CLAP」と称する「大クラップ応援」[大ハリセン応援]は、ちょっと苦手な感じもありますが。ですけど、MCに促される感じでの「大クラップ応援」は、それはそれで一つのスタイルとして素敵だねとも正直感じます)。
ですけど一方で、いわゆる「新B1構想」。
「現行アリーナのままでは無理、新アリーナが必要なのは明らか」。
きつい表現ですけど、そう感じたことも正直な感じです。
あ
そう、1人の人間、1人のバスケファンの両面で気に掛かっているのが、「横浜BC、アリーナ問題をどうするつもりですか?」です。
というのも、横浜は、「音楽専用アリーナ(音楽優先アリーナ)」が多い一方で、バスケアリーナの話は、少なくとも自分が知る範囲では全く聞こえてこないと。
音楽優先アリーナが次々と建設される一方で、これにより「みなとみらい地区」にアリーナを建設できそうな土地がもう見当たらないこと(あるいは石川町より奥側、つまり京浜東北線沿いに目を向けると、工場がずらりと並んで土地がふさがっている)。
基本、新アリーナを建設する場合、「本拠地に海沿いがある」と、より有利になります。そう、シンプルに「埋め立て地」という裏技ができるから。
「A東京」がそうですし、関西圏でも「西宮」(新アリーナは神戸。三宮の奥側にできる)がこのパターンです。
あるいは「名古屋D」「FE名古屋」。先に「名古屋D」が「愛知県新体育館(仮称)」の建設を発表しましたが(「2025年4月」開館、「15000人程度」、地下鉄「名城公園」に建設予定)、2022年11月に「FE名古屋」も独自の「新アリーナ構想」を公式発表しました(「2026年秋」開館予定。最も具体的な建設予定地までは公表されていないが、恐らくどこに建てるかの目途は立ったと考えてよいのでしょう)。
「どうするつもりですか?この2年(優勝を目指せる「今季&来季」)が勝負ですよ?」と、綴ろうと思っていたら…です。
(←いわゆる「ステイプルズ・センター」。2021年に現名称になっている。NBAの「レイカーズ」「クリッパーズ」の共同本拠地として長年使用されている。)
(←「2024年秋」に「クリッパーズの新本拠地」として開館予定。名称は「イントゥイットドーム」。これにより、1999年から25年間続いた「レイカーズとの本拠地の共同使用」に終止符が打たれる予定。)
いまリンク添付させて頂いた、「横浜BCの新アリーナ構想」。
「横浜BUNTAI」(「2024年4月」に開館予定。収容人数「5000人」、「関内駅南口」に建設。当初は「横浜ユナイテッドアリーナ」という仮称で、サブアリーナ的な存在として「横浜武道館」[3000人]が2020年6月に先行開業している)という施設。
正式発表はされていませんが、恐らく「横浜BC、横浜EXの共同使用」で折り合ってスタートする、先のことはそれから改めて考える、いわば「ステイプルズ・センター方式」を採用する感じ?と考えると、確かに辻褄が合います。
というか、現実論的には「これしかない」でしょう。横浜市内に建設しなければならない「縛りプレイ」で、かつ「アクセス面をも考慮」になると。関内ならば、アクセス面では「考え得るベスト」といってよいですし。
それに、横浜BCは「横浜EXと共存共栄」の意向を明確にしています。
これは、横浜BCがもともと市民球団として誕生した経緯が影響していると想像ですし、ビジネス的な判断としてもそれがベストであると想像です。
(「A東京とSR渋谷」「名古屋DとFE名古屋」は、それぞれ親会社が有力企業同士である背景があるが、「横浜BCと横浜EX」はそうではない。)
先のことは、いずれ横浜EXの新B1が現実的になった場合に改めて検討する、恐らくはそれになるのだろうと想像です。
尤も個人的には、横浜BCが「球団として、来季以降の使用アリーナをどうするつもりであるのか」の公式発表を、今季のRS(レギュラーシーズン)の終了時の際のあたりでして欲しいのが正直な本音ですけど。
河村の生観戦での感想は「中国CBAor豪州NBLが現実ラインか」は変わらない、でも生で観ると「バスケIQ」「判断スピード」「1歩目の動き出し」にとても優れる感じ、そして正直に「ナチュラルな倍速視聴」の感覚です。
で、今回の生観戦の「最大のメインテーマ」である、「河村勇輝を生観戦で体感したい」、いざ実際に叶えてどうであったか。
(その1)で、自分は(この試合の生観戦の前の時点での)河村の「より現実的な立ち位置」について、上述のことを述べました。
で、この解釈は、「今回の生観戦を通して、より確信に近い感じになった」と感じてます。
いま綴らせて頂いたことが、「自分が感じてる、河村の現時点でのより現実的な立ち位置」です。尤も現実的に海外挑戦をするであろう「2024年オフ」に近いタイミングにならないと読めてこない感じも正直ありますが。
PGの最大の本分は「ゲームメイク」であると自分は思っていて、この「ゲームメイク」のみだと「NBAに現実に到達できるかは別として、バスケIQ自体は自分が知る範囲でNBA選手級のトップレベルにある」と思ってます。
ただ、河村の場合は、結局は「172cmという低身長」がどうしても障壁になってしまう感じです。いまのNBAは「180cm未満はお断り」が不文律と化している現況があること(現に今季のNBAの最低身長は「180cm」です)。
それにNBA選手のPGは、ほぼ共通して「3P能力」が特に強く求められる傾向にあります。そしてこの3P能力は「河村の最大の弱点」でもあること(確実に向上傾向にはあることも伝わるけど、「齋藤、富樫、安藤誓」に比してだと見劣り感は否めません)。
裏を返せば、「『3P』及び『フローター』の能力をより高められれば、より高いレベルへの到達がより現実的になり得る」とも思います。ただ、現実的には
これは正直、はっきりといえることと思うのです。
それと、この生観戦の翌週の「横浜BCvs千葉J」、2試合共にバスケットLIVEでの生視聴をさせて頂きました。
千葉Jの河村対策、「ヴィック・ローを河村につける」。
「実に理に適っている」と自分は感じました。
昨季及び今季(特に昨季)、「ラッセル・ウエストブルック(現レイカーズ。人呼んで「トリプルダブル製造機」のPGです)のパフォーマンスが顕著な低下傾向である」ことがNBAでは特に大きな話題の一つでした。
理由はいくつかいわれていますが、自分はその理由の一つとして、「ウエストブルック対策が確立されて、それを打破することが難しくなってきたこと」があると思ってます。
どういうことかというと、「ウエストブルックに『機動力あるビッグマン』をぶつける」、これで「能力を大きく減退させる」、これが実際に大きな効力を発揮したこと。
河村対策でも、これは応用できるのでは?と。そして河村はこれをどう突破できるのか?と。
そう、河村は勿論、これは齋藤にも有効ではと思ってますけど、
「機動力があるビッグマン」または「エースキラー型」をつける。
自分が京都のHCならば、「ユトフ」と「ライト」を場面に応じてつけます。あるいは、河村につけるのに有効そうな選手を挙げるならば、
このあたりは挙がるのでは、と。ニュービルは攻撃面をも考慮すると、あまり現実的でないかもですけど。
裏を返せば、中国CBAや豪州NBLへの挑戦を考慮すると、この「サイズの不利(かつスピードにも対応し得る相手)をどう補えるか」、結局これになりそうな感じがあるんですよね。
尤も、「千葉Jの河村対策」については、第2戦では河村自身は対応・修正できていた感じがあります。4Q終盤の「股抜きドリブル→フローター」は、その最たる感じでしょう。
勿論、技術レベルの高さの現れでもありますけど、それ以上に「バスケIQがとても優れていることの証明」であると自分は感じてます。
それにしても、今回の生観戦を通して、「河村」について正直に感じたこと。
これが、自分の正直な感じです。
正直、この想いに尽きます。
恐らく「99%」の可能性で、河村をこうしてBリーグで、横浜BCで雄姿を楽しめるのは「来季いっぱいまで」、このイメージで楽しむことになる。
来季、願わくは関西圏で河村の雄姿を楽しむ機会を持てるととても嬉しい、関西圏在住の1バスケファンとしての、正直な願いです。
そして、河村は来年のいま頃、どれほどのレベル(立ち位置)にいる感じであるのか(個人的には来年の春or来年5月頃の「世界最終予選でのパフォーマンス」が最も重要視されるだろうと読んでいますが)、それをとても楽しみにしています。
【バスケットボール#24C】
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