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「京都vs広島(2022.11.30)、生観戦日記(その5)。」【Bリーグ】

 前記事エントリーのリンク添付

 まず、前回の記事、(その4)をリンク添付させて頂きます。



 では、執筆を進めます。


 「今季の広島、躍進の理由の一端を知りたい」「京都は広島にどれほど通用し得るかを観たい」、この2つが今回の主目的でした。




 16時20分、「京都市体育館」に到着。
 この日は朝から、「新アリーナ構想」の候補地の1つになり得る「木津川運動公園」(JR長池駅が最寄り駅)を訪れて、その足でJR京都駅へ。
 「京都駅ビル」の景色を少し楽しんだ後に、京都駅ビルの地下1階にあるプロントへ。理由はシンプルに、「仕事場として機能できる」からです。
 そう、「コンセントがある座席」がありますので、いまの自分にとっては、それはもはや生命線なんですよね。

 京都駅ビルのプロントを出発して、地下鉄と阪急を乗り継いで、会場の「京都市体育館」へ。ちょうど、子ども(中学生・高校生)の下校の時間帯ですので、制服姿の子どもを多く見ました。

 発表されている「FC先行入場」は「17時35分」。
 で、列形成は「17時05分」。これは「当日券発売時間」と同じタイミングでです。
 基本、自分は「できるだけ早く列に並ぶ」ことを心掛けています。
 理由は、「できるだけ丁寧に挨拶をしたいから」「早めに着席をして、心の準備をしたいから」「1分1秒でも長く、会場の雰囲気を感じたいから」です。

 で、列形成。この日は自分は「3番目」。
 で、列形成から10分ほどが経過したときから、急に風が強くなってきました。「この日の夕方から急激に寒くなるから留意しよう」と、天気予報では確かに数日前から繰り返し強調してはいましたけど、それでもこの寒さは「想像以上」でした。しかも自分は「超がいくつも付くほどの、人一倍の寒がりな体質」ですので、正直なおさらきつかったです。



 17時35分、「FC先行入場」。今回は「試合開始の『90分前』」。
 土曜日の試合のときは「試合開始の『150分前』」でした。

 「着席→FCポイント付与手続き→シュートチャレンジ」。
 で、夕食。京都の試合では、安定の「肉玉そば&唐揚げのセット」ですけど、なんと想像以上に列並びに時間を要して、座席で食べる判断に。
 座席に戻ると、「18時55分」。そう、もう余裕がない。
 もうこれは、仕方がない。「味が逃げる」リスクがある目玉焼きだけ先に済ませて、あとはハーフタイムで食べることにしようと。

 恐らく今季の「水曜日開催」(「水曜日の試合、あと1~2試合は訪れる機会があるかも」と思うので述べますけど)、その場合は「自分の中での時間配分」というか「優先順位付け」を見直した方がよいかもと。
 「シュートチャレンジ」はどうしても楽しみたいですので、そう考えると「水曜日開催」のときは「唐揚げのみにする」ことも一案かもです。


 この日は「水曜日開催」。観客数は「1642人」。
 「2000人」いればより望ましいですけど、これでもいまの京都的には、集客面では「頑張った方だよ」と解釈しようかなです。



 【京都vs広島、自分(愛球人)が生観戦したかった理由。】
 (1)「一人のバスケファンとして」、広島の現在地、広島が志向するバスケスタイルをどうしても観たかった。
 (→応援球団は「京都[たまに大阪・奈良]」だけど、注目球団は昨季からずっと「島根・広島」だから[今季だと「横浜BC・三遠」もですが]。)

 (2)「京都を応援の立場として」、「京都の現在地」、より深く述べれば「京都が『CSレベルの球団』にどれほど通用し得るか」を感じたかった。
 (→広島は「スタイル構築2年目&的確な補強」に対して、京都は「スタイル構築1年目&選手層が薄い&久保田・TJロールが恐らく不在」であるので、厳しい戦いは初めから覚悟の上。だけど「通用できること」は恐らくあるだろうと思うので、それをも含めて感じたかった。)


 勿論、「日程的な理由」も正直ありました。
 というのも、広島は「12月3日土曜日、4日日曜日」に「大阪との2連戦」がありました。つまり「関西圏でのアウェー3連戦」のようなものです。実際、京都戦の後も関西に滞在して調整を続けていたとのことですし。

 ですけど、この週末(つまり先週末)は、「横浜BCvs宇都宮」をどうしても観たかった(「バスケットLIVE」でですけど。ちなみに「2試合共にすさまじい試合」になった訳ですので、この選択は正解でしたが)。
 それもあって、この判断になりました。


 「京都vs広島」、試合本番。



 さあ、試合開始へ。まずは「オープニングムービー」。
 京都の今季の「オープニングムービー」は、「戦闘意欲を掻き立てる感じ」で、自分は大好きなのです

 で、「スターティング5」。
 広島は「寺嶋-辻-佐土原-エバンス-ブラックシアー」。
 今季の「安定の『いつめん』」。ちなみに他球団だと宇都宮も今季のスタメンは完全に固定です。

 京都は「ライト-小西-満田-ユトフ-ディアロ」。
 この試合は久保田が欠場(試合前練習には参加していたけど、「無理はさせない」という判断と想像です)。ですので「ライトのPG起用」は想像通りでしたけど、「嬉しい驚き」は「小西、プロ初スタメン」


 とりわけ小西は、久保田と共に、これからの京都の「フランチャイズプレイヤー」になって欲しい選手です、何しろ小西は「地元選手」ですので。
 大阪が、「合田、橋本」が「フランチャイズプレイヤー」としてファンに愛されているように、小西にはそのような存在になって欲しいのです。

 (「2022年11月30日のnote記事」、「2022年11月末、今季序盤の京都について、一バスケファンとして感じてること。」より。)


 小西は、正直「攻撃面は課題が多い、得点面は多くは望めない」感じですけど、「パス能力」は水準以上ですし、特に「スペーシング」「守備意識」が魅力的なんですよね。
 今季の、自分的には「隠れた注目選手」の感じですので、スタメンに小西が呼ばれて、「おお、よかった、おめでとう!いまできる、持てる全力を出し切ろう!」と感じたんですよね。




 先述のように、自分は「一人のバスケファンとして」、広島には昨季からずっと注目していました。で、いまリンク添付させて頂いたうちの4つ目の記事が、「ブラックシアーの自分的分析」ですけど、このブラックシアーは、「日本のリズムになれれば、特に攻撃面はすさまじいスタッツを残す可能性は充分にあり得る」、それほどに自分は高い評価なんですよね。
 ブラックシアー、この試合を迎えるまででだと、まだムラはある。今季序盤は「審判と戦ってしまった」試合もありましたし。ですけど、日本のリズムに馴染もうとしているのが伝わりますし、「明るくて一生懸命な感じ」が好感で。まあこの試合を観るまでは、ブラックシアーは「やはり、攻撃面に大きく振り切ってる感じだな」の解釈でしたけど。


 で、試合開始。最初は御互いにスローな(よく言えば「守り合い」の)スタートになり、最初の5分では「7-7」のロースコアでした。
 ですけどその中でも京都によいプレーが2つあり、

 「1Q,7:48」、「小西→ディアロのハイロープレイ2P」。
 「1Q,6:00」、「ライト→ディアロのハイロープレイからのダンク2P」。

 よし、「ハイロープレイ」が2つ、いい感じだよと。
 ですけど、1Qの半ば以降は、広島が徐々に試合を優勢に進める感じになり、「14-19」、広島のリードで「1Q終了」でした。

 2Qになり、広島のペースがより顕著になります。
 「2Q,5:22」で、ブラックシアーがトップからの3Pを成功させて「17-27」と「10点差」に。メモには
 「動きが柔らかい。わかっていても止められない感じ。」
 とあります。

 会場が「どんよりした雰囲気」になる中で、京都の反撃は、「絶対的エース」として輝くユトフでした。
 2本連続で3Pを成功。「2Q,4:35」での「オフィシャル90秒TO」突入時では「23-27」で「4点差」に追い上げての突入になりました。

 「90秒TO」が明けてからも「接戦だけど、広島がリードを保つ展開」がずっと続きます。
 特に印象的なのが、「2Q,0:57」での、広島の「辻の左コーナーからの3P」。このプレー、「ブラックシアー→寺嶋→辻」のボールムーブが秀逸であったんですよね。

 で、「2Q終了」。「31-35」、「4点差で広島がリード」。
 ですけど、このときの自分の正直な感覚は
 「京都、思ったよりも広島と勝負できているな。」
 でした。ロースコアであることも、京都にとって「より望ましい展開」ですし(この時点で「70点ペース」)。


 で、「3Q開始」。「3Q,4:16」の時点では「41-49」と、接戦が続く展開でしたけど、そこから一気に広島ペースになります。
 この「3Q,4:16」の場面、京都が「イージープレイの絶好チャンス」の場面がありましたが、これを失敗してしまいます(ユトフの頭脳プレイで、ゴール下でフリーでいるモーアへのパスだが、これをモーアが失敗した)。

 で、「絶好のチャンスの場面での凡ミス」は、「流れが相手に行きやすい」ということが日本スポーツ界の言い伝えですけど、「危惧した通りの流れ」になります。
 そこから広島が、「ブラックシアーの1FT」「マーフィーの速攻2P」「寺嶋→エバンスのハイロープレイの2P」が立て続けに成功で、「3Q,2:37」で「41-54」と「13点差」に。ここで京都はたまらず「後半1回目の60秒TO」を行使します、いわば「当然の判断」です。

 しかし、「今季の京都はいままでと違うぞ」を、ここで披露する展開になります。
 「3Q,2:03」で、「ライトの、リングアタックからのフローター2P成功」で「43-55」。その後も「ユトフのミドルポストからの2P」「ディアロの左コーナーからの3P」が立て続けに成功で、「3Q終了」では「48-55」、つまり「60秒TO行使後」は「7-1」のランで京都の反撃成功で、「京都、いけるかもしれない」という会場の雰囲気になります。


 運命の4Q。「4Q,9:41」で、ディアロがゴール下で「ファウルをもらうプレー」で「2FTを獲得」。結果は「1回成功」で「49-55」でしたけど、このプレーは「今後につながる良質なプレー」と感じました
 「7:42」及び「6:32」では、ユトフが立て続けに「ディープスリー」を成功。このとき、自分のメモには「ユトフ、4Qだけで2回の『変態プレー3P』を成功!」とあります。この時点で「57-62」、つまり「3Qの60秒TO行使時での『13点差』から『5点差』へと詰めている」、いけるかもと。

 しかし、ここから広島が「成長した姿」を見せつけます。
 「メイヨの2FT」「辻の左60度の3P」「船生のフリーでの左コーナー3P」を立て続けに成功で、一気に「0-8」のランに成功、「57-70」と「13点差」に。
 だけど京都も諦めずで、「4Q,4:37」で「ライトがトップ3Pを成功」で「60-70」と「10点差」にして、ここで「4Qのオフィシャル90秒TO」、つまり「クラッチタイム」突入になります

 「クラッチタイム」突入後は、点差がつかず離れずの展開がずっと続きましたけど、「4Q,2:19」で、「エバンスのリングアタック2P」成功で「64-76」、「残り2分強で12点差」になり、これで事実上の勝負あり。
 「4Q,0:56」での「エバンス→佐土原」の連携2P成功も、広島の成長を示すプレーに映りました(これで「66-80」)。
 しかし今季の京都は「最後まで決して諦めない」を示してる感じで、「71-81」へと点差を詰めての、京都のラストプレー(厳密には「残り0.7秒」)、「ライトの右45度からの渾身のバンクショット3P」、これが成功で「74-81」になり、そのまま試合終了


 最終スコアは「74-81」、「7点差で広島の勝利」でした。
 ですけど正直自分は「(京都目線でだと)負けたことは悔しいけど、内容的にはある程度の手応えはつかめたのでは?」が正直な感覚でした。

 それと、「ラストプレーでのライトの渾身の3P成功」は、「2019年のウインターカップ男子決勝(福岡第一vs福岡大大濠)での、横地(福岡大大濠)のラストプレーでの渾身の3P成功」を想起させて、一バスケファンとしてとても感動でした


 試合の振り返り(京都目線では「負けたけど、ある程度の収穫は感じられた試合」といえる。でも「スコア以上に広島とのチーム力の差も正直感じた試合」でもある)。




 このnote記事では、主として「京都目線」を中心に綴らせて頂きたいですけど、だからこそ、この試合で感じた「広島の持ち味・チーム力」を、少しですけどまず言及させて頂きます。




 「強固なディフェンスから組織的なオフェンスを展開する」
 広島の公式HPには「志向するバスケスタイル」として、こう明記されてます。

 で、今季の広島は、「速いバスケ」を志向している(ただ、島根の「バズソー」とは少なからず性質を異にしている、とも感じる)、と自分は解釈しています。ですけど、単純に「速い」だけではない、何かしらの「+α」を感じると。その「+α」の正体を知りたかったのが、今回の主目的の一つでした。
 今季の広島の「+α」の正体、「ボールムーブ」。この「ボールムーブ」プラス「速いバスケ」は、大阪が志向するスタイルでもありますけど、広島の「ボールムーブ」は、言葉通り「人もボールも動くバスケ」へと昇華できている感じなんですよね。

 「回して、回して!」といわなくても、「ボールを回すことがより適切である場面」で、それができている。でもそれは「内容に勝利が追い付けなかった、苦しい昨季の1年間があったからでは」と。



 で、この試合で最も印象的であったのが、「3Q,3:01」の場面でした
 この場面、ユトフ、エバンスの両者の「アンスポーツマンライクファウル」(いわゆる「アンスポ」)という珍しい場面で、京都の「ヘッドコーチチャレンジ」による「ビデオ判定」になったのです。
 結果は「両者のアンスポーツマンライクファウル」で「エバンスの2FTは無効」の判定に。でしたけど、この「3Q,3:01」の場面での注目は、この「長いビデオ判定の間での広島の振る舞い」でした

 京都は「選手間でハドルを組んで、意識の共有を図る」感じでした。これ自体は、むしろより望ましい判断といえます。ですけど広島は、さらにその先を進んでいたのです。
 このときの広島。「選手とミリングHCでハドルを組んでの意識の共有」「AC、3人のMG(マネージャー)等を含めたスタッフ間でのハドルでの意識の共有」、さらに「AC、MGが2つのハドルを往復して、そこで得たことのシェア」と、この「3つのことを同時進行でしていた」ことです。
 そう、広島は、ただコート上での技術力だけがバスケではない、コーチ・スタッフを含めてこそが「チーム」であり、選手・コーチ・スタッフの全員が「同じ方向を向ける」「気付いた課題を全員でシェアする」姿勢が根付いているのだと。
 だから強い、そう、今季の広島は「チーム力としての強さ」がとても強く伝わると。試合内容自体は接戦が多いけど、見た目の得失点差以上に「強い」と感じるし、「きっとそう遠くないうちに、大きな花を咲かせられる。それこそ今季のCSファイナル出場を叶えても、全く驚かない」と。


 それと、今季の広島で特に印象的なのが「マネージャー3人体制」です
 正直これは、京都がとても見習って欲しいことである、つまり「来季の京都は、マネージャーを少なくとも2人以上に増員して欲しい!(今季は1人)」です
 何故ならば、自分は「(バスケにおける)マネージャーは『13人目の選手』でもある!」と強く感じているからです。

 今季、広島の試合を観ていて漠然と感じてはいましたけど、今回の「京都vs広島」を生観戦させて頂いて、「一人の人間」「一人のバスケファン」の両面で、広島のヘッドマネージャーである吉田朱里彩さん、正直な想いを伝えさせて頂くならば、「同じ空間・同じ職場にいたら、最高に心強い、最高に信頼できる、とても素敵な存在だろうなあ。」と正直強く感じたのです。
 吉田マネージャー、かつては千葉J時代では「チーム大野」の一員でした。今季、三遠は千葉Jから「チーム大野」を、それこそ「ほぼごっそり」招聘したことは、日本バスケ界における「とても大きな衝撃」でしたけど、吉田マネージャーは「チーム大野」とは異なる道を歩む判断をした。でもだからこそ、いま輝けてるんだろうなと。いずれにせよ、「応援したい人間に、また一人出会えた」、正直そう強く感じてます



 では、「京都目線」ではどうであったか。


 【「京都vs広島」、京都目線で自分が正直に感じたこと。】
 (通用1)「組織的守備」「攻守両面での全力姿勢」。

 (通用2)「プロ初スタメンである小西」は、「エナジー・ハッスル」「守備意識」「パス能力・視野の広さ」は通用できていた。「26分55秒」で「3得点、2アシスト、2EFF」であったけど、数値以上に機能できてた。

 (課題1)「速いバスケ」を志向すること自体は、とても共感できる。だけどその実現には、単純に「速い」だけ、つまり「ファストブレイクを創出するだけ」ではそこで成長が止まる訳で(今季でだと、北海道や茨城がそこで躓いている感が)、「ボールムーブ」、つまり「人もボールも動くバスケ」の具現化がより望ましいけど、「ボールを回す意識」以前に「ボールを回す技術」が、日本人選手ではそれを望めそうなのは恐らく久保田だけか?

 (課題2)「選手層の薄さ」。「コアメンバー6人」(「久保田、満田+外国人/アジア枠の4人」)以外で、一定の目途が立ちそうなのが「水野、小西」のみであること。水野、小西をカウントしても、試合中の選手編成を回せるぎりぎりの「8人」にとどまる感じで、現況のままでは「良質な大学4年生を1人~2人の確保」に成功できないと、恐らく高確率で苦しくなる。
 実際、この広島戦では「74得点」のうち、「外国人/アジア枠で61得点」、つまり「日本人選手はわずか13得点」にとどまる。追い上げを見せる場面はほぼ専ら「外国人/アジア枠」であった。



 特に、今季の京都を象徴していると強く感じた場面が、「3Q,4:16」の場面です。

 (1)ミドルポストにいるユトフが、満田からパスを受ける。
 (2)広島はすかさず、「ブラックシアー、エバンス」によるダブルチーム。
 (3)ユトフは「シュートフェイク」をかける、これにより広島の守備はユトフの方向へと収縮する。
 (4)ユトフはすかさず、ゴール下でフリーになったモーアへのパス。
 (5)ゴール下でのモーアは、イージーレイアップ2P、しかしこれが失敗になり、結果は「エバンスのリバウンド」に。

 この「3Q,4:16」の場面。「ゴール下でのフリーの場面」である訳で、つまり「確実に成功させねばならない、イージーな場面」である訳です。はっきりと述べれば「これを失敗するのか、ため息に尽きる」になります
 「ユトフが『絶対的エース』たるゆえん」であることと、「モーアの『よくも悪くも成長途上である』こと」が凝縮である、ともいえます。

 今季の京都の選手編成の特徴は、「若い日本人選手」が多いことです。ですので、「成長を温かく見守る」ことと共に、「我慢が必要になる」ことも、頭では理解しているつもりです。
 ですけど、いま挙げた「3Q,4:16」のプレーもですけど、直近でだと他にも似たような「痛恨の凡ミス」があります。

 11月27日日曜日、「vs宇都宮」での「2Q,7:08」。「ディアロ→小澤」の「タッチダウンパス」が成功で、完璧な速攻になり、小澤は「イージーレイアップ2P」を決めるだけの場面に。しかしこれを失敗、セカンドチャンスでもう一度レイアップ2Pを打つもこれも失敗、という場面です。

 「『ドフリーのイージー2P』の失敗」、これは正直「観ていてとてもイライラします」。今季は既に開幕戦の時点で「『良質な大学4年生の獲得に失敗』すれば、全力で避けたい『B2降格の恐怖』のリスクが増大と危惧する」と自分は感じていましたけど、この想い・感覚は、試合を重ねるたびに増幅の一途を辿っています


 正直な想い、いわば「本音」を述べさせて頂きますと、

 「自分が京都のGMならば、現時点で既に『来オフの補強ターゲットの選手リスト』の作成を開始している。勿論、現有戦力である『若手・中堅枠』でまだ数人の『見極めが必要な選手』がいるので、そういった選手の成長度合い次第ではありますけど。」

 はっきり述べますと、この感じです。(その4)で、「マックス・ヒサタケ(青森)」は、いまの京都にぴったりの選手(補強ターゲット)であると強く考えます、と述べましたけど、日本人選手で候補を1人だけですけど挙げますと、「磯野寛晃(熊本。SG/SF)」は、その守備能力(特にスティール能力)と運動量は、いまの京都(の弱点を補える補強)にとてもぴったりである(そして既に「B1レベル」で勝負できる準備はできているとも思っている。これは今季、11月12日土曜日の「奈良vs熊本」の生観戦のときに強く感じたことです)、そう強く考えてます



 ですけどその一方で、この広島戦では、小西の活躍は大きな収穫であると感じていて、「守備型のPG/SG」って日本ではとても貴重であるのです。
 「青木(広島)」「藤永(A東京)」「岡本(A東京)」等が該当かなですけど、小西については「得点能力の拙さ」を我慢できれば、今後も積極的に起用する(恐らく基本的には途中出場での「10~15分程度」が、現時点でのより望ましい立ち位置かなですけど)価値はある、と強く感じてます

 いまの段階で、「水野」「小西」に加えて、「あと1~2人」は「目途が立つ」選手が出て欲しい、それが自分の強い願いです。
 特に「モーア」。その潜在能力を考えれば、もっとできると信じてる。ですけど正直、三遠戦あたりまでで「使い続ければ可能性を示せる」ことを(たとえ一端でも)示せなければ、「自分が京都のGMならば」ですけど、(負傷が癒え次第ですけど)「トビン」に改めてある程度の出場機会を与えた方がよりプラスといえるのでは、と感じるようになっています。
 「トビン」の技術レベルは、拙い感じは正直否めません。ですけど、「全力姿勢」であることや、「通訳を兼務できそうでチームの潤滑油になり得る」ことをも含めて(それに守備能力だけでいえば、一定の計算はできるようになっている)、「中長期的な視点でとらえる」意義は少なからずあるといえるのでは、と感じるようになっています。


 で、今回、生観戦日記を綴らせて頂いた広島戦を終えた後、信州戦での2試合があって、結果は「1勝1敗」でしたけど、4日日曜日での信州戦は、正直に述べれば「スコア以上に、負け方が酷い」と感じました。「天を仰ぐ気持ちである」、ただこれに尽きますと。



 ですけど、いまリンク添付させて頂いたツイートで、「まあ、深く考えすぎないでよいのかな」と自分自身に言い聞かせようの感じです。



 【京都、「2022年の年末」、残り10試合の日程。】
 12月10日(A東京[A])(☆)
 12月11日(A東京[A])(☆)
 12月14日(琉球[A])(☆)
 12月17日(三遠[H])
 12月18日(三遠[H])
 12月24日(富山[A])(★)
 12月25日(富山[A])(★)
 12月28日(滋賀[A])(★)
 12月30日(川崎[A])(☆)
 12月31日(川崎[A])(☆)

 (☆)は「CSレベルの球団」との試合。
 (★)は「特に絶対に確実に勝利したい位置付け」の試合。


 ここからの3試合、「vsA東京」「vs琉球」は、厳しい試合を覚悟しています。そこを乗り越えて、今季の一つの大きなヤマ場はそこからの「三遠、富山、滋賀との5試合」です。ここで「内容・結果の両面で1つでも多くの収穫をつかめる」ことが、最も望ましい
 ちなみに、「12月17日土曜日の三遠戦」、生観戦の予定です。



 (その3)でも言及させて頂きましたけど、「ディアロの募金」、自分も参加させて頂く予定です。

 ここから恐らく、「我慢のとき」は覚悟はできています。
 大切なことは、この「生みの苦しみ」から、1つでも多くの学び・課題の発見を得られるかどうか、それをどれほど共有できるかです。広島は昨季、この「生みの苦しみ」があったからこそ、いまの輝きがありますので。

 さあ、自分も「共に登る」一助に、改めてそう強く感じます。


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