島根を「要注目球団」と位置付けて、今季が4年目。安藤誓哉には、「最高に素敵な景色(=優勝)」を叶えて欲しいが、だからこそ、今季の島根、開幕4試合を踏まえて(2024年秋)。【バスケ】【Bリーグ】
「偏りの強い起用法」「ビュフォード・システム」の限界で決壊が昨季。正直、直近の2年は「バズソー」の理想からかけ離れて映った。
「最大の勝負の年」であった昨季は、「最悪にかっこ悪い終わり方」で悲しかった。
「風を起こそう」「バズソー」。これが最終的に辿り着く景色を、1人の人間、1人のバスケファンとして、自分は感じたい。
昨季(といっても2024年ですが)の1月、「島根の本拠地扱いとしての、東京(武蔵野の森総合スポーツプラザ)での試合」(島根vs茨城)。
配信越しに、普段の島根の本拠地、「松江市総合体育館」、すさまじい熱量であることが伝わってくるのです(「本拠地でのファンの熱量」の意味では、「宇都宮(ブレックスアリーナ宇都宮)と恐らく同等以上」と映る)。
ですので、島根の本拠地での試合、いつか松江での生観戦を叶えたい。
でも現実論は「日程」「資金」「交通」、これらを総合すると、「気持ちとしては是非とも訪れたい」けど、「現実社会に『どこでもドア』はない」の障壁があると。
それに自分は、「超」がいくつも付くほどの寒がりです。島根(松江)だと、時期によっては「極寒のリスク」がある、これも障壁の1つでした。
…そのような中で、「島根の本拠地扱いの試合が、東京で実現」。
正直、驚きでしたが、「この貴重な機会を、絶対に逃したくない!」と。
(←「東京での生観戦、第1戦の感想、全10ポスト」。)
(←「東京での生観戦、第2戦の感想、全28ポスト」。)
(←試合開始前に流れる、「ミライ小町」によるルール説明。
「より視覚的に訴える」説明動画になってるので、自分には「すっと頭に入りやすい」感じと映ってます。
実際のバスケは、実はより複雑な感じがある[それ故に、自分は「用語辞典の本」「Bリーグ超解説」が不可欠です]、だからこそ、初心者でも伝わる「試合前のルール説明の動画」はとても重要と映るのです。
[なお、京都は「ルール説明」は、「マッチデーブック」に記載されてはいるが、「試合前の説明動画」はしていないです。「おーい、聞こえていますか?」が、正直な想いです。])
いま、この1月20日・1月21日の、「島根vs茨城、東京遠征を振り返って」から、話を始めさせて頂いた感じです。
実は自分、今季、ついに「松江での生観戦」、チケットを確保させて頂きました。
「12月7日土曜日・12月8日日曜日、島根vs京都(2試合共に)」。
この日程にしたのは、「日程的にいけるから」が最大の理由です。訪れるならば、まだ寒さ的にましである年内にできればしたかったと。それと今季は、衆院選(10月27日と発表されましたが)が年内にあるといわれ続けていましたので、その日程を意識しながらにならざるを得ない面もありました(12月7日・8日ならば、もう衆院選は終わっているだろうの判断)。
それと、相手が「京都」。そう、偶然にも、自分の応援球団です。
これも「ご縁」だと。生観戦の予定場所は、「2階席、メイン側中央の上段」ですけど。なぜって?全体を見渡せるし、「松江の会場の雰囲気を感じたい」が特に大きな理由ですのでと。
昨季の「東京での試合(武蔵野の森総合スポーツプラザ。島根vs茨城)」。
特にオープニング(1回目の選手入場時)。炎を使った演出。実に壮観でした。それに、生での「アクアマジック」。うわあ、こりゃあ、心を惹かれるわと。
普段の試合では、「クオーター終わり時」「90秒タイムアウト時」は、タブレットを出して、データチェック(特に「EFF」「FG試投数」「A/TO」「各選手のファウル数」に心の重点を置いてチェックする)をする、それで時間が余ればそこでチアを楽しむ、の感じです。
ですけど、アクアマジックの独特のパフォーマンスとオーラ(しかも、1人1人それぞれがキャラ立ちしている)は、「データチェックを優先させたいのに、チアに目が行きそう」を堪えるのに必死になる、それほどに、正直心を惹かれます。
そう、今季の島根、正直、昨季が「ジャンプの年」であったことをも含めて、「最大の勝負の年」であると映っていました。
「40勝(CS準決勝)→48勝(CS1回戦)」で、昨オフは補強が上手くいかなかった面がある(特に「第2PG」は要補強がマストであったが、できなかった)、これがどう影響するかでしたけど、昨季は「32勝(CS不出場)」、想像以上の失意の結果でした。
いま、「直近3年のチームデータ」を、示させて頂きました。
感覚的に抱いてるのは、下記のことです。
そう、結果として証明されたのは、「ビュフォード・システム」「偏りの強い起用法」の限界でした。
自分は正直、1人のバスケファンとして、「バズソーの完成型」を観たかった!でもこれは、「事実上の未完」「永遠のif」に終わった、そう考えてよいでしょう。
(と申しますのも、今季を迎えるにあたり、ポール・ヘナレHCは「脱バズソー」を明言しています。で、地元紙[というか、島根の大本営]である「山陰中央新報」も「ポスト・バズソー」等の表現で、要するに「新スタイルの導入」が明確に示唆されています。)
(←上から「21-22」「22-23」「23-24」、それぞれでの「島根の選手個人成績」。「EFF」にカーソルを合わせてます。
カーソルはEFFに合わせてますが、リンク添付の意図は、他球団に比して「特定選手に出場時間が集中している起用法」を強調の意図です。)
選手編成の変遷をみれば伝わるかなですが、特定選手、というか「ビッグ3(ビュフォード、ニック・ケイ、安藤誓)」に出場時間が集中していることが伝わります。
そして、今回こうして調べて正直驚きでしたけど、「チームEFFが、年々下降傾向である」ことも浮き彫りになっています。
そう、勝利を1つでも多く積み上げるために、「ビッグ3の個人能力でゴリ押し切らざるを得ない」、それ故に「出場時間をより多くせざるを得ない」、この一面は正直あったと想像です。でもそれだけではない。
「偏りの強い起用法、この起用法では、最後まで持たない」。この危惧の声は、現コアメンバーの結成1年目の「2021-2022」から既に公然と囁かれていました。そう、「ビュフォード・システム」構築以前から既に存在していたのです。
どう考えても、昨オフの時点で、「優勝を叶えたい」ならば、いま上述で示した(1)(2)の2つは、「マストの要補強ポイント」であった。
特に「6thマンになり得る第2PG」は、「安藤誓の負担軽減、負傷者リスク」「4Qのクラッチタイムで、『得点を取る形』をより多く確保する」意味で、なんとしても確保が必要であったと映るのです。
しかも、ベンドラメ、鈴木達也は、いずれも「ゲームメイク能力」「速いプレーリズムへの対応能力」の2つでは「CSレベルで勝負できる」ことは、これまででも証明済みです。その上、この2人はいずれも「足りてないのは『優勝』の経験」といえる実力者であること。
「良質の3Pシューター」も然りです。確かに白濱は、島根で「数字以上に輝いている」と映りますし、いまや代名詞になった「鬼ディフェンス」は、数字以上の貢献であると映ります。それに白濱のような「守備型」の選手は、「EFFに残りづらい傾向」であることが少なからずですので、それを考慮の必要はあると思うのです。
とはいえ、白濱の「30分換算EFF」は「3.24→4.12」(昨季は2.77)。
「6.00」が「CSレベル」の目安であることに照らせば、「守備型」であることを割り引いても、白濱は、正直「CSレベルの実力者」とはいえない、と考えざるを得ません。エースキラーとしては特筆といえますけど、でも、「出場時間は、長くて20分強」が適正ラインでしょう。
その意味で、前田を補強できれば、明らかによりプラスであった。そうすれば、「前田と白濱で出場時間を場面・状況に応じて分け合って」とできただろうと想像です。
これに加えて、帰化枠が「古典型ビッグマン」の「ニカ」であるのに、第3外国人の補強が、同じく「古典型ビッグマン」の「マーティン」であったことも、案の定の「プレーエリアの重複」という、いわば「誰得」に終わったことも、大きな誤算であったと映ります。
(このような補強になったのは、噂レベルであるが、当初は「ホーキンソンの争奪戦」を模索してたが年俸高騰で脱落、「エドワーズの争奪戦」に切り替えたが、これも宇都宮に競り負けて、「ニカの残留」になったといわれてる。
つまり、「エドワーズ獲りの実現」になっていれば、エドワーズは3Pができるので「プレーエリアの重複」は起こらなかった。尤も自分が島根のGMならば、例えば3P能力や爆発力に優れる「モータム(北海道→滋賀)」獲りに動いていた、そうすれば「プレーエリアの重複リスク」は起こり得なかったはずであると。
仮に上述の選手編成が叶っていても、第3外国人のマーティンが、ニカとの「プレーエリア重複問題」を抱えているので、「ファイナル、優勝の景色」は恐らく難しかったかなと想像です。
ですけど、特に「6thマン的な第2PG」の補強が叶っていれば、「CS出場に手が届いた可能性は、恐らく高い」と感じてます。加えて、マーティンは1月の東京遠征の時点では既に「明らかに、これ以上のフィットは難しい」の感じでしたので、見切りを付けて、例えば富山で「浮いていたが、能力は確かである」ブバ(試投率は低いが、3Pはできる)を獲るに動けていれば、なおさら「CS出場、CSの(少なくとも)準決勝への到達」は恐らく可能であった、そう自分は感じてます。
これが叶っていれば、「4Qのクラッチタイム」では
「安藤誓-ベンドラメ-ビュフォード-ニック・ケイ-ニカ」
という、とても強力な5人で選手編成できたの感じですし、「ビュフォード、安藤誓、ベンドラメ」を「少なくとも1人は確実に、そして多くの時間帯で2人を同時にコートに立たせる」を可能にできて、「相手に的を絞り切らせない」を可能にできた、と映るのです。
そう、結局、「偏りの強い起用法」が、「『32勝、CS不出場』という大きな代償」になって返ってきたのだと。
それと、「ビュフォード・システムの限界」、これも少なからず大きかったと自分は読んでいます。
「昨オフで、ビュフォードを切ればよかった」、自分は正直、これは非現実的であっただろうと感じてます。そう、Bリーグのスタイル・戦術の急激な成長・進歩の過程で、昨オフの時点では「『ビュフォード・システム』がもたらすメリットとデメリット」で、「メリットが、恐らくより上回っていた」と。
「メリット」とは「独力で得点機会を創出できる」「1on1で来るとわかっていても、ほぼ全く止められない」「現に、『トリプルダブル』と『勝利』の両方をもたらしてくれてる」の3つです。
それが、昨季を進めていく過程で、「デメリット」がより大きくなっていった、つまり
「ビュフォードは、1stオプションでないとより輝けない。本質的に『ボールホグ』である」「3Pが、試投率も成功率も低い傾向である。つまり、より高い可能性でペイント侵入を試みる傾向が強い」「サイズ的には『3.5番』に対応可能であるけど、PFでのプレーを嫌がる傾向が強い、それどころかPGで振る舞うことをより好む傾向が強い」
この3つです。
「俺はシステムである」、ビュフォードがどれほどこのことを思っていたのかは、想像でしかないです。でも現実として示されたのは、たとえビュフォード自身はそのつもりでなくても、「ビュフォードは『存在自体がシステム』でなければ輝けない選手である」こと、そしてそれが「当初に掲げた『バズソー』という理想と、明らかにかけ離れていったこと」、そう考えざるを得ないのです。
「最大の勝負の年」と位置付けた昨季の島根の結末を、自分は正直、そう解釈しています。だけどこれは、「ビュフォード・システム」の道を選んだ以上、必然の結末であったといえるのかもと映ってます。
そう、真実はわからないですけど、「安藤誓とビュフォードで、球団側は安藤誓を選んだ」。安藤誓は、いわば「球団のフラッグシップ」の位置付けですので、当然といえばそうでしょう。もっと言えば、当初の構想である「バズソー」は、「正PGに安藤誓」の前提であったはず。
少なくとも、「正PGを安藤誓にする(戻す)」であるならば、「ビュフォードとの別れ」は必然であったといえますし、ビュフォードは「存在自体がシステムと化してしまった」以上、島根が「バズソーを再構築するにせよ、そうでないにせよ」、ビュフォードとの別れは不可避であったということ。
恐らく、ビュフォード自身は島根に残留したかったようですけど、移籍市場に出ることになり、でも、B1球団で手を挙げる可能性がある球団は「京都の1球団のみ」であった。
その京都も、結局は手を挙げなかった(カロイアロ獲りに動き、わりと早い段階でカロイアロの京都移籍が発表された。というか、大阪であれほどに機能できてたのに、あっさりと移籍市場に出たこと自体が驚きでしたが)。恐らくですけど、京都は「岡田を正PGとして大成させたい」球団ビジョンがあるので、ビュフォード獲りに動けば「目先の勝利はできる、でも優勝に導ける選手ではない」、しかも「『ビュフォード・システムの構築』と同義になり、これは『正PGに岡田』の前提と矛盾になる」、それ故に手を挙げなかったと想像です。
確かに、ビュフォードの「B2球団行き(信州)」は、とても驚きでした。ですけど、B1球団で恐らくどこも手を挙げなかった以上、本人が「Bリーグでプレーし続ける」を望むならば、そうするしかなかった。
B1球団が「恐らくどこも手を挙げなかった」のは、自分のnoteでは、6月6日のnote記事で言及させて頂いてますけど、「2022-2023の、宇都宮のマブンガのトラウマ」、これも少なからず影響しているかなと想像です。
で、安藤誓、ニック・ケイは、早い段階で残留が発表されました。
恐らく、「安藤誓にとっての島根」は、「比江島にとっての宇都宮」と相通ずる感じ、つまり「第2の故郷」になったということだろうと想像です。
で、安藤誓は「来季で32歳」。戦術でも言及させて頂いたように、「2022年に、比江島が宇都宮で初優勝したときと同じ年齢」です(尤も比江島のように「オーバー30になってから全盛期に突入」って、かっこいいですし、なかなかないことではあるのですけど)。
「安藤誓が全盛期レベルである限り、少なくともあと1~2年は、『優勝を目指す』」。ましてや、地方球団が優勝を叶えられるチャンスは、そうあることではないからなおさらと。
この位置付けで、今オフに突入となった訳です。
(…って、ここまでで想像以上に長い文字数ですけど。)
今オフの島根の補強は、「意欲的で的確な補強」ができたと映ってる、特に「外国人」「帰化枠」「第2PG」の意味で。特に納見は、「島根がずっと探し続けてきたタイプの第2PG」と映るから、期待が大きい。
クラークは「システムプレイヤー」として期待大だし、マカドゥが復活を遂げれば「ハイリターン補強」になり、「優勝の景色」により近付ける!
で、今オフ。
(←「今季の、現時点での、島根の選手個人成績」。「EFF」にカーソルを合わせてます。)
今オフの補強。狙っていた本命選手を獲り逃した個所もある、といわれてますが、「意欲的で的確な補強」ができたといえるのでは、と映ってます。
一方で、「獲り逃したといわれてる実力者」が「2人」います。
「獲り逃したといわれてる2人の実力者」は、いずれも移籍先(争奪戦に勝利した球団)が同じで、そう、「群馬」です。今季、群馬が「CS出場、展開次第では優勝候補になり得る」と自分が読んでいる大きな理由の1つが、「今オフの移籍市場で、特に日本人選手で推定市場価値が特に高い選手の補強に成功できたから」があります。
特に、細川は恐らく欲しかったと想像です。そうなれば、細川を正SGで、白濱を控えでエースキラー要員としての起用、つまり「より適材適所での起用」ができる意味でもですし、島根の大きな課題である「選手層の向上」にもドンピシャでなったといえる意味でもと。
しかも、細川は「3P能力が特筆である」訳ですが、
22-23(試投率[69.8%]、成功率[39.4%])→昨季(試投率[81.0%]、成功率[35.4%])。
そう、島根のバスケに恐らく高確率で符合できることが伝わるかなです。ですので、細川を獲れなかったことは、恐らく悔しいだろうなあと。
ですけど、「良質の外国人」として「クラーク」「マカドゥ」、「(貴重で)良質の帰化枠」として「エヴァンス」を補強できた、特にエヴァンスは、「優勝を現実圏で目指せる」意味では、このレベルは是非とも欲しかったと想像ですので、大きな意義があるといえます。
いま綴らせて頂いた、「帰化枠の市場価値の高騰」。1人のバスケファンとしては勿論、1人の人間としても、とても衝撃でした。
ちなみに、アジア枠でno.1の市場価値といわれていたのが、「ライト(京都→川崎)」「S・ラベナ(元三遠)」。この2人が、推定で「6000万円~7000万円程度」とのことです。
少なくとも、「Aランクの帰化選手よりは、ライトの方がよほど安価である」ことは、耳にしたことがあります。
で、今オフ、京都は「ライトが退団」になり、「ケネディ獲りに動いて失敗→最終的にはモリス」になったといわれてますけど、そう考えると、話の辻褄は合うのです。
帰化枠でいえば、今オフに島根は「エヴァンス」を補強した訳ですけど、これは「とても理に適っている」といえます。
というのも、確かに「ニカ」は、現コアメンバーの構築開始からの3年間、島根で重要な存在であり続けてました(尤も実は、1年目の21-22は適応できるまで時間が掛かってましたが)。ですけどニカは、よくも悪くも「古典型ビッグマン」であり、これは「外国人の補強戦略に、小さくない影響を与えていた」感じでした。
これが負の形で顕在化したのが、昨季の「マーティン」です。そう、「3Pができないビッグマンは、最大で1人まで」という「Bリーグで暗黙的に確立されたシステム」に、まともに引っ掛かったと。
これに対して、「エヴァンス」。選手編成に柔軟性をもたらせるといわれてる「3.5番タイプ」であり、「機動力を併せ持つ」です。で、「3P能力を水準以上に持っている」で、実は「A/TOに優れる」でもあります(「A/TOに優れる」は、「バスケIQに優れる」を特にわかりやすく示す指標である)。誰よりも「ハードワーカー」であることも、特徴の1つです。
「FTが苦手」(成功率は「55%程度」であり、昨季は「41.6%」と特に低かった)「故障癖がある」(昨季は38試合にとどまってた)に目を瞑れば、「普通に良質の帰化枠」ですし、選手としての資質能力的には、「1人いるだけで、とても心強い」「ビッグ3を支える『no.4オプション』として、特に適任」といえます。
帰化枠のエヴァンスの補強がとても大きいことは勿論ですけど、島根が優勝・ファイナル出場に届かない、昨季に至ってはCS(36勝ライン)に届かなかった大きな要因の1つが「第2PG」でした。
それも、島根に求められる「第2PG」の資質能力は
自分は、この資質能力に照らせば、最優先は「ゲームメイク」「チェンジオブペース」の2つだったんですよね。特に、自分的に、より現実的な可能性として念頭に合ったのは「鈴木達也(大阪)」でしたけど。
ですけど、実際の補強が「納見」となって、「ああ、なるほどね」と感じたんですよね。そう、納見って、「PGでもSGでも振る舞える」、島根がずっと欲しがってたのは、これを満たす選手だったのだなと。
そう、
これを満たし得る選手って、実は意外といないのです。昨オフに、「ベンドラメ」獲りに行って失敗したといわれていますけど、ルカHCが「SR渋谷の再建は、お前がいてこそ実現できる」などと説得されて、「生涯SR渋谷を、改めて心に決めた」といわれている感じで、1人のバスケファンとしては、「ベンドラメが、生涯SR渋谷が事実上確定で、正直ほっとした」ではああるのですけど、上述の要素を実は最も満たし得るのは「ベンドラメ」だったんですよね。
言い換えれば、納見は「ベンドラメの下位互換」といえる訳ですけど、これが「ほどほどの下位互換」で収まれば、むしろ最もうまく収まるかなと感じていて。
つまり、「安藤を食い過ぎず、安藤と共存できて、安藤と御互いを活かし合えて、安藤をより輝かせられる」。
納見に恐らく特に求められてるのは、上述の資質能力かなと映っていて。これが叶えば、おのずと島根は「ファイナル、優勝の景色に、より近付けられ得る」と映るんですよね。
で、外国人。Bリーグの傾向(特に、レベルの向上がより顕著になってる「2021-2022以降」)として、「『3人の外国人枠』及び『帰化枠』の合計4人で良質な選手を擁せていれば、ある程度以上は勝利できる」ことが、顕著になりつつあります。
この象徴が「昨季の広島」でしょう。実際、「エバンス、ブラックシアー、メイヨ」の3人は、Bリーグ全体の中でも「恐らくトップ5」といえる強烈さですから。勿論、「3年間、自分たちのバスケスタイルを地道に積み上げ続けてきたことが報われたから」も大きいですし、これと共に、「『A東京』『宇都宮』と異なるゾーンに入れて、しかも決勝に勝ち上がれたときは、特に恐らく対戦したくなかった2球団は既に負けていたという『運』」の要素も少なからずあったかなですけど(「運」の要素は自分は正直好きではないが、昨季の広島は「運も実力のうち」を全否定はできないかなと映ってます)。
これに加えて、「『軸』になり得る日本人選手」がいることも、特に「ファイナル・優勝を叶える」には、とても重要な要素と映ってます。
「比江島(宇都宮)」「富樫(千葉J)」「齋藤(名古屋D)」「岸本(琉球)」。今季は「佐々木(三遠)」も、この領域になりつつある感です。
(個人的には、「岡田(京都)」もこの領域へと上り詰めて欲しいし、その潜在能力はあると思っている。ただ現況では、まだもう少し足りてないかな…と映ってますけど。
それと「テーブス(A東京)」も、勿論とても良質の日本人選手ですけど、A東京はむしろ「組織バスケとしてとても強烈な域」であることがむしろ特徴ですので、これを考慮でここには入れてません。)
勿論、「島根の象徴」である「安藤誓」も、この「『軸』になり得る日本人選手」の1人であると明確にいえます。というか、自分が「島根が、最終的にどのような景色を叶えるのかを観たい、感じたい」のは、「安藤誓の存在」が正直とても大きいですから。
そう、「安藤誓」が全盛期でいる間に、「ニック・ケイ」が在籍している間に、それが「優勝を叶える最大のチャンスの時期」である、それができ得るのは、恐らく「長くてあと2年程度」。
だからこそ、今季にどうしても優勝を叶えたい。その意味で、「第2PG」「帰化枠」と共に(ここに「良質の3Pシューター」を獲れればより望ましかったではありますが)、「2人の外国人」はとても重要であった訳です。
実際に補強を叶えたのは「クラーク」と「マカドゥ」。
まず、「マカドゥ」から。はっきりと正直に述べれば「大きな賭け」、言い換えれば「ハイリスク・ハイリターン」の補強といえます。
「左肩関節後方関節唇損傷」。聞き慣れない診断名ですけど、これ、よりわかりやすく説明すると、「左肩の脱臼」とのことです。で、昨季を全休したと。これがパフォーマンスレベルにどれほど影響するのか、蓋を開けないとわからない。ただ、下半身系統(特に「膝、足首、ハムストリング、アキレス腱」)の怪我ではないので、パフォーマンスレベルを取り戻せる可能性はある程度はあるのではないか…。
というのも、負傷前の3年間、つまり「20-21」~「22-23」は、
「21.14→24.69→25.07」、つまり「外国人で最高レベル」の数値でした。
「シュートレンジが狭い」で、「FTが苦手」(FT成功率は58%程度)ですけど、健康体ならば「ダブルダブルを計算できる」。それと、「ビッグマンとしての機動力が最高レベル」であり、特に「スティール能力がピカイチ」(あわやスティール王の年もあった)。
ですので、それこそ特に「機動力をどれほど取り戻せてるか」。それが叶ってれば、かなりの戦力になり得ると。
「ハイリスク・ハイリターン」というのは、昨季を全休の大怪我の状況で移籍市場に出たので、必要資金は恐らく「買い叩かれてる」と想像なのです。裏を返せば、「より安価になってるから、獲りにいけた。これで復活が叶えば、結果的に『良コスパの補強』『賭けに勝利できた』になる」と。
で、「クラーク」。昨季のBリーグ、特に前半の大きなトピックが、「クラーク、カロイアロ(大阪。今季は京都)の大活躍」でした。で、「『A/TO』『3P能力』に特に優れる『3.5番タイプ』」が、「Bリーグに特に合う選手タイプの1つ」として証明された感があると。
「20.84→22.19→21.26」。
これが、クラークの「Bリーグ入りからの3年間」での「30分換算EFF」です。実は昨季の三遠では、名古屋D時代と数値的な違いはさほどない。
ですけど、昨季で、名古屋D時代の「良質な選手とは思うけど、使いどころが難しい『アンダーサイズの横幅型PF』」から、「『オールラウンダー型』にして『システムプレイヤー』たり得る、『バスケIQに優れる3.5番』」へと、イメージを変貌させることに成功した、と映ってます。
で、今オフ、「クラーク」「カロイアロ」、2人共に移籍市場に出ました。
カロイアロは、本人は大阪に残留したかったが、大阪側の新HC、藤田弘輝さんが「年齢的な体力面でのリスク」等を嫌い「切った」といわれてます。
クラークは、三遠側が「選手総年俸をこれ以上上げられない」事情を抱えていたといわれていて(とはいえ今オフ、元NBA選手のヌワバを補強してますが)、それで年俸とかで折り合えなかった?といわれてます。
(ちなみに、カロイアロの昨季の「30分換算EFF」は「23.97」です。)
クラークとカロイアロ。2人共に、いい意味で似た選手です。これは数値でも、実際の試合でも、「バスケIQに優れる」「プレー判断がとても的確である」ことがとても伝わります。どちらがより良質であるかは、それこそ「好みの問題」といってもよいと映ってます。
あえて違いを述べれば、
最終的には、「カロイアロ」は「京都」になり(これにより、ビュフォードのB1残留の扉は事実上閉ざされたといえる)、「クラーク」が「島根」になりました。カロイアロの京都行きは、移籍市場に出てから程ないタイミングで決まったといわれてます。
クラークは、興味を示した球団が他にいたといわれていますが、恐らくですけど、マカドゥがわりと安価で済んだことで、より補強資金を上積みできた感じでクラーク補強を実現できた、が自分の読みです。
で、クラークは、恐らく「ビュフォードの後継」の位置付けになるかなですけど、「似ているようで、少なからず異なる」が自分の正直な解釈です。
そう、繰り返しになるかもですけど、ビュフォードは「存在自体がシステム(=俺がシステム)」のタイプ。それ故に、22-23からの2年間の島根は「ビュフォード・システム」と無意識的に化して、当初に掲げた「バズソー」という理想からかけ離れていった。
これに対して、クラークは「システム・プレイヤー」である、つまり「『チームスタイル』の中で『個』を表現できる」選手であること。もっといえば、ビュフォード(あるいは、全盛期のマブンガ)は、「実質的に自らがPGになる」タイプに対して、クラークは「ハンドラーも高いレベルで務まるけど、本質的にはあくまでも『ポイント3.5番』である」、必要となれば、「オフボールでの動きなどの献身性をも併せ持つ」、これが特徴であり、ビュフォードとの相違性であるといえます。
それでいて、「SF,PFのいずれでも良質のプレーができる」ので、「選手編成・戦術に柔軟性をもたらせる」、しかも「安藤誓との共存・連携が見込める」で、かつ「安藤誓が封じられても、異なる得点パターンをもたらし得る」ことも、メリットといえます。
それに、クラーク自身が「プレーのレパートリーが多いことを活かして、場面に応じてのいろいろなプレーが見込める」、これが特に大きいと映るのです。
名古屋D、三遠のいずれでも、所属球団を「さらなる高み」へと導いた実績を持ちますし、特に三遠では、チーム始動から程ないときから「チームの輪の中心」であったと伺います(これは例えば、京都でのジャクソンもそう。そのような存在が1人いるだけで、チームとしてはとても心強いのです)。
いずれにせよ、「クラーク」「マカドゥ」の2人は、特に「勝者のメンタリティーの持ち主」「フォアザチームの精神」の持ち主と明確にいえること。マカドゥは「負傷明けから、パフォーマンスレベルをどれほど取り戻せてるのか」の不安感がありますが、とはいえ、「クラーク」「マカドゥ」のいずれも、「一定以上のパフォーマンスは見込める、少なくとも大崩れはしない可能性が高い」と。Bリーグでの何年もの実績がある意味でもと。
このように考えると、「欲しかったけど叶わなかった補強」が全くなかった訳ではないけど、でも全体としては、「優勝を目指せる、意欲的な補強に成功できた」といえると映るのです。
そう解釈できるのは、西地区の他球団の動向・選手編成を踏まえてでもあります(いわゆる「相対的な比較」をも含めての)。
直近の2年、西地区は「4強」が形成されてきました、いわゆる「島根、琉球、名古屋D、広島」の。で、今季は「名古屋Dが、中地区に回った」です。質量共にリーグで(机上でだと)トップ5には確実に入る戦力値の名古屋Dが中地区に回ったことは、島根にとって「心理的なアドバンテージ」です。
その上、琉球は「外国人・帰化枠・岸本は確かに強力だが、選手層を明らかに落としている」、広島は「パズルの微妙なずれを修正できるに、想像以上の時間を要しそう。それができて巻き返しになるとは映るが、島根を差し切れるラインまでは恐らく難しい」。
あるいは、Xファクターといえる京都は「西地区でno.1の選手層という素材を、レシピへと昇華できるのか。昇華できれば旋風を起こす可能性は充分にある(実際、「群馬への2連勝」は、今季のB1で「わりと大きな驚き」を与えたといえるだろう)、とはいえ『33勝ラインのその先、36勝ラインへと届き得るか』は正直別問題だし、届いたとしても島根を差し切れるとは想像しづらい」、大阪は「開幕4連勝で、『大阪といえば、やっぱり【走るバスケ】でこそだよね』を明確に見せつけてるといえるが、特に外国人の個人能力では正直やや見劣り感がある、個人能力をチーム力でどれほど補えるのかの不安感が拭えない(ただ、得点源の1人である橋本が欠場中であるのにの開幕4連勝は、なおさらの価値があるとも映ってます)」。
これが何を意味しているのか。そう、今季の島根は、
そのような感じで、開幕4試合に突入、の感じです。
今季の島根の開幕4試合。正直、いくつかの課題はある。でもそれ以上に、「速攻への意識の向上」「クラークのバスケIQ」「マカドゥの完全復活」等、収穫を多く感じられて、「観ていて楽しいバスケ」と「西地区での1位通過」の両立はむしろとても現実目標と映る。
そしてだからこそ、「安藤誓哉」に、「MINAMIさん」に、「SEINAさん」に、「最高に素敵な景色(=優勝の景色)」を、絶対に観て欲しいんだ!
で、開幕4試合。今回のnote記事執筆にあたり、この4試合を「一通りを改めて、バスケットLIVEの見逃し配信映像で、試合を観させて頂きました」です。
実際に「開幕4試合」を観させて頂いて、まず感じたのは、
正直、課題もあります(これは後述で言及させて頂きます)。で、今季の「開幕4試合」の相手は
そう、机上の戦力値でならば、「4連勝できて当然じゃないか」かもしれません。ですけど、実際は、島根対策を明確にされていて、「スコア以上に苦しみ、それをこじ開けた」が正直な感じです。
明らかに対策をされてるなと感じるのが、
実は、これは「島根の課題、(1)」でもあるのですけど、「安藤誓の3P試投率の低さ」があります。
数字だけをみれば、「あれ?安藤誓らしくないなあ」と映るかもです。
ただ、「ここで、なぜ3Pを打たない?」という場面は、実はほとんどありませんでした。
(確か3本ほど、「ステップバック3P」のつもりが、いわゆる「ロング2P」になってしまった場面はありましたが。しかもいずれも成功であるので、それが叶っていれば、
「3P試投率(24/57、42.1%)、3P成功率(9/24、37.5%)。」
と、数字的な印象が全然違ってくることが伝わるかなです。)
そう、相手の守備が「安藤誓に簡単に3Pを打たせないぞ」を徹底しているので、「リングアタックまたはパスを試みるしかない」の場面が多かったことがあります。ですので、「安藤誓の3P試投率の低さ」は、いずれは、「40%~50%の間に収束するだろう」が、自分の読みです。いわば「安藤誓の3P試投率の低さ自体は、現時点では、全然悲観する必要はない」と。
課題と収穫を往復する文章になってしまいますが、開幕4試合を通して、特に印象的であるのが、
そう、特に「ニック・ケイ」「クラーク」「マカドゥ」と、3人の外国人がいずれもとても高い質であり、帰化枠の「エヴァンス」も、数字以上に「バランサーとして機能できている」感じです。
特に昨季の島根は、第3外国人のマーティンが「チームスタイルに落とし込めずじまい」に終わった感があるので、これだけでも昨季より、特に攻撃面で大幅な期待値の向上といえるでしょう。
しかも、エヴァンスが「良質の3.5番として機能できる」ので、
と、「3ビッグの3パターンのいずれをも編成可能である」ことも、とても大きなプラスであるといえます。
とはいえ、課題もいくつか浮き彫りになっています。
(←「今季の、現時点での、島根の選手個人成績」。「EFF」にカーソルを合わせてます。)
「3人の外国人」「帰化枠(エヴァンス)」については、4人のいずれもがとても質が高いことがプラスに作用で、「完璧なタイムシェア」ができていることが伝わります。
この「外国人/帰化枠の完璧なタイムシェア」は、vs仙台の第1戦で、(バスケットLIVEの実況が)「ニック・ケイ、働き方改革で、出場時間が30分未満に収まっています」と仰ってたことが象徴的です。
ただ、問題は「日本人選手」です。いまの島根だと、
「スタメン5人+クラーク、納見、白濱(現在負傷中。復帰目標は恐らく12月上旬)」
この8人は「ローテーション選手」として計算ができます。
ですけど、「優勝という大目標」のためには、「CSで、使える戦術の引き出しを1つでも多く持てること」が大切になってきます(ここでいう「戦術」とは、「スタイル」という大枠の中で、攻撃あるいは守備でより機能的にできるようにするための方法論、というニュアンスです)。
しかもBリーグの場合は、RSが「60試合、およそ7か月間」の長丁場です。「2連戦が多く、特に3月以降は過密日程である」ことも特徴です。ですので、どうしても「負傷者リスク」は不可避になってきます(現に、開幕早々から、白濱が不在でありますし。しかも負傷部位が手であるので、なおさら「治し切ってからの復帰」がマストといえますし)。
そうなると、「MAXで8人ローテ」というのは、誰も負傷者がいない状況でならば、「CSで勝負できる」といえますけど、負傷者が1人でも起こると、一気に苦しくなるリスクが生じます。そう、「MAXで使えるローテーション選手を、せめてあと1人は確保したい」が、「島根の課題、(2)」であるといえます。
この候補選手こそ、まさしく「晴山、ワイリー」です。
晴山は、「3PとFTに全振り」の選手です。3Pといっても、晴山の場合は「キャッチ&シュート(C&S)の3Pの特化型」です。それと晴山は、FT能力に優れてますので(キャリアの全てで「FT成功率が80%超え」です)、「ファウルをもらう動きで、FTを勝ち取れ」と指示を出した上で送り出すと、より存在意義が高まると映るんですよね。
ただ、「できることの幅が狭い」で、特に守備面は、正直目を瞑らざるを得ない面があります。昨季は年齢的な体力面の衰えも、正直隠せていませんでした(「今季の1月で32歳」ですが)。そう考えると、フルメンバーでのローテーション時での想定は「10分程度」ですけど、「10分の中で、『3P』『FT』という質的な貢献ができるか」のイメージになります。
もう1人が、「ワイリー」です。大卒2年目ですが、「25歳」。その意味でも、台頭して欲しい存在といえます。
「NCAA3部」時代の成績的には、「3Pシューター」としてに期待になるかなですけど、あるいは、「守備型に特化」に活路を求めるも一案かもの感じでもあります。
正直自分は、「CSレベルでは恐らく厳しいのでは…」と読んでいますけど、今季はまず、「11月10日までで、最初の14試合がある」になります。そうなると、この「序盤での14試合」は、セオリー的には「手持ちの選手、特に若手や中堅に出場機会を積極的に与える時期」といえます。
ですので、この「最初の14試合」で、ワイリーが「何か1つでも、自分の長所・持ち味をより積極的に表現できるか」が求められてきます。
晴山、ワイリー、この2人のどちらか1人が、「たとえ10分程度でも、フルメンバー時のローテーション選手になり得る」を証明できないと、誰か負傷者が生じたときに、選手編成が一気に苦しくなってきます。
尤も自分は、「今季からは、B2への降格がなくなる」に、むしろ注目しています。つまり、3月20日頃?に設定されてるであろう「トレードデッドライン」で、特に「B1中位~B1下位」で、ワンチャン補強可能である選手(特に、恐らく「3Pシューター」または「守備型」)が出てくる方にかけるも一案では、と感じたりもしてます。想定してるのは、例えば「半澤(仙台。いまは負傷離脱中ですが、守備型として貴重ですので)」とかです。
(尤もこれも、可能性は恐らく高くない感じですし、これに該当し得る選手を獲れるチャンスがどれほどあるかではありますが…。ちなみにこれが可能であると判断できた場合は、恐らく「その選手とワイリーを、期限付き移籍で交換し合う」、つまり、22-23途中で起きた「ジョーダン・ハミルトン⇔デクアン・ジョーンズ(滋賀⇔神戸)」のような感じです。
outをワイリーとしてるのは、晴山は「1選手としては、CSレベルになり得るかといえば、恐らく厳しいと自分は判断してますけど、『ムードメイカーとしてははっきりと存在意義がある』ですので」と。)
そして、「島根の課題(3)」。これは「安藤誓哉の出場時間の長さ(現時点で、「31分53秒」)」です。
正直に述べれば、(ある程度は仕方ない感じではありますが、)「安藤誓がいるといないとでの、島根のバスケの質が少なからず異なる」を、開幕4試合で正直感じてます。
第2PGとして補強した納見、彼なりにはできる全力をしていることは伝わります。ただ、「安藤誓がいない時間帯」は、「誰を置くかに工夫が明らかに必要」と感じていて、そう、自分が島根のHCならば、「安藤誓がいない時間帯」は「津山、クラークをほぼ必ず起用する」、こうします。
というのも、津山は今季、「2ndハンドラーとしてならば、充分に良質だと思うよ」のパフォーマンスを示している(というかプロ入り当初は、確かPGであったと記憶するが)こと、クラークは「ハンドラーとして普通に良質である、それでいてシステムプレイヤーとして振る舞える」こと。
どうしても、安藤誓の存在感に頼りがちなのは、ある程度は仕方ないのです、いないときにこれは顕著に出てしまってますので。
(選手の存在意義・存在価値は、特に「その選手がいないときに、より顕著に現れる」。例えば比江島や齋藤は、この最たる存在といえる訳で。いまだと、野球の巨人の吉川尚輝が明確にそうですよね、負傷離脱しただけで、CSという「最大の本番」で、チームの慌てふためきっぷり、巨人は「岡本、丸、吉川のチーム」になったんだなと。)
ですけど、出場時間をある程度コントロールする工夫は、できなくはないと思うのです。それにそもそも論として、今季だと「2月28日以降で、ラストの23試合が組まれている」、これは例年より少し多い数ですけど、「ラストの23試合」は、試合の密度がより濃くなってきますので、「安藤誓の出場時間は、どうしてもより長くなりやすい」になってくるんですよね。
だからこそなおさら、特に序盤のいまの時期は、安藤誓の出場時間をコントロールするを意識するが求められるのでは?と。
ただ、この「開幕4試合」、特に最初の「vs北海道での2試合」では、実質的に勝負を決めていた4Qの終盤、もう少し早く安藤誓を「お役御免にする」ことはできたのでは?と正直感じてます。
仙台との2試合は、主導権をなかなか握らせてもらえない試合展開であったことを考慮すれば、出場時間が長くなったのは、正直仕方ないです。
ですけど、いまの起用法だと、「出場時間を抑えられるのは、ファウルトラブルに陥ったときくらいか?」といえるほど、早くも「出場時間の長さ」が目立ってます。
裏を返せば、「安藤誓の平均出場時間を、2月9日の『vs茨城』の終了時点で、『29分台』に抑えられている感じが、より理想である」こと。それができていれば、「最後まで持つのか?」の疑念を持たずに済む、それはつまり「RSでの西地区1位通過」(=CSにより照準を合わせられ得る)により近付けられ得る、を意味してると自分は感じてるんですよね。
そう考えるとなおさら、第2PGを務める納見の「存在意義」「求められる役割」が大きくなってくると映ってますけど、自分は、(安藤誓がベンチ時での)納見はとにかく「ゲームメイクを最優先に」「必要に応じて、3Pを打ち切る」「アグレッシブな守備を意識して」、この3つに徹し続けて欲しい、それだけでも恐らく違ってくるのでは、と映っているのです。
それと、戦術的なことでいえば、開幕4試合で浮き彫りになったように、これからも「安藤誓には、簡単に3Pを打たせないように、徹底警戒され続ける」でしょう。
尤も実は、先述でも述べたように、安藤誓は(もともとでの)秋田、A東京時代は、「むしろリングアタック、ステップでの2Pやミドルをより得意としていた」感じでした。実際に開幕4試合でも、「ボールを奪ってからCtoC(コースト・トゥ・コースト)でのリング突進2P」とか、「フェイダウェイでのミドル2P」とか、「ドリブルしてからフローターでの2P」とか、一口に2Pといっても得点パターンが実に多彩です(特にCtoC時のスピードは、「オーバー30とはまるで思えないほどの『ナチュラル倍速視聴』」でした)。
ですので、先述でも少し言及させて頂いたように、「安藤誓の3P試投率の低さ自体は、現時点では、全然悲観する必要はない」と考えてます。それに大切なことは、「3Pの試投率や成功率」以上に、「TS%」ですので(いまは「52.1%」。これを55%により近付けるにもっていければと)。
とはいえ、島根がよりリズムを取れるには、「安藤誓に、いかにして3Pを決めさせるか」がバロメーターであることも、はっきりしてるんですよね。特に「本拠地での試合」では、安藤誓の3P成功時は、配信越しでも「会場が最も盛り上がる瞬間の1つ」であることが、とても伝わりますから。
安藤誓は、多くを語るまでもなく、「自らで3Pをクリエイトできる」タイプの選手です。それ故に「シューター」ではなくて、「クラッチ3Pスコアラー」と表現したんですよね。
例えば、「vs仙台、第2戦」での「1Q,3:39」、フェリシオとの「スピードのミスマッチ」を突いての、左30度のステップバックでのディープ3Pは、「安藤誓だからこその技術」といえます。
むしろ、です。今後に向けてのヒントといえる場面が、
「vs仙台、第2戦。4Q,2:14」。
安藤誓が、ニック・ケイとワンツーでのパスを挟んで、左45度の3Pを成功。この3Pは「82-74」にして、実質的に勝利を大きく引き寄せる3Pになった感じですけど、むしろここでの特筆は、ニック・ケイにいったんパスを渡したことで、自らをフリーにして(マークについてた渡辺翔太は、パスに気を取られてボールに意識が向いてしまった)、それで3Pを成功させた。
この場面、これは「安藤誓の技術によるもの」(広義での「パスフェイク」と解釈できますから)でもありますけど、「チーム戦術として生み出せた、安藤誓の3P」ともいえると思ってるんですよね。
そう、「チーム戦術の1つとして、安藤誓にいかにして3Pを打たせて決めさせられるか」、島根が勝利数を積み上げるには、これは特に重要な要素(ファクター)になってくると自分は思うのです。つまり、「安藤誓が3Pを仕留める場面を増やせれば増やせるほど、島根はチームとしてよりリズムをつかめて、勝利数を積み上げられる」と自分は考えてるんですよね。
…と、想像以上に長くなってしまいましたけど、そう、課題は確かにあります、でも、開幕4試合を総合して、
と、自分は感じているのです。
「叶えたい景色」(=優勝の景色)を観て欲しい人間は、何人もいます。
その1人が、チアの「アクアマジック」の象徴的な存在であり続けてきた、「MINAMIさん」「SEINAさん」です(2人共に、今季が「4年目」。そう考えると、いつ退団を決断しても不思議ではない時期に来たと想像です。個人的には正直、昨季から「いつ退団を発表でも、覚悟はできている」、でも一方で「1年でも長く、アクアマジックの一員でいて欲しい」とずっと感じてます)。
「SEINAさん」は、自分は「最推し」であることを公言し続けてます。勿論、「はんなりん」「BT」も好きですし、いまでは「はんなりん」に複数人の応援メンバーがいますが、自分の中では「SEINAさんは、ひときわ特別」であり続けてるのです。
「裏表がない。とびっきりの笑顔。長い髪が映える」。そう、SEINAさんって、その存在自体が「会場の雰囲気を、光のように明るく照らす。まるで天使のよう」、だから大好きなんですよね。
「みんなのヴィーナス」、まさしく「言い得て妙」であると感じてます。独特の存在意義は、「唯一無二」であるとはっきりといえます。
そして、それ以上に。「MINAMIさん」。
「応援球団の枠を超えて、アクアマジックが大好き」のバスケファンを多く生み出したのは、MINAMIさんなしには恐らく起こらなかっただろうと。
うまく言葉に落とし込めないのがもどかしいですけど、「MINAMIさんのカリスマ性は、それ自体が唯一無二の才能」なんですよね。
確かにアクアマジックは、1人1人それぞれがキャラ立ちしてます。顔と名前が自分でもほとんど一致できるのは、「個性豊かさ」が故であると。
後進でも、特に「KOKOMIさん」「NAGOMIさん」「CHIKAHOさん」あたりは、「替えが効かない、唯一無二の存在意義」として、高い人気を勝ち取ってる感じがあります。自分も実際、昨季の東京開催のとき、CHIKAHOさんの、マイクを持ったときに一気に湧き出る輝き、正直とても心を揺さぶられましたから(本人は「歌よりむしろダンスの方がより得意である」と思ってるようですが、「いや、歌、とても上手いから」と自分は感じてます)。
それと特に、「KOKOMIさん」。昨季の東京開催、その不在がむしろ、その唯一無二さを認識させた感があります。「笑顔」「爽やかさ」「場を太陽にする」意味で、特にそうであると。
(東京開催に参加が叶わなかったこと、KOKOMIさん自身が、とても悔しかったと想像です。だからこそ昨季、CSさえ不出場に終わり、KOKOMIさんはなおさら悔し涙になったシーズンになったのではと想像で。)
ですけど、「皆が同じ方向に向ける」意味では、「MINAMIさん」は唯一無二であると感じてるんですよね。それと「話術」がすごいなと。指導者としてもとても向いていそうな雰囲気を、正直感じてます。
だからこそ、です。「MINAMIさん、SEINAさんには、『優勝の景色を観て欲しい』、それを叶えた上で、ポンポンを置いて欲しい」(「2人がポンポンを置くときが来て欲しくない」が本音ですが、そのときはいつか来る訳で)、だからこそ「今季、島根にはどうしても優勝して欲しいんだ!」と。
そう、「MINAMIさん」「SEINAさん」もですけど、自分が、1人の人間、1人のバスケファンとして、「叶えたい景色(=優勝の景色)」を最も観て欲しいと思っているのが、「安藤誓哉」です!
最初は恐らく、「自分がこの島根をより強くする」と、「(A東京の最終年はレギュラー落ちを味わうなど、はっきりと挫折の年であったので、)自分のバスケ人生の『再出発』『新たなる挑戦』として」であったと想像するのです。恐らく、3年ほどの契約を結んで?での入団であったと想像ですけど(年俸もこのとき、1億円になったといわれている)、と。
ですけど、今季もこうして残留した(勿論、新たに契約を結び直して)。言動や振る舞いを総合すると、恐らくですけど、安藤にとって島根は「第2の故郷」になった感じでは?と想像するのです。
そう、「人間は、自分をほんとうに『必要としている場所』でこそ、最高に輝ける」、自分はそう感じているのですけど、安藤を「ほんとうに必要としている場所」、それが島根であったと。
それと、島根って、「会場の熱量がすさまじい」、それが「配信越しで伝わる」感じですけど、理由の大きな1つが「自分たちにとって、唯一のプロスポーツチーム」であること。これは宇都宮と相通ずる(宇都宮はサッカーもあるが、「チーム力も財務基盤も弱い」。それ故に「勝負できる存在」がバスケの実質1択である現況)、と映っていて。
「第2の故郷」になった、「在籍年数を重ねる過程で、そのチームへの愛着がより深まっていった」、という意味では、「比江島にとっての宇都宮」と相通ずるんですよね。
ちなみに、比江島、先日の「vs滋賀、第2戦」で
「32得点、FG(10/15)、3P(7/9)、FT(5/5)、36EFF」
のキャリアハイを叩き出しましたけど、勿論、「34歳にしてキャリアハイ」自体がとてもすごいのですけど、「えっ?比江島って、32得点を取ったことがなかったんだ!」、これには理由があります。
というのも、比江島は、「2018-2019の途中から、宇都宮に移籍入団」でしたけど、在籍3年目の「2020-2021」までは、「そもそも、20得点以上した試合自体がなかった」のです。
「no.1オプションに就任した」、在籍4年目の「2021-2022」以降では、20得点以上の試合を年間に数試合するようになってますけど、それでも数えるほど。
それはなぜかというと、「タイムシェア」「組織バスケ」「まずは守備ありきのバスケ」、この3つが理由です。
比江島の場合、宇都宮は伝統的に「徹底したタイムシェア」をしてきました、それ故に比江島の平均出場時間は、宇都宮入団からの6年間で「25分以上のシーズン自体がゼロ」です。
CSではともかく、RSでは「出場時間が30分以上」は、ほとんどないです。これは勿論、「CSに照準のピークを持っていくため」ですけど。
これと関係するかなですけど、比江島は、「no.1オプション」になった「2021-2022」以降でも、「FG試投数が15本以上」の試合が、数えるほどしかないです。それどころか、「FG試投数が10本未満」の試合も少なからずあります。
それ故に、「15得点程度」の試合は多くあるけど、「FG試投数が多くて15本」ですので、「25得点を超えることはまずない」になると。
視点を変えれば、「比江島が比江島する」が、数字的にはさほど多くないのに、印象的には毎年結構あるように映るのは、それほどに「ここで仕留めて欲しい、『この1本』の場面を多く仕留めてきたから」と映るのです。
で、安藤が、島根でこの3年間、ずっと輝き続けてきてるのは、「勝利へと導く『この1本』を、いくつも仕留めてきたから」、これが特に大きいと思ってるんですよね。
それと、(京都や大阪を訪れるときの)試合前練習とかで特に感じるのですけど、表情や振る舞いが、実に「活き活きとしている」と映るのです。「(島根に移籍入団して)よかった、ほんとうによかった、おめでとう」、そう伝わり、なおさら大好きになってる、が正直な感じなんですよね。
「覚悟」。いつ頃からか、安藤誓はこの言葉を多用するようになってます。もしかしたら、安藤誓にとって、昨季の2月以降の失速は、A東京最終年のときと同等以上の挫折だったかもしれないと想像です。
そう考えると、今季はなおさらの「原点回帰」といえる。「正PGとして優勝に導く」、その意味で「安藤誓にとって、ほんとうになりたい姿」といえるかなと想像です。
長いシーズン。どこかで、逆境のときは恐らくあるかなと想像です。でもだからこそ、今季を
この景色を、自分も是非とも観たいです!
さあ、「風を起こそう」!「魂を燃やそう」!
【バスケットボール#50A】