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まいにち

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2019年3月の記事一覧

余裕を持って人を好きになれる人ってこの世にいるのかな

誰かと一緒じゃなければ見なかった映画がある。土曜の夜、少しだけ眠って、遅めの夜ご飯。AmazonPrimeで洋画を選んで見る。普段私は邦画(しかも割と暗め。笑)ばかり見ているから、新鮮。健康的で美味しくて、誰かがつくってくれる食事って幸せだ。1本映画を見終えて、BGMに今度は「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」をつける。大根さんの世界観が好き、妻夫木聡と水原希子は最高なのは言

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ちょっとだけ眠ったら、一緒に夜ご飯を食べよう

身体が眠気で支配されていて、毛布をかぶってこのnoteを書いている。
予定を詰め込みすぎる性格は半年たっても落ち着かないみたいで、カレンダーを見返したら転職してからの10月以降、土日にほとんど予定が入っていて、平日の夜もオフのことが少なかった。

前職までの生活と、今の生活と、稼働している時間は今の方が長いかもしれない。でも、かかるストレスの種類は確実に変わっていて、心は健康だ。ある意味で健全に不

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解像度をあげたその先を見てみたい

解像度をあげたその先を見てみたい

3月が終わろうとしている。退職する人がいる、次に進もうとしている人がいる、平成が終わる。そんな世間の波はテレビをつけない日々でもSNSの文字たちから、会社の人から、電車の中で、感じ取る。今日で転職してから半年。

何かが終わればまた何かが始まるし、というフレーズの歌がある。
何かに気付けることは、ある意味ではプラスなのかもしれないけれど、それがマイナスになっていつか苦しくなるのかな、なんてぼんやり

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ちゃんとひとりになる時間があったから

ちゃんとひとりになる時間があったから



別れ話を切り出さなければいけないと決意した最後の夜は、秋の雨が降っていて、彼の家に向かうはずが出先から間違った電車に乗って、無駄な時間を過ごした。悔しくて泣きたかった。
眠りかけている彼と話しながら、なぜか自然な流れでそのままそういう話になった。言葉にできて彼は安堵しているようにみえて、私はずっと泣いていた。ほら、泣き止んでって何度も言われた。

いまも、2年間一緒に暮らした最寄駅を通り過ぎ

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気持ちよくお酒を飲む人たちがまぶしい

気持ちよくお酒を飲む人たちがまぶしい

時間休を使って17時過ぎから北千住で飲み始める火曜日。下町出身の彼女は、18時まではビールとカクテルが半額になると言って笑い、生ビールで始めて、緑茶ハイを頼む。見ていて気持ちいいくらいの飲みっぷりだ。
大げさなくらい笑っても、それが自然で嫌な感じがしない。人との距離感の詰め方が、私よりもずっと近くて、若くてきらきらしてて、まぶしかった。

ちくわタルタルが美味しいんですよ、と勧められながら、会うの

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日々の体温測定みたいに、自分に立ち戻る時間

日々の体温測定みたいに、自分に立ち戻る時間

一列に並ぶ下書きたち、写真だけを入れているものもあるのだけれど、その数は今日時点で244。何をそんなに書くことがあるのだろう、私。公開記事もちなみにこのnoteを更新して256。1日だけ、記事は書いていたけど、更新するのを忘れてしまった日があった。その日は1日に2記事あげて、去年の8月末から約7ヶ月、200日以上更新している。

塩谷さんが書いていたこのnote、「書くことはセラピー」
私が毎日更

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帰りの道が見えない

帰りの道が見えない

いろんなことが一気に起こっていて、その渦に飲み込まれていて、泡の中でくるくる回っているみたい。真意を問いたくても、もう同じ世界には多分あなたが求める私は存在していない。

日曜日の世界は優しい、と同僚が言った。
道を行き交う人たちが、普段はせかせかと目的地に向かってまっすぐ歩いているけれど、休日の余裕なのか、お酒の力なのか、少し目線を変えて世界を広げようとしてくれる人たちが多い気がすると。

伝え

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あの場所もただのあの場所

あの場所もただのあの場所

お酒を飲んでも酔えなくて、心の中がもやもやするときもあって、でも、その夜を越えたら幸せな土曜日がそこにあって。

どんなふうに生きていきたいかって、行動に現れると思い始めている。
大切な人のことを大事にしたければ、私はそれなりの行動ができることを知った。話していて思考が整理されるとか、バックグラウンドを知ることができるとか、なにを大切に思っているかを知ることができるとか。寝息を聞きながら、私も酔っ

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変わらないものを守るために、変わり続けられる大人で在りたい

変わらないものを守るために、変わり続けられる大人で在りたい

シャッフル再生の1曲目で流れる、桜の時。気候は春を通り越して夏みたいだ。電車に間に合うために家から駅までをマーチンを履いてダッシュしたら汗をかいた。朝少しだけ降っていた雨が嘘みたいにからっと晴れている。

だらだらとiPhoneを見ながらお昼近くまで眠って、近くのパン屋さんで朝兼昼を買って、珈琲屋さんで食べる。
穏やかな日を過ごすこと、そんな日常が、高校生の頃は怖かった。春めいた公園で同じ吹奏楽部

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遮るな 何処までも続くこの道を

遮るな 何処までも続くこの道を

街が一気に春めいている。勤め先は桜で有名な街だ、去年の春、当時の彼と出勤前に桜を見に行ったのを思い出す。ゴミがたくさん落ちていて、9時前だというのにちらほら観光客が集まり始めていて、うまく写真が撮れないな、なんて思いながら川沿いを散歩した。1年前だなんて信じられないくらい、遠くに感じる。季節は同じでも、もうあのときの私はどこにもいない、それを思うとちょっと寂しい。

黒とかモノトーンが多かった街並

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窓際目の際お気に入りの花

窓際目の際お気に入りの花

珈琲とクラシック、不機嫌な若い店員、効きすぎた暖房、そういう全部が心地よい朝だな。PCのカタカタとキーボードの音さえ邪魔に感じてしまう。本を読んだり漫画を見たり、煙草を吸ったり。
いつもの生活圏内でない駅から出発して、電車に揺られる。都心に向かうわけじゃないから座っていられるのが嬉しい。充電が切れてしまわないかだけを少し気にしながら、自分だけの時間を過ごす。

自分以外の誰かと暮らすのには、そんな

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偶然性を面白がって愛する

行く予定で随分前に予約したアーティストのライブのチケット、実は1枚じゃなくて2枚だった。電子チケットだったこともあって、一緒に行く人を見つけていなくて当日の開演1時間半前に慌てて探す。
見つからないかも、でも空席作るの嫌だな、と抜けてた自分に若干呆れつつ、数名の友人たちに連絡を取ったら、ちょうど家に帰るところだったという1人から快諾を得た。



アーティストの全身から届けられる声に、音に包まれ

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物語がはじまるの

物語がはじまるの

ダブルベットに、後輩の女の子とふたりで眠る午前3時。彼女は翌日が卒業式だと平然と言っていたけれど、前日の夜は終電まで飲んだ。ショートスリーパーでどこでも眠れるんです、と笑っていて、フラットさが好きだなと思った。

ちゃんと飲み会のあとに素直なメッセージを送ってきてくれる女の子。彼女の言葉には嘘がない。自分自身の理念もしっかり持っている。好きなものは好き、苦手なものは苦手、飽きたら飽きた。そうやって

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後ずさりしてスカートについた砂埃と過去

後ずさりしてスカートについた砂埃と過去

会社の自分の席の近くに、切った桜の枝があって、コップに入れて水を換えている。蕾だった花がだんだん咲いていくのを見ているのは楽しい。

完全じゃなくても美しくて、そのままの姿を見ていたいって思う。綺麗であってほしいとか、かっこよくあってほしいとか、理想を求めてそれに溺れていいなんて思わない。私もそのままで闘っていたいし、そういう人に惹かれる。

変わったね、って言われても何にも思わなかった。つまらな

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