あの場所もただのあの場所

お酒を飲んでも酔えなくて、心の中がもやもやするときもあって、でも、その夜を越えたら幸せな土曜日がそこにあって。

どんなふうに生きていきたいかって、行動に現れると思い始めている。
大切な人のことを大事にしたければ、私はそれなりの行動ができることを知った。話していて思考が整理されるとか、バックグラウンドを知ることができるとか、なにを大切に思っているかを知ることができるとか。寝息を聞きながら、私も酔っているはずなのに不思議な気持ちになっている。

酔っ払ってしまった彼を見つめながら、ああ愛おしいなって思う。一緒に落語を見に行って、同じようなタイミングで眠たくなったり(彼は目を閉じていた)、初めての土地を紹介したくてたくさんいろんな場所を教えてくれたり。

汚い居酒屋で飲むのが好きだなってところも、全部いいなって思う。いい意味で、気を張らなくて済んで、笑っていられて、ちょっとお酒が入って深い話もできちゃう。私の前で油断していてほしいなって思うし、無理してほしくない。

彼の分まで飲んだお酒をちょっとだけ引きずって、見たことのない世界を見せてもらえることに単純にわくわくしている。飽きるまでは、そばにいたいな、って思っている。

ここまで言い切れてしまうのは私が今酔っているから。昨日の夜に元彼から連絡があったから。ばっさりと切って、残していたLINEの履歴も消してしまったのだけれど。大切な人がいるならば、揺さぶられたとしても、そこまで大事に思えることを幸せに思う。

今は、目の前の自分が大切にしたいものを追いかけていこうと思った。

#毎日 #なんでもないこと