気持ちよくお酒を飲む人たちがまぶしい
時間休を使って17時過ぎから北千住で飲み始める火曜日。下町出身の彼女は、18時まではビールとカクテルが半額になると言って笑い、生ビールで始めて、緑茶ハイを頼む。見ていて気持ちいいくらいの飲みっぷりだ。
大げさなくらい笑っても、それが自然で嫌な感じがしない。人との距離感の詰め方が、私よりもずっと近くて、若くてきらきらしてて、まぶしかった。
ちくわタルタルが美味しいんですよ、と勧められながら、会うのは二度目の彼女と共通の知り合いの話をする。彼女から聞くその人は、初めて知る部分もあって新鮮で嬉しい。いろんな面からもっと教えてほしいな、って思うからついついお酒が進んでしまう。
さっきネイリストさんに聞いたんですよ、と馬肉が美味しいお店を教えてくれて、低速になってしまっているであろうスマホの地図でたくましく案内してくれる。
最短ルートの裏道を通って、25歳の金髪の男の子が店長を務めるお店にたどり着いた。ご飯は美味しくて、混雑していなくて、梅干しサワーだけを永遠と飲み続けてしまう。
押戸を引いて開けようとして入ってきた男性2人組が隣に座り、あっという間に地元のコミュニティ網で仲良くなってしまうのを見ていた。緑茶ハイ、こっちのテーブルに!と自然に言えちゃうのってすごいことだなって、やっぱりまぶしくなる。
彼女の恋人だという男の子が合流して、あまりに飲んでくるくると話して笑う彼女をたしなめる。お酒を飲まなければシャイだという彼は、すごい早さでジョッキをあけていく。
あっという間に終電の時間が来て、酔っ払っていたのもあって、途中で降りてトイレに行ってそのまま終電がなくなってしまった。後先考えずに終電がなくなったのは、人生で初めて。空っぽでもう明日の朝までやってこない電車をホームで少し待とうかと思ったけどどうしようもなくて、声が聞きたい人に電話をかけたら呆れながらもタクシーの金額を調べてくれて、励まされたのでふわふわした頭でタクシーを捕まえる。
これも勉強代だなーって思いながら、もっと終電数本前に帰ってきなさい、と諭される。こうやって世の大人は飲み方を覚えていくのか、、と思いつつ、当分は飲むことを辞めないだろうとどこか他人事の自分がいる。人に迷惑をかけずに楽しくお酒を飲むことが、2019年の努力目標。直感で、ビビッとくる人たちと出会ってコミュニティが広がっていく、ごちゃまぜ感が楽しい。
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