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LGBTQIA+が傷つく言葉。+当事者被害者意識過剰注意報+何より本質「色んな人がいる」。


実はインスタグラム(@aikatakeshima)でしか告知していなかったのですが、今後企業や学校、あらゆる団体様に、

「今までにないクールでカジュアル、
且つ被害者意識に偏り過ぎずに本質を大事にした
LGBTQIA+体験型WS」

を開催していく準備を、
「生まれた時点で出オチ(性別が違った。)」
というキャッチコピーを持つ、トランスジェンダー俳優の小川弦之介君と進めています。

その為、先日異業種ディスカッションを開催させて頂きました。そこで私達が得たかった事というのは、「私達当事者には分からない事」です。たとえば、

非当事者の方は、、、
・自分達の事をぶっちゃけどう思っているのか
・どれだけ知らないのか
・何を知らない/知りたいのか
・何はどうでも良いのか

などです。

ご参加して下さった方々は、企業の労働組合や人事部の方、出版業界の方、ダンススタジオオーナー、ダンスインストラクター、ヘアスタイリスト、、、などなど多岐に渡り、私達当事者には分からない貴重なご意見を頂く事ができました。

その中でも印象的だったのがこちらの2つ。

▽「周りに当事者はいないと思う。」という当事者が全く可視化されていない事実
絶対にいるはずですし、ご参加下さった皆様も、「世間で言われているように意外とたくさんいるとは思うんだけど、いたとしても分からない。」との事でした。

⇨可視化させる必要性。
地球の裏側のようなどこかの知らない人の事だと他人事になります。身近にいるからこそ、何か取り組もう、もっと理解しようとなるはずだからです。
(可視化するには当事者にオープンなってもらわなければならない。しかしオープンになってもらう為には、オープンにしやすい世間の空気が必要。となればやはり非当事者に知って理解してもらう必要がある、、、と、鶏が先かひよこが先かみたいな話になってくるので、本日は置いておきます。) 


もう一つが、今回のテーマ。

▽「どういう言葉が傷つくのか知りたい。」と、私達が思っていた以上に、”サポートしたい”と思って下さっている事でした。

本当にありがとうございます。



ですので、本日は「LGBTQIA+が傷つく言葉。」をピックアップしてみようと思います。

、、、がしかし、当事者自身が過剰に反応しがちな所があり、社会の理解を生む妨げとなる事があるのも事実です。分かりやすく言うと、

非当事者の気持ちも考えずに、「苦しいからやめてよ!!」と騒いでいるだけ感。それは効果的ではないし、逆に反感を買ってしまう時もあるという事です。(「めんどくさい。」「知らんかっただけやん!」「ほなどうしたらエエねん。」と非当事者が思ってしまう。)

当事者以外が「当事者は被害者意識持ちすぎ。」なんて言ったら叩かれるかもしれませんが、

私はガチのドレズビアン当事者。
LGBTQIA+のドL歴18年
(初めて彼女が出来た時から数えて)

なので、はっきりと言わせて頂きます。

もちろん当事者が多くの被害を受けており自殺率が高い事は、私も当事者なので存じております。これをどうにかしたいと本気で思っているからこそ、こうして活動している事をご理解下さい。


なので、本日の流れはこちらです。

先に「LGBTQIA+が傷つく言葉。」をご紹介。

「当事者被害者意識過剰注意報」を発表。

そして最後に、皆、かたっ苦しい事考えなくても大丈夫!
「色んな人がいるだけ!」と
思えば良いだけ!
のご紹介。


是非最後までご一読下さい☆


LGBTQIA+が傷つく言葉。


▽「オカマ/ホモ」
”外人”、”つんぼ”、”こじき”と同じように、差別用語として取り扱われはじめています。

▽「男/女っぽい。男/女なんだから~。」
皆さんも言われて嫌な時ありません?

▽「ノーマル。(異性愛者の事を指して。)」
では当事者はアブノーマルってこと?となるから。ストレートと言うのが英語圏でも一般的。

▽恋人がいない事やまだ結婚していない事を突っついてくる事全般。
⇨異性愛者でも、嫌じゃないですか??
例)
・「なんで彼氏/彼女いないの?」
いてもまだカミングアウト出来なくて隠している人がいる。
・「まだ結婚しないの?」「早く子ども産みなさい。」
出来てたらしてる~~~!!!

▽「俺/私の事好きにならないでね。」
それ、異性の友人に言ってみて下さい。
「は?調子乗んなし。」と、嫌われると思います。
あなた自身、異性全員の事を好きになりますか?ならないですよね?私達も同じです。

▽仲良くもないのに、セックスや性の事等をあれこれ聞いてくる事。
下ネタは万人万国共通ではないです。初めから下ネタで盛り上がる人もいますが、嫌いな人もたくさんいます。未知の世界を知りたい気持ちは良くわかりますが、まずはその人が下ネタ好きな人か確認取ってからにするか、まずはグーグル先生に聞いてみてください。


他にもあるとは思いますが、基本的には

・自分が言われたら嫌な事か、
・セクハラと言われる可能性がある事

と思って頂ければと思います☆


当事者被害者意識過剰説。


例を一つ。
たくさんの企業が集まる、とある大きな集会においてLGBT研修が行われた時に講演家(女性)が言ったこと。

”「好きな男性タレントは?」という話が嫌です。”

私の友人(ストレート女性)がこれに参加していたそうですが、友人的には、

「ほな何喋ったら良いん!?」
「初めましての人とか、まだそんなに親しくない人とのコミュニケーションの一つじゃない?もう天気の話しか出来なくない!?」
「私ストレートやけど、蒼井優とか好きやし!」

でした。

私は友人に賛成です。

私も、男が好きだと最初から決めつけられて「好きな男性タレントは?」と聞かれて少し違和感を持った事は多々ありますが、
相手に悪気はなく、
・単なるコミュニケーションの一つであり、

・恋愛としてみていなくても好きな俳優や男性歌手はいたので、
その人を答えていました。

もちろん、そのような質問に「異性を好きなのが当たり前だから。」という意図が無くなれば良いとは思いますし、他にも話なんて考えれば山ほどあるんだから他の話にしてくれたら良いなとは思いますが、この質問に対して「傷つくんです!やめて下さい!」と相手に求めるのは、少し過剰反応過ぎやしませんか、、??

言ってみれば、たかが好きな芸能人!私達のセクシュアリティやジェンダーや存在を否定している訳ではありません!単なる小話!

にもかかわらず、「それは傷つくからやめて。」と主張したが為に、
「当事者と関わるの面倒だな、。」
「少しでも変な事言ったら”差別だ!”と叩かれそうだから関わらないでおこう。」
と思われたり腫物扱いされる方が、反発し合って終わる結果になり、逆効果です!

実際に、このようにLGBTQIA+の人達めんどくさいな、、と思われている現状が結構あるのです!!


現在、私達がマイノリティである事は事実です。これからどれだけ権利が認められようとしても、永遠にマイノリティです。
(決して足立区住民全員が同性愛者になる事はありません笑)


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なので自分達が生きやすい社会にしたいのであれば、大多数である非当事者に
 ”新たな知識として、私達の事をわざわざ”
知って理解して思考や言動を変えてもらう必要があります。
そこを尊重せずに自分の要求を強く訴えるだけでは、効果的に非当事者に思考や言動を変えてもらう事は出来ません。

本当はもしかしたら支援したいけど単純に、
「よく知らなくて、悪気はないのに不快な言葉を使ってしまう人もいる。」「知らないからこそ嫌悪感がある。/誤解している人がいる。」

要は、単に知らないだけ。

な人がいるという事実を、当事者は知るべきです。でないと、単なる過剰な被害者意識になってしまい、腫物扱いされてしまう可能性が出てきてしまいます。

多様性を訴えるなら、単に知らない事が原因でなかなか受け入れられない人がいる事、生理的に無理(><)という人がいる事も多様性なので、受け入れましょう。

残念とか悔しいとか切ないとか不平等だ!差別だ!とネガティブに捉えて「自分だけが被害者」のようなスタンス(と思われても仕方のない言動)を取るのはやめましょう。
もう一度言います。

逆効果ですので。



当事者も非当事者も、「色んな人がいる。」を受け入れるだけで話しは終わる。


私が一番伝えたくていつも言っていることなのですが、

「色んな人がいる。」
「十人十色。」

という事を、当事者も非当事者も知るのが何より大事です。


<FOR非当事者の方々。>
具体的な言葉や文章やシチュエーションをお伝えしたところで、また違うシチュエーションになった時に応用が利かなくては意味がありません。

なので、100の例を覚えるよりも本質である、

「色んな人がいる。」という事を知る事。

つまり、「~だから〇〇だろう。というような固定概念を全て捨てる。」という事です。

<固定概念の一例>*たった一例です!もっと無限にあります!
・世の中には男と女の2つ性しかない。
・男:女好き。泣かない。強い。ワイルド。性欲の塊。ごつい身体。理系。家計を支える。一家の大黒柱。
・女:男好き。控えめ。物腰柔らか。エレガント。華奢。文系。家庭的。

なぜなら当事者にとって傷つく言葉は全て、
「普通じゃない!」という意識から来ているはずだからです。
(キモイ、おかしい、なんで同性なの?見た目男やん。etc。)

「普通じゃない!」とはつまり、「自分の知っている概念(=固定概念)と違う!」という事です。

逆に、「自分と違う人がいて当たり前。」と普段から思っていたら、「へー!!そんな人もいるんだね!」で済ませる事が出来る話なのです。

そうすれば、ゲイであろうとアセクシャルとか聞いた事のない人であろうと、性欲が全くない友達がいたとしても、例え初めましてなタイプの人がいきなり現れたとしても、大丈夫でしょう。既にいろんな人がいると知っているので、特に驚いたり警戒し過ぎたり失礼な言動をしてしまう可能性も低いでしょう。


<FOR当事者の方々。>
知らない人がいる。
知らないから、知らない内に不快な言動をしてしまう人がいる。
知らないから、このままでは自分の子供が不幸になるのではないかと反対してしまう親もいる。
知らないから、足立区が全員同性愛者になると発言する人がいる。

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知ってても、どうしても無理(><)という人もいる。

傷つけたくない!支援したい!と思ってくれている非当事者の方々もいっぱいいる。

色んな人がいます。

私達は多様性を求めていますよね。
上記の方々も、多様な人々の一部です。

なので、私達も非当事者の方々の事をしっかりと尊重して、それぞれに合った方法で理解していってもらう必要があります。

もちろん、生きやすくなる為に現在の不便/不平等や、今後手に入れたい権利を強く主張する事はこれからも必要なので、バランスが難しいとは思います。

しかし、「相手(非当事者)にも色んな事情/生い立ち/考え/懸念がある。」という事を必ず意識した上で主張していきましょう☆


終わりに。 


差別、人権の問題はどれも解決が非常に難しいです。

BLMも、そうですよね。

簡単だったらとっくの昔に解決出来ているはずです。

難しいからこそ、権利を主張するだけではなくて何らかの工夫が必要だと思うのです。

私なりのその工夫というのが、

色んな考え/作品がある
”アートの力”で
「色んな人がいる。色んな人がいるから良い。」
「十人十色。」
を皆さんにお伝えする事であります。

この考えは
「異を受け入れる。」
「他人が自分と違っていても良い。」
「自分が他人と違っていても良い。」

事を教えてくれます。つまり、自己&他人肯定感を上げる事も出来、どんな人権問題にも使える素晴らしいものです。

なのでこの工夫を、これからも考えに考えて、こちらのnote記事や今後のWSなど、行動に移していきたいなと思っています。

是非今後ともご支援の程、よろしくお願い申し上げます!


本日も長々とありがとうございました☆

Aika.

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