アイindigo

心の中に溜まったものを綴っていく場所。

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最近の記事

同級生が芸能人になったとき。

私が中学1年生のとき、クラスメイトの一人がある有名な芸能事務所に入った。まだ1学期の頃だった。 彼は明るくひょうきんな男子で、思い浮かぶ顔はニコニコ笑っている。私はそんなに話したことなかったけど、芸能事務所に入ったことはそれとなく耳に入ってきた。 夏休み明けには、合宿に行ってきた事を彼が教室で話していた。その時間は皆それぞれ友達と話していたり自由に過ごしていたんだけど、一旦自分達のお喋りをやめて、周りの皆んながその話に聞き耳を立てていた。彼もそれを分かった上で喋っていたよう

    • 死神のエピソード

      米津玄師さんの曲「死神」が良すぎた。 特にMVが素晴らしく、短いけれど惹きつけられる。 これは落語の演目「死神」が元のようで、私は落語にずっと興味があるものの、まだちゃんと聴いたことがないのでいよいよ聴かなければと思った。 さて死神というと、私にはエピソードが二つある。どちらも二十代の頃の話。 先に断っておくと、会ったことはないので安心してください。夢の話と、偶然の話です。 ひとつめは夢の話。 一人暮らししていた頃、夢を見た。 夢の中で私はハタチまで住んでいた家のリビング

      • 星野源に救われた話

        2020年のはじめ、2月18日。星野源さんのオールナイトニッポンで、私の曲「月のいんりょく」が流れた。 デモワングランプリというオリジナル曲のデモ音源を募集する企画だった。 私は8年前、津軽三味線でシンガーソングライターの活動をしていた。ギターやピアノの弾き語りと同じように、ライブハウスやイベント、ビアガーデンなどで歌っていた。(計算してみてもう8年も経ってることに驚いた。)その後子供が産まれてからは、津軽三味線の曲の演奏機会はあるけど、オリジナルの弾き語りはほんの数えるほ

        • 私が着たい服はメンズ売り場にあった

          LGBTという言葉。レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの総称。 最近は当たり前に聞くようになってきて、どんどん世の中は変わってきてる。20歳のときアルバイトで一緒に働いてた人がゲイだったり、学生時代同じクラスだった人がレズビアン、バイセクシャルだったと後に知ったことはある。でも身近に居て、理解したいとは思っても、理解度はかなり乏しかった。 最近になって、性はグラデーションであるという話を読んだ。私はそれを読むうち新しく視界が広がったような気がした。男、女

        同級生が芸能人になったとき。

          高校時代

          知人の子が、高校進学で総合学科を目指しているらしい。 私は高校時代、当時都内で唯一だった総合学科へ通っていた。まだ出来て4年目の学校だった。 進学を考えたとき、中学と同じような3年間がまた続くのであれば意味がない、つまらないと思った。 中学は荒れていて、真面目に頑張る人は肩身が狭く、適当にやる気なさそうにしてるのが良しとされる環境。部活の無い日に、ただやりたかったから練習に誘ったら、何いい子ぶってんの?と言われる世界だった。 総合学科というものがあると知り、片道一時間のそ

          高校時代

          日常的ミュージカル

          今年に入ってから、隣近所を気にせず音を出せるような家に住んでいる。 そうすると自然と茶碗洗いや料理をしながら歌っていたりする。 木造で隙間のある家のときも軽く歌うことはあったけど、今は本気で歌ってても問題ない。 あんまり本気で歌うと息子から苦情が来るので、あまり出来ないけど。 夕飯を作りながら隣の部屋の息子に話しかけるときに、反応がなかったりすると、たまに歌ってみたりする。 そのとき息子が観てるアニメの替え歌だったり、私が台所でかけてる音楽の替え歌だったり、適当なメロディだ

          日常的ミュージカル

          サンタクロース

          クリスマスイブの月曜日。 普通の休日として過ごしていた私は昼間息子とファーストフードに入った。 席を探すときに、白い髭を生やした老人がいた。 席に着いた息子が「ねぇあの人のお髭長いね」と言うので、 私は声を潜めて「サンタクロースかもよ」と言った。 息子はちょっとだけ目を輝かせた。 その老人はよく見るとあまり身なりがきれいでなく、 ホームレスかもしれなかった。 勝手にサンタクロースにしてしまった。 夜寝る前に息子は「今日サンタクロースかもしれない人居たね」と言って眠った。

          サンタクロース

          ちょっと不思議な日の話

          昨日はごく普通の日だった。 仕事が終わって保育園で息子と合流するまでは。 帰り道、コンビニに寄ることにした。 車での帰路なのでコンビニの選択肢はいくつかある。 昨日は久しぶりに寄ったセブンイレブン。 店長さんがやたら気さくに挨拶してくると思ったら、 おせちの試食をしていきませんか?という。 じゃあ、、とついて行ったら、案内されたのはバックヤード。 戸惑いつつ入ると、中にはテーブルとイスが用意されている。 テーブルには赤いペーパークロスを敷き、 ランチョンマ

          ちょっと不思議な日の話