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広島カープのTシャツに反応するドイツ人男性に出会った inスロバキア

2023年5月、アメリカ人の夫とふたりでチェコ、スロバキア、ハンガリーを旅行してきました。

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ブラチスラバからバスでデヴィーン城へ

ブラチスラバ滞在中に、郊外のデヴィーン城というところに行くことにしました。バスで30分の距離にあります。

バス停
コインしか使えないチケット販売機。

ほぼカード払いできてしまう国の旅で、小銭の確保は地味にめっちゃ困るんですよね〜。チケット以外にも、公衆トイレとかも。

飲み物を買って小銭を確保し、何とか買えた。ゾーン2、0.9ユーロ(135円)。
バスに乗りました

すると・・・


20分くらい走ったところで、バスが停留所で停止した後、運転手さんが乗客に何かをスロバキア語で叫びました。

その後、乗客がブツブツ言いながら一斉にバスを降り始めました。


またこのパターン来たか・・・(;・∀・)

(参考)突然電車を降ろされた話↓


カンカン照りの中、周りに何もないただの草っぱらで立ち尽くす乗客たち。

でも、バスはすぐに行ってしまうでもなく、止まったまま。運転手さんが一人でバスの中で何か作業をしています。


うん。なんか問題あったのはわかった。何かはわからないけど。(←1日ぶり2回目)


こんな時は、Google翻訳アプリの出番!

FAILURE VEHICLES(故障車)という訳が出てきました


どうやら、バスの故障のようです。

日本だったらバスや電車でこんな目に遭うのは1年でも数えるほどしかないと思いますが、2日連続とは(汗)


定刻通りに運行するのが当たり前、めったに故障や事故もなく、ストライキもない日本に慣れすぎてると、こういうトラブルであたふたしてしまいます。

が、周囲の乗客たちは、文句を言うでもなく、慌てるでもなく、ただ静かにバスの外で待っています。

「海外を旅すると、日本の素晴らしさが改めてよくわかる」って言いますが、ほんとそうだよ。


で、結局私たちが乗ってたバスは走り去ってしまい(←故障中でも走れるんかい!)、私たちは次のバスが来るまで30分くらい待ちました。

日陰なしで30分・・・ガッツリ日焼けしました


デヴィーンの街でイタリアンランチ

そして、ようやくデヴィーン城に到着しました!

駐車場からお城が見える

が、お腹が空いてたので、とりあえずランチ。行こうと思っていたレストランが閉まっていたので、Googleマップで適当に見つけたイタリアンレストランへ。

ピザは1つ9.5ユーロ(1,400円)くらい


メイポール(5月のお祭り)

レストランのすぐ前の広場に、長い棒とクリスマスツリーのような謎の飾りがありました。

竹のような長い棒の上にクリスマスツリーみたいなのが乗ってる

チェコのテルチでも見て、何なのか気になってました。これ。↓

テルチの謎のクリスマスツリー(?)

調べてみると、どうやら「メイポール (Maypole = 5月の棒)」と呼ばれるもので、春の訪れを祝い、豊穣を祈願する5月1日のお祭りの飾りのようです。

メイポールは、現代の5月1日のメーデー(労働者の祭典)の起源だそう私たちがここにいたのは5月中旬だったので、その飾りがあったわけですね。


なお、メイポールは、ローマ神話の女神マイア(豊穣の女神)に祈りを捧げる祭りのよう。

そうか、「5月」はマイア(Maia)からメイ(May)になったのか。ちなみにフランス語はmai(発音は「メ」)。こういう語源が紐解けると、謎がひとつ解けたようで楽しい。

デヴィーンは小さくてのどかな街です


飛行機墜落時の「メーデー!メーデー!」の意味

脱線ついでにもう1つ。5月1日の祝日「メーデー」と言えば、飛行機が墜落するときにパイロットが「メーデー!メーデー!」と叫ぶシーンを映画で時々見ますよね。あれ、「なんで墜落と5月1日が関係あるんだろう?」と前から疑問に思ってました。

結論、5月1日とは関係ありませんでした(笑)。飛行機の遭難信号の「メーデー」は、フランス語の「Venez m'aider(ヴネ・メデ)」(=Come help me = 助けに来て)から来てるそう!全然知らんかったわ〜。

ちなみに、フランス語で "M'aider(メーデー)" とだけ言っても、多分通じないです。「助けて」と言いたいときは、 "Aidez-moi(エデ・モワ)" です。


デヴィーン城の周囲を散策

ランチを食べた場所からデヴィーン城まで、川岸を歩きます。

この川が、オーストリアとスロバキアの国境。デヴィーン城があるこの場所は、昔から交通の要衝でした。


向こう岸はオーストリアです。

この日は日曜日で、たくさんの家族連れが遊びに来ていました。

デヴィーン城を下から眺める


デヴィーン城へ

お城に入ります。入場料、一人8ユーロ(1,200円)。


デヴィーン城は、国境に立てられた戦略的に重要な要塞でしたが、19世紀にナポレオンに攻められ、廃墟となりました。

この石の壁の感じ、ちょっと沖縄の中城(なかぐすく)城を思い出しました。


上まで階段で登ることができます。

さっきまであそこでピザを食べてた
上はこんな感じの展望台になっています
すぐそこにオーストリア。


一番高いところからお城を見ると、こんな感じです。

ナポレオンさん、派手に壊しちゃいましたね〜


この風景を見て、マイクと「なんか、イギリスのアーカート城にちょっと似てない?」と言い合いました。

これがアーカート城で撮った写真ですが、どうでしょう?

スコットランド、ネス湖畔のアーカート城

写真を見てみると・・・記憶ほどは似てなかったかも(笑)

でもなんとなく、水辺に立ってる要塞が攻め滅ぼされてボロボロになってる感じが、雰囲気だけでも似てるということで。

参考:アーカート城に行ったときの記事↓


私の故郷にゆかりのある人に遭遇

お城を散策中、小さなお子さんを連れたご夫婦が向こうから歩いてきました。

すると、なんとそのご主人が、お子さんに向かってこう言ったのです。

「ほら見て!広島カープの服を着た人がいるよ!」


広島カープの服を着た人


え? 今の日本語? ていうかカープ?? (,,゚Д゚)

夫は広島カープの大ファンです。私が広島出身なので。


この旅行記で何度も書きましたが、ほんとーーーに、日本人がいなかったんです。ブラチスラバでも、日本人らしき人なんて一人も見かけませんでした。

なのに、こんなところで日本語を話す白人の男性に会うなんて! しかもカープTシャツに反応するなんて!!


驚いて話しかけると、奥様が日本人、ご主人がドイツ人のご夫婦で、滞在先のウィーンから日帰りで来ているとのことでした。

ドイツ人のご主人は、広島に留学していたことがあるそう。だから広島カープのこともご存知でした。


日本人の奥様が、「ちょうど今、スナクさんが靴下履いたとかでニュースになってますよね〜」と。

ちょうどこの時、私の故郷広島ではサミットが開催されていました。イギリスのスナク首相が赤いカープ靴下を履いて、話題になってました。↓


いや〜、こんなところでカープを知ってる人に会うなんて。世界は狭い。

実は夫のサングラスもカープ仕様
ちなみにスマホケースも。どんだけ好きなんじゃ!


というわけで、ブラチスラバから日帰り旅で行ったデヴィーン城は、天気もよく景色が最高でした!

またバスに乗って帰ります
バス停

明日は、スロバキアを出てハンガリーのブダペストへ向かいます。

では、今日はこれで!


続き↓


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