日本では絶対タブーな「アレ」が中欧チェコでは盛り上がってたという話
2023年5月、アメリカ人の夫とふたりでチェコ、スロバキア、ハンガリーを旅行してきました。
【2023年5月中欧旅行・これまでの記事】
・中欧を旅先に選んだ理由
・生まれてはじめて国際線ビジネスクラスに乗ってみた
・長期個人旅行にはBooking.comがめちゃくちゃ使える件
・アメリカ人の夫との旅行で困ること
・プラハで一番美しい建物でミュシャの世界を満喫
・普段着OK!プラハで念願のクラシックコンサートに行ってきた
・チェコ・プラハ5日間滞在の宿泊先で一つだけ嫌だったこと
・NHKの旅番組で見たプラハ駅のカフェで語学について考えた
・プラハでの自炊事情と一番美味しかったチェコワイン
・プラハには日本人団体観光客がどこにもいなかった
・初めてシナゴーグに入ってみたらすごかった
・プラハ駅で車掌さんに怒られた話
・チェコで電車旅・プラハ郊外の陶器市に行ってみた
今日は、日本では絶対タブーな「アレ」をプラハのあちこちで見たという話。
アレとは・・・
こういう看板のお店が、プラハのあらゆる街角にありました。
普通にたばこ屋さんとして大麻も売っている場所もあれば、大麻専門店のような感じで、いろんな大麻グッズがショーウィンドウに並んでいるところもありました。
チェコは、オランダのような大麻が「合法」な国ではないのですが(医療用は合法)、娯楽のためであっても少量の個人利用は罪に問われないそうです。ちなみに、「合法ではないけど罪に問われない」ことは、"decriminalized"と言います。(de(否定) + criminalized(犯罪者として扱われる))
私たちは残念ながら(?)試してはいませんが、アメリカでは大麻が身近だった夫のマイクによると、プラハの街中で大麻の匂いもしていたそう。私はどんな匂いか知らないのですが、ちょっと甘いような匂いだそうです。
多くの日本人は、「大麻は依存性が高くて危険な薬物」と思わされていますが、実は依存性はタバコやお酒よりずっと低いそうです。
ちなみに、大麻が危険なのは、大麻そのものの健康影響は大きくないものの、より危険性の高い薬物への入り口になる「ゲートウェイドラッグ」だからだとも言われています。
でも、その理屈なら、お酒絡みの暴力事件や交通事故がこれだけ多い以上、「ビール好きな人がアルコール度数の高いウォッカとかテキーラに依存するようになったら困るから、ゲートウェイドリンクであるビールは違法にしろ!」というのと同じことにならんか・・・? ビールが好きな人が、みんなどんどん強いお酒を飲み始めるわけじゃないのに。
お酒を違法にしてほしいということではなく、大麻がそんなに悪者扱いされるには、何か権力者に都合悪いことがあるんだろうな・・・って話です。
ところで、これを書いている今、ちょうど芸能人の「大麻」と「ラブレター」のスキャンダルとで世間が大騒ぎしている最中ですけど、あそこまで吊し上げするのはどうかと個人的には思います。
そうやって芸能人のスキャンダルで国民の目くらましをして、その間に国民にとって都合の悪い法案を通したりするというのは、よく言われている話ですしね。
このCBDという表示も、プラハの街中でほんとにたくさん見ました。
CBDとは「カンナビジオール」と言って、大麻からハイになる成分を取り除いたもの。こちらは日本でも合法です。炎症を鎮める作用などがあるようで、医療や美容目的のCBD製品がたくさんあります。
ちょうど1年前、2022年6月18日のイギリスの英雑誌『The Economist』で、日本の大麻事情が記事になっていました。
最近サボりがちですが、インスタに読んだ記事の要約をアップしています。↓
日本では伝統的に、大麻が神聖なものとして扱われ、御神事である相撲のまわしにも大麻が使われているだとか書いてあって、「よく調べてるな!」とちょっとびっくりしました。
また日本では大麻所持などで逮捕された芸能人がどんなひどい目に遭うか(苦笑)についても言及されてました。言い換えれば、欧米では芸能人が大麻を吸ったところで、誰も騒がないということでしょうね。
このエコノミストの記事は、夫と私が講師をつとめている教材『SPEEDIER READING』でも取り上げて音声で解説しました。こうやって日本が取り上げられた記事を通して、日本を外から見るのも大事だなと思います。
というわけで、チェコで大流行(?)の「アレ」について書いてみました。海外旅行に出かけて、歴史的な建物や自然だけではなく、こういう現地のリアルを知るのも楽しいですね。
続き↓
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