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多国籍企業経営者が語る時間管理と効果的なコミュニケーション

 読者の皆様も、明文化していなくても『時間にルーズな人とは関わりたくない』『金銭感覚が合わない人とは難しい』『過去の浮気が許せない』『酒癖の悪い人とは避けたい』『礼節を重んじることの大切さを理解していない人とはうまくいかない』といった、人との関係を決める際の基準をお持ちではないでしょうか?

 私が経営する会社では、以下のような暗黙のルールを設けており、これに違反した場合は、会議中であっても直ちに中止し、その後の関わりを禁止する措置を取っています。

一、無駄な挨拶や自己紹介や時事ネタを絡めた世間話をした個人や企業

二、私の前での名刺交換や会社案内を行った個人や企業

三、私の説明に対して『文系だから』理解できないと主張した個人や企業

 日本でも一般的に知られていますが、取締役が反社会的組織との接触があると大問題になります。そのため、初めて会う人や企業に対しては身元調査が必須です。これは双方の企業によって実施され、双方が調査を通過した上で初めて面談が設定されます。従って、自社や自己紹介は、双方にとって時間の無駄になります。

 私の事業内容は、中学生でも理解できるように説明しています。そのため、文系でも理系でも、専門分野を理由に理解できないと主張することは、理解しようとする意志がないと見なし、その場で商談を中止します。私は海外での事業経験が長いですが、海外では『私はリベラルアーツ専攻です』や『私はサイエンス専攻です』といった言い訳をする人に出会ったことがありません。『文系』と『理系』の分類による理解力不足の言い訳が通用するのは、日本特有の現象と言えるでしょう。

 少なからぬ読者が、私だけがこのような考えを持っていると誤解するかも知れませんが、実際には私以外の企業経営者、政治家、官僚、大学教授、研究者や、専門家なども同様の考えをしていることが多いです。特に政治家の場合は、毎日数多くの面会申し込みがあり、スケジュールが非常にタイトです。例えば、15分間で一組の来客と面談すると、一時間に会えるのは最大で四組です。

 通常、私は単独で行動しますが、日本では社長や部長、担当者などが団体で面談に臨むことが多いです。そのため、5分の面談で4人がそれぞれ1分ずつ自己紹介や雑談をすると、本題に入る前に時間が過ぎてしまいます。

 また、私が国際会議などで講演すると、終了後に100人以上が質問や挨拶のために列をなしますが、一人あたりに割り当てられる時間は数秒に過ぎません。この短い時間で天気の話や最新のニュースについて話すことが如何に無駄か、ご理解いただけることでしょう。

 市販されている #ビジネスマナー #プレゼンテーション 技術に関する多くの書籍が、実際には価値のない相手に無駄な時間を使う方法を教えているだけであることが多いです。これらの表面的な技巧に頼る必要があるのは、プレゼンテーションの内容が不十分である証左です。

#効果的なコミュニケーション とは、時間を最大限活用し、本質的な内容に集中することです。表面的な技巧よりも、メッセージの価値と伝達の効率を重視すべきです。

#文章術 においても、内容が薄ければ薄いほど、技巧を凝らす必要があるものです。しかし、『忘れてしまう現象について』というタイトルは、そのような必要さえ忘れさせる魔法のような力を持っています。卓越した文章は、このタイトルだけで読者の関心を引き寄せ、noteに釘付けにします。このタイトルを目にした瞬間、読者は『今日の朝食に何を食べたのだろう?』という日常のささいな忘却から、『最後に笑ったのはいつだったか?』といった人生の大切な瞬間までを含む広範なテーマへと心惹かれます。これは、忘れたくないけれども忘れてしまう人生のアイロニーを、ふとした瞬間に思い出させるかのようです。

 このタイトルだけで、『忘却とは一体何か?』『私たちはなぜ忘れるのか?』『忘れることで得られるものは何か?』といった一連の質問が心に浮かび上がり、読者は知的な冒険へと誘われます。さらに、『忘れてしまう現象について』というタイトルは、ユーモラスな自己認識を促します。読み終えた後、内容をすべて覚えていられるかどうか、そして、もしそれができなかった場合、このnote自体が忘れ去られる運命にあるという #アイロニー (皮肉)を提示します。これは、読者に『読むことで忘れることを忘れる』という奇妙で楽しい体験を提供します。

『忘れてしまう現象について』は、私たちが日々経験する忘れるという行為に新たな意味を与え、それを通じて私たち自身の記憶について、そして記憶が私たちの人生にどのように影響を与えるかについて考えさせます。このタイトルは、読者の好奇心をくすぐり、知的な探求へと導く魅力的な入り口となっています。

#武智倫太郎 |をかし探究隊書記

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