架空生物 新種を発見しました (4)

【カクギュウ】
野山で尻から血を流して倒れているヒトを見つけたら気を付けよう。獰猛な一角獣が近くにいるぞ。長く鋭い角で執拗に肛門を狙ってくるのだ。

【ゲンゴンジー】
独自の言語、文字を扱うチンパンジー。どの群れにも他より一回り大きく毛並みや色が幾分異なる個体が一匹だけおり、本を一冊抱えているがその内容は未だ解明されていない。

【オトシモグラ】
集団で協力して深い落とし穴を作る肉食のもぐら。ヒトや獣が罠にかかると上から土で埋めて、動けなくなった獲物を喰らう。一度落ちれば逃れる術はない。あきらめろ。

【クジラバチ】
世界最大の蜂で体長10~15cm程度。ヒトを襲うことはないおとなしい性格。しかし1939年米国の或る町で事件が起きた。突然辺りが暗くなったかと思い天を仰ぐと、空を覆うほど大量発生していた。そしてクジラバチは勢いよく針を連続発射して、針の雨を降らせたのだ。その結果町は崩壊、町民の9割が死亡した。生き残った町民曰く、事件前に数週間かけて近くにある蜂の巣を全て駆除したとのこと。

【ジセツガシラサル】
群れで生活をしている猿。危険を感じると頭を切り離して首がない身体で逃げる。猿の頭が大量に転がっている様子と首がない猿の群れは異様な光景だ。

【プーグマ】
黄色いクマ。あいつみたいな見た目で可愛いと思うかも知れないが近付いた者は切り裂かれ噛み砕かれる。腹を満たすためではなく快楽を求めてヒトや動物を襲う非常に獰猛なクマ。

【スナダマシ】
広い砂丘に見えるだろう。けれどもあれら一粒一粒が生きている。地図上では砂丘として登録されていることもあり気付く者は殆どいない。気が付いた者は皆一様に口を閉ざす。私だけの秘密にしたいから。

【チョウゼツオオカエル】
ゾウよりも大きなカエル。舌を空に伸ばして飛行中の鳥を捕らえて喰べる。これまで目撃された最大の個体はヘリコプターを引き摺り下ろした。

山頂で「ヤッホー」などと叫んでこだまする声を愉しむことがあるだろう。その声の正体は……【ヤマビコインコ】

某お笑い怪獣のひき笑いみたいな声で鳴く……【アカシヤカラス】

【ゾナゾナキュウカンチョウ】
なぞなぞを出してくる九官鳥。いくら考えても無駄だ。答えは存在しないのだから。


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