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みんなのアドラー実践キロク vol.2 河原木 孝浩さん

こんにちは!
アドラー子育て奮闘中の二児の母🤍
あいうだと申します!

さて今日は
アドラーを実践している方の
インタビュー記事をお届けします!

心理学は実践の学問!
学ぶのは簡単だけど、実践するのが難しい😭

・・・ということで、
生活の中に取り入れている方の体験談を聴いて
真似して取り入れてみよう!と言う企画です♪

記念すべき第2弾は、なんと!
私のアドラー心理学の師匠のお一人
河原木 孝浩(かわらぎたかひろ)」さんです!

◆プロフィール
河原木 孝浩 さん(通称・ラギーさん)
元・岩手県国立・公立小学校教諭。音楽之友社「教育音楽」に作詩・作曲・編曲作品を多数発表。日本アドラー心理学会に所属し、アドラー心理学の実践も続けている。日本アドラー心理学会認定家族コンサルタント、EOLECTファシリテーター。現在は、札幌市内にて、ヴォーカリスト・キーボーディスト・ベーシスト・ドラマーとしても活動中。
詳しくは→ https://kawaragi.net

▼はじめましての方、私がアドラーに目覚めた詳しい経緯は、こちらからどうぞ😊

ラギーさんは、私がEOLECTを受講した際
パパならではの視点で、多くのアドバイスをいただき

特に、夫との関係性改善には、
大きな影響を与えてくださいました✨

恐れ多くてドキドキですが、
早速始めていきたいと思います!


◆暴力教師から、子どもたちに愛される人気教師へ


ーーー今日はお時間いただき、ありがとうございます。早速、自己紹介をお願いいたします。

ラギーさん:札幌在住の河原木 孝浩(かわらぎたかひろ)です。家族構成は、妻と中学2年生の息子、それから小学6年生の娘の、4人家族。それにおじいちゃん、おばあちゃんと一緒に暮らしています。ちなみに今、年齢は51歳です。職業は、動画クリエイターとWeb制作、作詩・作曲家、パソコンサポート、オンライン家庭教師など、自分のできることを全部生かして仕事しています。

ーーーた、多才すぎますね!

ラギーさん:一番キャリアが長い仕事は、小学校の先生。次に長いのは、作詩作曲かな。書店に行けば売ってるよ。ミュージカル作品を何個か出してるので。

ーーーアドラー心理学を知ったきっかけは、教師時代ですか?

ラギーさん:忘れもしない27年前。最初の2年間勤めて…実は、ものすごい暴力教師だったんです。怒鳴る・殴る・蹴る・物を投げる。よく訴えられなかったなってくらい。

ーーーえ!?こんな穏やかなラギーさんが…!?

ラギーさん:そうそう(笑)よく驚かれるんだけど、子どもたちから総スカン食らってしまって。で、教師歴3年目になるとき「1年生の担任」って言われて「どうしよう。このまま、1年生を自分が担任したら、子どもたち全員学校に来なくなるんじゃないか」と思ったんです。

ーーーアハハ。そんなに怖かったんですか?

ラギーさん:いや真面目に真面目に(笑)自分のやり方が良くないことは分かってたんです。何故そういう方法しか出来なかったかというと、親からそう育てられてたから。怒鳴られるとか、叩かれるとか、物を投げるとか。だから、それ以外知らなくて。

ーーー当時は、当たり前の時代ですもんね。

ラギーさん:うん。でも、1年生に、物を投げるとか怒鳴るとかしたら、本当に全員来なくなるって本気で思ったのね。それで、1年生の担任って決まったその日のうちに書店を駆け回って「カギになる本はないかな」と探し回ったの。そこで手に取ったのが『クラスはよみがえる』という本だったんだ。

ーーーあの本、そんな昔からあるんですね!

ラギーさん:この本は、日本にアドラー心理学を持ち帰ってきた野田俊作先生と、日本アドラー心理学会の心理療法士の萩昌子さんの共著なんだけど、当時は珍しい学校の先生向けの本だったの。読んだ当時のことはすごい覚えてて。

ーーー今でも覚えてるんですね。

ラギーさん:その日の夜に読み始めたんだけど、本の中に出てきたのが、スパルタ教師のクラスで。僕は本気で「どうして作者は、私のことを知っていますか?」っていうぐらい、自分のことが書かれるようで。ちょっと読んだら寝ようと思ってたんだけど、眠れなくて(笑)

ーーーご自身とリンクしたんですね。

ラギーさん:一晩中、読み続けて、気がついたら朝になってた。本当によく覚えてるんだけど、朝になって読み終わった時、ゼェゼェハァハァしてる自分がいたっていう。(笑)

ーーーそれくらい衝撃だったんですね。

ラギーさん:もうほんと衝撃で。今まで自分がしてきたことと、全く違うやり方だったんだけど「もう、これをやってみるしかない!」と決心しましたね。

ーーー1番の衝撃は、どこだったんですか?

ラギーさん:まず「叱らない」っていうところ。それまで、殴る・蹴るって、やってた自分からしたら「どうやって叱らないでやるの?」「子供が何かいけないことをしたらどうするの?」って。でもそのやり方が全部書いてあった。

ーーー本を読んだ後、やり方を大きく変えられたんですね。

ラギーさん:180度変わった。ただ、あの本を読んだからといって、すぐ上手くいく例は、あんまりないらしくって。野田先生と萩さんに「すごい不思議なんやけど、なんでアンタ、そんなにあっさり、すぐ変われたん?」って聞かれて。「殴る・蹴るのやり方しか知らなかったから、アドラー心理学のやり方を知っただけです」って答えた。

ーーー野田先生も認める、吸収力&行動力だったんですね。

ラギーさん:いや、でもね、本当にラッキーな出会いだったの。本当に本屋で手に取ったっていうのが。

ーーー子どもたちの反応も、変わりましたか?

ラギーさん:総スカンだったときは、子どもたちが全く寄ってこなかったのね。そりゃそうだ。殴る・蹴る・物を投げるだもん。でも、1年生の担任になって、やり方を180度変えたらば、子どもたちに「河原木先生が大好き」って言われるようになって。休み時間になって、(テスト用紙の)丸つけしてると、両膝・両肩・背中・首に、常に子どもたちが乗っかってきて。廊下歩くと、ゾロゾロついてくるみたいな。

ーーーえ〜かわいい!!

ラギーさん:アドラー心理学を学び始めてから、子供と上手くいかなくなることがなくなったかな?よく「モンスターペアレント」なんて言われるけど、お家の人とのトラブルもゼロ。だから(アドラー心理学って)すごいなんだろうなぁ。ドンデン返しじゃないけど!

◆アドラー心理学を、専門的に学んで実践


ーーーそこから、専門的に学ばれたんですか?

ラギーさん:当時は大阪にあったアドラーギルドで、色んな講座を開催してたんだけども、当時住んでいた岩手から、講座がある度に大阪まで出かけていってた。ものすごいエネルギーだったなぁ。

ーーーえ!?3〜4時間かかりますよね?

ラギーさん:あ、もっとかかる。盛岡〜東京を、夜行バスで8時間。そこからさらに、東京〜新大阪で3時間ぐらいかな。日本アドラー心理学会の子育てプログラム「Smile(スマイル)」っていう、野田先生が作ったプログラムを何度も受けに行った。当時はまだ結婚してなかったから、主に、クラスの子どもたち相手に実践してたんだ。

ーーークラスで実践されたんですね。

ラギーさん:その後「自分も伝えることをやっていきたい」と思っていた時、日本アドラー心理学会のプログラムが「Smile(スマイル)」から「Passage(パセージ)」という新しいものに変わったの。そこで、パセージリーダーの資格を取得して、パセージリーダーとしての活動を始めました。ちょうどその頃結婚し、子どもも生まれたので、家庭でも、小学校のクラスでも、常にアドラー心理学を実践していたんだ。

ーーーご自身のご家族にも、何か良い影響はあったんですか?

ラギーさん:今、息子が中2でしょ。それから、娘が小6で、いわゆる難しくなってくる時期なんだけど(笑)自分がリーダーをやるってことは、結局、毎日実践することになるから、おかげで子どもたちともうまくやってるかなぁっていう。

ーーーアドラー実践されている方、みんな家族関係が良いですよね。

ラギーさん:最初はね、すぐうまくいったわけじゃないんだよ。ほんと自転車の練習みたいな感じで。でも、1回乗れるようになれば、自転車乗れるようになった人がまた乗れなくなったってあんまり聞かないじゃない?

ーーー今は、体得されているんですね

ラギーさん:体得っていうか染み付いてるっていう感じ?(笑)1回目のインタビューお相手の「まりさん」の記事にもあったように、1回習得してしまえば、応用が効くっていうのは、自分もそうだよなぁって。でもね、アドラー心理学を学んで、すごく面白いと思うのは、学んでる期間が長いから良いっていう訳でもなくて。アドラー心理学を学び始めてすぐの人が、あっさりとカウンセラーになったりすることもよくある。

ーーー何か特徴があるんですか?すぐ実践できる人と、そうでない人?

ラギーさん:やっぱり「それまでのやり方を、捨てる事ができるかどうか」かな?自分なりの子育て論や教育論が定着している人にとっては、それを捨てて、ごっそりアドラーに変えるっていうのは、なかなか難しいんじゃないかと思うよ。それこそ、萩昌子さんが「学校の先生って、なかなか変われへんねやなぁ」ってよく言ってたんだけど、本当にそう。

ーーー「自分の考えや経験を否定する勇気」ですかね。

ラギーさん:まあそうだね。その勇気の部分が、自分は必要なかったから。だって、殴ったり、蹴ったりしてたら、よくないもん。

◆アドラー心理学を、学ぶ側から伝える側へ


ラギーさん:はっきり覚えているのは、2000年の8月。当時、東北には自助グループがなかったんだけど、野田先生と仲間たちから「いけるよ」「やってみようよ」って励まされて、それで岩手県の盛岡市で立ち上げたの。毎月開催を何年も続けててね。最初の会には、なんと!大阪から野田先生が遊びに来るっていう。フフフ(笑)

ーーーうわぁ〜!それは嬉しいですね!

ラギーさん:びっくり!そうですね(笑)

ーーー東日本で、アドラーを広める、第一人者になられたんですね

ラギーさん:結局そういう形になったかな。参加者が1人でもずっと毎月やっていこうと思ってたんだけど、なんだかんだ、1人になるってことはなくって。

ーーーうわ〜!そんな方から学べた私は、ラッキーですね!

ラギーさん:アハハ(笑)今は、パセージから、さらに新しくEOLECT(エオレクト)っていう、子育てプログラムに変わったんだけど、ファシリテーターの資格を取ったので、続けていこうかなと、あとは今、日本アドラー心理学会認定カウンセラーを目指して勉強中。

ーーーカウンセラーへの道は、険しいんですか?

ラギーさん:去年は落ちちゃった。20人受けて2人しか受かってない。今年も受けに行くんだけどね。アドラー派のカウンセリングって、すごく治療効果が高いんだ。

ーーー他の流派と、どんな違いがあるんですか?

ラギーさん:そうだなぁ。クライアントさんが、実際に家に持ち帰って、行動できるところまで示して、納得してもらって帰る、というところが一番大きいかな。

ーーー実践できるまで落とし込む、そこが一番大事ですよね。

ラギーさん:そうですよね。共感するカウンセリングもあるんだけど、そうすると「具体的に何をすればいいのか」「話はわかるけど、実際帰るとできない」っていうことがよくある。でも、アドラー派のカウンセリングは、本当に、解決まで持っていくタイプのカウンセリングなの。

ーーー1回で、そこまでいけるものですか?

ラギーさん:特に、オープンカウンセリングっていうのは、1回ぴったり50分で終わるんだけど、それでもう解決まで持っていって、自分の場合は丸々1年効果が続くっていう。

ーーーうわ〜受けてみたいです!

ラギーさん:オープンカウンセリングについて詳しく知りたければ、僕に問い合わせてください。

◆誰にでも当てはまる、あったかい心理学だと伝えたい!


ーーーラギーさんは、EOLECTファシリテーターもされていますが、どんな方にアドラー心理学を学んでほしいですか?

ラギーさん:本当に困ってる人たちに届けたいなって思ってて。例えば、不登校のお子さん、それからすごい反抗期だとか、引きこもりだとか、発達障害があるとかね。誰にでも応用できるところが、アドラーの良いところだからね。

ーーーアドラー心理学を知らない、お父さんとかお母さんには、どういうふうに紹介すると思いますか?

ラギーさん:アドラー心理学は「あったかい心理学なんだよ」ってことを伝えたいです。『アドラーの思い出』という本を読んだらわかると思うんだけど、アドラーって本当に優しくてあったかい人だったんだよね。

ーーー課題の分離を、勘違いされてる方も多いですよね。

ラギーさん:岸見一郎さんの『嫌われる勇気』をきっかけに、アドラーブームが広がった訳なんだけど、課題の分離っていう言葉だけが、ちょっと一人歩きしちゃって。「これは私の課題だからあなたは自分でやんなさいよ」みたいに勘違いする人が出ちゃって。僕は「課題の切断」って呼んでるんだけど(笑)それで、かえって子どもとの関係が悪くなっちゃうっていう。

ーーーめっちゃ分かります!!SNSでも最近そういう投稿がよくあるので、「あぁ違うんだよなぁ、、」って思うことが増えました。

ラギーさん:香里奈さん主演のテレビドラマ『嫌われる勇気』の影響もあって「ちょっと冷たい」っていう印象が広まっちゃって。いや全然!逆に、あったかいんだけどなぁって。

アドラー心理学の内容を元にした、刑事ドラマ

ーーーそこは、考えが違うよって伝えた方が良いんですかね?

ラギーさん:いや、認識が違ったとしても、アドラー心理学に興味があるってことは間違いないからね。だから例えば「エオレクトを受けてみない?」って、そういう風に広めていけたらなと思っているところかな。

◆進化した子育てプログラム「エオレクト」は、つまずかない!


ーーーエオレクトは、これまでの子育てプログラムとは結構違うんですか?

ラギーさん:そうだね。エオレクトは、今までで一番シンプルで、更にアドラー心理学のあったかいところに焦点を当ててるなぁっていう感じがする。

ーーーどんなところが一番違うと感じましたか?

ラギーさん:大きな違いはメンバーさんが「途中でつまずくことがないこと」かな。

ーーーそうだったんですね。私色々ラッキーだったんだ!

ラギーさん:フフフ☺️(笑)

◆最後にひとこと


ーーーそれでは、最後にひとこと、お願いいたします!

ラギーさん:はい!6月23日(日)から、EOLECTのオンラインコースを開催します。現在、参加者を募集しています。子育てで悩んでいる方、アドラー心理学に興味がある方、ぜひ、一緒に学びましょう!

詳しくはリンク先のホームページをご覧ください。

ーーー私も、まだレッスン5の「家族で話し合う」がうまく行ってなくて、noteを書けないんですよ!(笑)なので、その回だけでも参加させてもらいたいです!

ラギーさん:お!ぜひ来て〜!みなさん、お待ちしています!

ーーーラギーさん、ありがとうございました!!

◆さいごに


ここまで読んでくださり、
ありがとうございました。

穏やかで、優しいラギーさんの
びっくりな過去と、180度の変化、
アドラー心理学を学ぶ人への、愛に震えました😭

野田俊作さんとの当時のやりとりもお伺いして
こうして、未来につながっていくんだなぁ、、と
感慨深く感じました。

実は、ラギーさんとは、
演劇部出身・歌が好き・Web制作など
共通点がたくさんあって、勝手に親近感を感じていたので
今回お話をお伺いできて、本当に嬉しかったです。

みなさま、
6月23日(日)から、EOLECTのオンラインコース、
ぜひとも参加お待ちしています〜☺️

(私も一部参加するかもしれません!!笑)

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