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第10倜🐶平凡で耇雑で、愛おしい盞棒モモずの物語


”ももたた”さんの物語

モモずいう名の男の子

モモは2010幎月日生たれ歳の男の子
男の子なのにモモずよく蚀われたす。


どうしおモモにしたのかず蚀いたすず、ミヒャ゚ル゚ンデのファンタゞヌ小説「モモ」が奜きだったからです。問題を抱えた人やケンカをしおいる人たちが、モモのずころにやっおきお話しをしたすず、䜕も蚀わすただ聞いおいるだけなのに、するするず問題が解決しおいく䞍思議な聎く力をもっおいる女の子がモモです。
人や物事の本質が芋えおいるようで、こころのたたに生きる姿が玠敵だなず思っおいたした。それで、わたしや呚りの人のお話を良く聎いおくれるワンコになっおくれるず嬉しいなず思いモモず名付けたした。


モモずのなれそめ

出䌚いは13幎前、2010幎月のある日です。わたしは犬を飌う垌望はなかったのですが、生埒のお母さんが、知り合いのブリヌダヌさんのずころでワンコが匹ただ飌い䞻さんが芋぀からないので芋に行っおず蚀っおきたのです。即答で「無理です。飌えたせん。」っお笑
仕事は忙しかったし、自分の生掻さえお手䌝いさんが欲しいくらいでした。出匵も倚く、海倖もありたしたので、ずおもちゃんずお䞖話する自信がなかったのです。でも、その人はあきらめず䜕床も䜕床も「芋に行くだけでも」ず蚀っおきたした。
仕方ないので、「芋に行くだけですよ」ず蚀っおでかけたものの、匹のちょこちょこあるく黒いワンコを芋たずたん、どっちのこにしようかず考えおいる自分がいたした。
え飌うの飌えるず瞬間思いたしたが、飌わないずいう遞択が消えおいたした。
䞀緒に行っおくれたずもだちに、少し離れたずころで匹を持っおもらい、わたしが「おいで」ず蚀っお先に寄っおきた方に決めようずいうこずにしたした。もう匹はその蟺りをゆったり歩いおいたしたが、モモは即座にわたしに向かっお走っおきおくれたのです。なので、即決でした。


9月の末ごろだったず思いたす、うちにやっおきたのは。連れおきおくださったブリヌダヌさんが、愛おしそうにモモを抱っこしおいお眮いお垰るのがずおも蟛そうで、それでも「幞せにね」っお気持ちが䌝わっおきお胞が熱くなったのを芚えおいたす。
 
里子に出す子にできる限りの物を持たせたい、みたいな感じで今たで食べおいたフヌドやシャンプヌ、トリヌトメントなど䞀緒に眮いお行っおくれたした。
このブリヌダヌさんは本圓に家族みんな犬が倧奜きな優しいひずたちで、あるずき、私が出匵に行かなければならないのに、実家も党員旅行でいなくおあずかっおもらえるずころがなくお連絡しおみたら、「連れおきおください。い぀たでもうちの子だず思っおいたすから」っお蚀っおくれお優しさに本圓に救われたした。

モモの掻躍 Part1


モモには可愛そうな生掻を匷いおきたな、ず思う事がありたす。
わたしは2幎半前に匕退したしたが、英䌚話スクヌルを経営しおいたしお、450名以䞊の生埒さんがいお、経営ずマネヌゞメント、そのうえ毎日受け持ちのレッスンもありたしたので倜遅くたで忙しく、ゆっくりモモを抱っこしお遊んであげたりお話しおあげる時間がありたせんでした。
そんなわたしを芋倱わないように、い぀も埌を必死で远いかけおいお、わたしがデスクワヌクをしおいるず足元で寝転んで監芖しおいる感じでした。分刻みで動いおいた私は、ご飯も「早く食べお」おトむレも「早くしお」っお口にはしなかったけれど、そんな気持ちでい぀も急かしおいたした。今思っおも、本圓に申し蚳なく思いたす。
教宀では看板犬、みんなのペットずいう圹割で、生埒たちがくるず玄関でお出迎え、お膝にピョンず飛び乗り抱っこしおもらったり、赀ちゃんが来お寝かせおいたら暪に行っお添い寝をしおいたりしおいたした。毎日人以䞊が出入りするわちゃわちゃしたずころで、子犬の時からく぀ろぐこずもできなかったのですが、よく順応しおくれおいたした。


モモが倧奜きで、お家でも同じトむプヌドルを飌いだしたずいう人も結構いたした。犬が苊手で最初は泣いおいた子たでお家で同じ犬を飌いだしたケヌスもありたす。
モモは私ず䞀緒に働いおくれおいたんだず思いたす。教宀には孊校にいけない生埒さんも䜕人かいたした。私立の賢い孊校に通っおいた女子䞭孊生、い぀も浮かない暗い顔をしお誰ずも口をきかなかったのですが、モモを芋る時だけは笑顔を芋せお、教宀にいる間ずっず抱っこしおいたした。圌女はスクヌルは䌑たず来お、高校では孊校にも埩掻しお元気になっおくれたした。圌女の匟も䞍登校になり、スクヌルもやめたいず蚀い出したずき、圌女が「あんな玠敵なスクヌルはないよ。ほかはやめおもあそこだけはやめおはだめ。」ず蚀ったず圌女のお母さたからお聞きし、あのこがそんな颚に感じおくれおたんだず本圓にうれしかったです。もちろん、先生やスタッフの察応もありたすが、モモのお陰は倧きいず思いたす。


モモの掻躍 Part2


思えば、モモを飌う事がスムヌズに決たったのは父の圱響もあるかもしれたせん。わたしの父は頑固者で、わたしに優しい蚀葉などかけた事がなかったのですが、身䜓が匱くなっおからはふず私の事が気になるのかなず感じるこずがありたした。䜕床か「犬でも飌え」ず蚀われたこずがありたした。冗談半分に聞き流しおいたした。
モモを飌う事が決たっお父に話すず顔がほころびずおも嬉しそうで、䌚うこずを楜しみにしおるようでした。それがあっお私は、早くお家に迎えたいなず思ったこずを思い出したす。
やっおきおすぐ、父に合わせるために連れお行きベッドの䞊においおあげたら、嬉しそうにモモの身䜓をペシペシしおいたした。

その埌、父は近所の病院に入院するこずになり、わたしはよくお芋舞いに行っおいたしたが、ある時モモに合わせおあげたくお、抱っこ玐に入れお病宀に連れおいきたした。昔から芪しくしおいる先生の病院で、入院患者さんも少なく、バレなければご迷惑かからないだろうずいう思いもあっおのこずです。


父は「おお」ず蚀っおずっおも嬉しそうにモモを撫でおいたした。病宀にワンコそれを芋お誰も「おいおい、それはだめだ」ずいう者がいない私の家族もぶっ飛んでいるのかもしれたせん。でも、最埌に父が喜ぶこずを䞀぀でも倚くしおあげたいず皆が思っおいたした。い぀もはおずなしくお吠えたりしないモモも父に䌚っお興奮しお病宀で「ワン」ず蚀っおしたったのです。子犬の甲高い声です。これは倖に聞こえただろうなず思っおいたら、詰所から看護婊さんがこられお、、、「あらかわいい」っお䜕のお咎めもなく過ごさせおもらっお、撫でお行っおくれたした。なんお良い病院なんだ恐瞮ず感謝の気持ちでいっぱいでした。

モモの掻躍 Part3

先日、ずおも驚いたこずがありたした。わたしは病気を抱えおいるのですが、モモはそのこずは知らないだろうず思っおいたのです。それが、朝起きおベッドに座っおいたら寄っおきお患郚をパゞャマの䞊からペロペロし始めたのです。かなり䞀生懞呜にしばらくペロペロし続けたした。「そこ、痛い痛いのわかるの」っおびっくりしたした。「やさしいねえ」っおなでなでしながら、「そういえば、ママはい぀もモモがどっか痛かったらすぐペシペシしおあげおるし病院に連れおっおあげおるからおあいこね」っお蚀っおやりたした。
わたしの状態を感じお寄り添い、癒しおくれおいるようです。


ワンコは぀らいよ

確かに、モモがいるからできないこず、制限されるこずもありたす。出かけたいずきに出かけられないのが䞀番倧きな問題です。気枩がマむルドな時期は車の䞭でのお留守番なら泣かずに3時間くらいたで映画1本分の時間ですねは倧䞈倫なのですが、倏、冬は車に眮いおおけないので家でお留守番になるのです。しかし、それができない子なのです。獣医さんに分離䞍安ですねずいわれるくらい、わたしず䞀瞬でも離れおいられないのです。数分ゎミ出しに眮いお行っおも狌の赀ちゃんのような「りオン」ず遠吠えが聞こえたす。30分ちょっずのスヌパヌの買い物だず、酷暑の䞭に連れお行くわけにも行かず、゚アコンのかかったリビングに眮いおいくのですが、ご近所の奥さんから「泣いおたすよ、倧䞈倫芋おこようか」ず電話がなったこずもありたす。ほかの奥さんからも「モモちゃん泣いおるわよ」っおLINEが入っおいたした苊笑。

出匵の時は、䞻に実家に預けたした。実家は倧家族でひずは倧勢いるし母にもな぀いおいるのにやはり「りオン」っお泣いおいるようで、埌ろ髪匕かれ、心を鬌にしお出かけおいたした。最近はおいお行かれるずきは仕方がないずやっず玍埗したのか、泣くこずはなくなりたしたが、母からは䞀瞬たりずも離れないようです。トむレもお颚呂も匵り付いおいるそうです。



たたに、モモず二人で旅にでたす。今幎の冬はスタッドレスタむダ初䜓隓で長野ず山陰に行きたした。いざずなったら車䞭泊もできるように完党装備をしお出かけたしたが、なんずかペット可のホテルがずれベッドで寝られたした。ペット可ホテルはピンキリで、すごく快適でレストランでのお料理も本圓に玠晎らしいずころもあるかず思えば、䜕か買っおきお食べるしかないずころもあり詊緎もありたした。でも、䞀緒にいられる安心感は䜕事にも代えられたせん。
ペヌロッパでは、ホテルでの朝食のビュッフェでも倧型犬もうろうろしおいたり、カフェやパブでも普通にワンコも䞀緒にく぀ろいでいたす。驚いたのは、バンクヌバヌ空枯で乗り換え䟿をたっおいたら、ラりンゞに倧きなワンコを぀れおいる女性がいたのです。思わず「ワンコず旅されおるんですかここ、ワンコいいんですか」っお聞きたしたら、䞀緒に飛行機に乗っおるのでいいのよっお。「䞀緒に乗っおる倧型犬ですけど」っお、驚きず感動の発芋でした。それならモモずも旅ができるず垌望を感じたした。でも、日本ではそういう゚アラむンは芋぀かりたせんでした。いた、日本でも路線によっおはペットず搭乗できる航空䌚瀟がでおきたようですね。
キャンプ堎でさえ、ペット䞍可のずころがありたす。飌い䞻さんのモラルが信頌されおいないのもあるのかもしれたせん。無駄吠えをするずかなら迷惑になるのでむ぀かしいのかもしれたせんが、きちんず察凊すれば、ペットが人より蚭備を汚したりするこずもありたせんから、もっず動物に寛容な囜になっおほしいず思いたす。旅先やレストラン、お店などでであう動物ずのふれあいは、普段動物ず暮らせない人にずっおも癒しのチャンスにもなるかもしれたせん。なので、飌う人も受け入れる人もお互いに気持ちよく寛容に楜しめる瀟䌚になるように今埌改善しおいくこずが望たしいず思いたす。
この䞖は人間も動物も怍物もみんなで共存しおいるのですから。

モモずこれからの暮らし


モモも13歳。わたしも幎をずっおきたした。䞀緒に幎を重ねおいるパヌトナヌがいおくれるのは心が癒されたす。いた、アニマルコミュニケヌションも習っおいるので、これからもっず気持ちを分かっおあげられるずいいなず思いたす。生きものであるから、終わりの時はきたす。この動き、ぬくもり、しぐさ、芖線を感じられなくなるのはずおも寂しいだろうな。でも、わたしが先に逝っおしたったら、モモはずっず私を探したり垰っおくるのを埅ったりするかもしれないから、モモよりは長生きしおあげたいな。しかし、そんな消極的な事を考えるより本圓に倧事なこずは、生きおいる今のきらめきを存分に抱きしめお愛しお過ごしおいくこずだな。


モモありがずう。
モモ幞せだよ。
モモ愛しおるよ。
モモかわいいね。
モモお利口だね。


仕事をしおいた間苊劎かけおきた分、いっぱい愛しお耒めおあげようず思い、今は感謝しお、たくさん話しかけお、関係を深めおいたす。

23-9-12【盞棒たちずの暮らし方】 第10倜より ゲスト ももたた 


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