見出し画像

詩「エントロり、エントロる、から」

風に破壊されることを愛していました 
つまりはその向かい風の壁を恋と呼び 
共に加速できるものと嵐の穴へ

加速度だけが上がっていく
心だから痛くないよと無限に死連ね
貫かれる過去の剣で山嵐の翅

鎖のように

絡まりながら

締まるたびに引きちぎりたいと暴れる闇
その抵抗こそ私を安心させた
人生にだけ依存することができた
生きることや 食べることや 寝ることではなく
誰かの言葉や 音や 素顔に
正体だけをばらまいていく
壊されていく私たちの秘密
全部食べてくれるのは空だけだから
ただ愛を求め目をつぶり走り続けた
裏側でいつづけるためにめくった
いつの間にか空さえ飛べるようになっていました
その条件は透明人間になることだからクリアできた
あまりにもデリケートなステルス機でごめんなさい
美しい水の味を知らないくせに
誰かを傷つける言葉だけで自分を磨くことができた
嘘でなら自分を削り取ることができたから
精霊の世界に行けばいつか空に浮かぶ骨
そこからどうかカルテを読み取ってくださいと
向こうに残された親友たちがカルテット
へその緒のように愛してくれる太鼓の音
自分の血を武器にできた交響曲たちの進軍
才能だけで今食べていますと
魂が紙幣の羽をばらまいていく
そんな風に時間が砕け散るその前に
絶対に私はあなたに再会してやる
毎年春が来るたびにそう思うから狂いそうになる
あなたのことを探す旅だけが続いていく
いろんな場所に行けるようになりました
多分今なら誰とでも話すこともできます
そんな現実を持てますようにあなたの不在に病み
その矛盾だけが私の魔力を増大させ
いつかそれを愛と名付けさせるためのわがままを
初恋と呼ぶのならばどうか私のことを愛してください
あなたのために何千もの歌を送ります
空だけが私たちの待ち合わせ場所なら

私の遺書は

この人生です

走りすぎる車の音

赤ちゃんが部屋で泣き叫ぶ声

エアコンの音が空の音みたい

曇り空の向こう

飛行機を想像していた

その思いを 旅というのであれば

私の速度はいつだって暴力的変化への抗いだった

エントロピーが大嫌いだ

違う

エントロピーに救われてきたんだ

マジかな?

どこにも行きたくない

変わりたくなんてない

あなたに会いたい

あなたに会いたい

遥かなる矛盾を燃料にして

私の魂は宝石となる

その輝きであなたの目がつぶれたらいい

その暗闇の中で暮らしたいだけ

クレイジークレイジークレイジークレイジー

恋はいつだって病んだもの勝ち

世界一優れた狂人になってやると

美術館に貯蔵された彫刻が微笑んでも

作家たち死後の世界でしか安らげないなら

上記に連ねたこれら全てを否定するように

あなたと平凡で穏やかな感情の感性の非凡な温かい愛情のひだまりのこたつのアイスのひまわりの桜のハイビスカスのラブソングのピアノの読書会の手料理のオリジナルラーメン、もしくは 絶妙なわたしたちふたり味の杏仁豆腐みたいな生活を送りたい

「いつの間にか私たちも歳をとりましたね?」

「そうだね でも魂はずっと輝いているね」

それを最後の言葉に私たちは視線を合わせる

いつの間にか宇宙は別のものに変わり

その瞬間にいる私たちのことを 私たちは

恋人という名前で呼んでいたことを思い出す

色褪せることのないノスタルジーや

永遠という言葉にも該当しない真実

そう真実だけが

新しい形を私たちにもたらすから

私の中にそれがあれば

.

いつだって私、

私たち、

だったよ。

.

.

.

.






#ストリートピアノ
#即興ピアノライブ

#即興朗読
#即興詩人
#aiueoka
#ポエレーベル

#現代詩
#piano
#ピアノ
#ピアノのある暮らし
#ピアノライブ
#ピアノのある暮らし
#ピアノ好きな人と繋がりたい
#ピアノ練習記録
#即興ピアノ
#pianolive
#pianoambient

#piano2024aiueoka


僕が僕のプロでいるために使わせて頂きます。同じ空のしたにいるあなたの幸せにつながる何かを模索し、つくりつづけます。