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ブックウォーカー読み放題で読んだおすすめ小説 vol.7

ブックウォーカーの読み放題で読んだ小説の感想をまとめてます。

剣や魔法が出てくる小説ではなく、現代を舞台にした小説を読んでます。
日常の謎解き系やご当地ものの小説が多めです。
ごはんがおいしそうな小説も好きです。

今回は人気になっているシリーズ物の感想です。

黒猫王子の喫茶店 お客様は猫様です/高橋 由太

仕事を失い無職となり家賃の支払いも危うくなった胡桃。どうにかしなければと焦っていたある雨の日、川に流されそうになっていた黒猫を助けてしまう。それを機に、黒猫のとんでもない秘密を知ることになり…。

猫たちが出てくるドタバタコメディというのがぴったりな小説。
かなりふざけてますが、猫たちのかわいさと人間に化けたときのイケメンっぷりでまあよし、という感じです。
ポウの毒舌の容赦のなさが好きです。猫ならではの視点での辛口っぷりは新鮮。

黒猫王子の喫茶店 渡る世間は猫ばかり/高橋 由太

三匹の猫とともに喫茶店をがんばる胡桃。けれどコーヒーの淹れ方はなかなか上達せず、店には閑古鳥が鳴いている。猫から持ち込まれる相談を解決するうちに、ドリトル胡桃としての評判は広まっているのだけど…。

二作目は全体的にしっとりした内容の話が多かったです。
一作目では悪役でしかなかった八重樫さんの話に、思わずほろり。
親子がテーマになっている話が多く、しみじみしました。
猫たちのちょっとずれてるがんばりに毎回笑いました。

うちの執事に願ったならば/高里 椎奈

父の引退で名家・烏丸家の当主となった花穎。彼の隣には常に執事の衣更月が寄り添っている。グループ企業で起きた食中毒、大学の友人と出かけた夏祭りでのトラブル、旅先のホテルで起きた怪事件…。二人のまわりで起きた事件を、花穎が解決することに。

一作目かと思って読みはじめたら、実はシリーズの続き物だった作品です。
執事と当主の物語ということで豪華絢爛な世界なのかなと読みはじめましたが、意外と素朴な謎だらけで楽しく読めました。

当主になったばかりの花穎はまだまだ振る舞いが身につかず、執事の衣更月はすでにパーフェクト。信頼はありつつも対抗心を抱いている二人の関係が新鮮でした。
三話目で明かされたタイトルの意味にもなるほどと思わされました。
全体的に描写やストーリーがきれいな小説でした。

うちの執事が言うことには/高里 椎奈

突然の父の引退により烏丸家の当主となった花穎。執事の鳳との暮らしを楽しみに帰国したものの、待っていたのは花穎の知らない衣更月という男で…。

続編から読んでしまいましたが、こちらが一作目ですね。
当主としての花穎の悪戦苦闘ぶりと、未熟な当主に納得いかない衣更月さんの不機嫌さが印象的。どちらもまだまだで、本物の主従関係を築くのはこれからという感じです。
花穎の巻き込まれるトラブルも名家ゆえで、普通のミステリーとは違う感じに楽しめました。

うちの執事が言うことには 2/高里 椎奈

衣更月をはじめとする使用人たちとの暮らしにも徐々に慣れてきた花穎。衣更月との信頼関係はまだまだだけれど、いくつかの事件を通してかたくなな衣更月にも徐々に変化が…?

シリーズ二作目。今作は衣更月さんがメインかな? 執事になったいきさつも明かされます。
毎回ですが、鳳さんがとても素敵。二人に愛されるのも納得の名執事ですね。
衣更月さんの口調が崩れるときがかなり好きなので、見れてうれしかったです。

***

どちらの作品も続編が出ています。
うちの執事シリーズは作品数が多いので、ゆっくり読んでいこうと思います。


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