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マーケティングのお勉強

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マーケティングやブランディングで、また読み返したいなって思ったnoteを纏めています。
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記事一覧

小さくても勝てるD2Cブランドの秘密 #3

新宿ルミネエストにPOP UP SHOPをオープン、「Yahoo!ニュース」でも取り上げられて大きな反響を呼んでいる、アパレルブランド「neam」──そうやって実績を文字で表すと、とても大きなプロジェクトを大勢で立ち上げたような印象を受けませんか? ところが、じつは「neam」の立ち上げメンバーは、プロデューサーである私のほかはたったの3人。しかもその3人のうちのひとりは吉田南歩本人ですから、「neam」がいかに小さなチームでスタートしたか、おわかりいただけるのではないでし

36歳で印刷会社の社長になった僕が、減り続ける売上をなんとか立て直した話

僕が35歳のとき、父親がガンになりました。 父は印刷会社を創業し、以来ずっと社長をしていました。しかし、ガンのこともあったのでしょう。急に僕を呼び出して「おまえ、来年から社長な」と告げたのです。 ちなみに治療はうまくいき今はピンピンしていますが、病気のことがなかったら、このタイミングで社長になることはなかったかもしれません。 僕は36歳で、印刷会社の二代目社長になりました。 このnoteは、印刷会社の息子として生まれ、36歳で継承し、業界が下降トレンドのなか、なんとか

布団屋さんになってはいけません

※10年以上前に聞いた小咄(こばなし)です。 「きみは何屋さんになりたいの?」 「わかりません。だけど、商人(あきんど)にはなりたいです」 「ハハハ。そうか、いいね」 僕がまだ商人を目指して、江戸川区のある書店に住み込みで働いていたときのこと。常連の漢方薬会社の社長さんが話してくれました。 「いいことを教えてあげよう」 「はい」 「布団屋さんになっちゃいけないよ」 「ふ、布団屋さん?!」 「そう。布団屋さん」 「それは・・・どういうことでしょう?(おれ、布

海外のものでも日本のフィルターを通ると

全体 訳し方 ディズニー Netflix Netflix彼女 このツイートに対して このツイート Amazon Twitter ハフポスト テレビの表現 外国映画のPR問題 このツイートについて このツイートに対して リメイク作品

SNS頑張りたいですという人向けの課題図書

ゴールデンウィークがやってきました。こんな状況ですがゴールデンウィークはゴールデンウィークなので、今できることをやるしかないね、ということで時間がある連休中、SNSを頑張りたいと思っている方に向けておすすめの本たちをまとめてみました。 よくいろいろと質問されることがありますが、私に聞くよりもこちらの本を読んでおいたら間違いないよ! って良書のみピックアップしたのでぜひ参考にしてもらえたら幸いです。 (すでに読んでいる方が多い本ばかりかもしれませんが悪しからず、、) 1.I

経営者のためのブランディングnoteまとめ

今回は、経営層で、ブランディングに興味はあるけど何から学んだら、読んだらわからないという方々向けです。 石坂は、周りの皆様のおかげさまで、この一年の間に、日本の各地(東京、大阪、大分、博多、長野、神奈川などなど)で、ブランディング専門メンターなどをさせていただく機会も増えると同時に、下記のようなご相談やお悩みをよく聞きました。 ・認知度をアップさせたい ・優秀な人材を獲得したい ・toBだから、やっても意味なさそう ・定量的にブランドを計測したい ・ブランディングの前にそも

インスタグラム最新アップデートまとめ(2020年下半期)

コロナウィルスの影響で人々の生活様式が変わり始めて早半年。 インスタグラムやWEB広告用の写真撮影・キャンペーン運営・SNSコンサルティングをメインで請け負っている弊社ですが、4〜5月は広告主様の広告費の減少に伴い、弊社の売上も当時はなかなか厳しいものでした。 一方で、WEBマーケティングの領域においては広告主にとってプラスの流れがきていることも事実。「おうち時間」が増えたことに伴い、アプリ利用に投じる可処分時間が増え、アプリへの月間投下時間は前年対比+40%、アプリ関連

僕らはInstagramでモノを買う 〜2016年に始まった、静かなマーケティング革命〜

「Instagramユーザーの約8割が、なんらかのかたちでInstagramに影響を受け、購買につながる行動を起こしている」という衝撃の事実があります。 Instagramが公式に発表しているデータです。 Instagramユーザーの... ・83%が、Instagramで「新しい商品やサービスを見つける」 ・81%が、Instagramで「商品やサービスについて調べる」 ・80%が、Instagramで「商品やサービスを購入するかどうか決める」 (Instagramで

「広告」より「振る舞い」が大切な時代へ。西武そごうの広告が議論を生む理由①

2019年、平成31年。ついに平成が終わる年に突入した。平成生まれの私はずっと、この時代に生きてきた。「失われた時代」「昭和に引きずられた時代」等と言われ、朝日新聞の調査では「動揺した時代」と答えた人が最多だったらしい。ネットの普及で、大きく時代が変わったのは確か。人と人との繋がり方、コミュニケーションの形、情報やコンテンツとの接し方、言い出したらキリがないし、多くの人々が「動揺」したのにも無理がないと思う。 接するメディアが変わり、情報の発信・受け取り方が変わり、消費に対

SNS時代の広告写真を、あらためて整理してみる

今回は、最近の広告やPRにおける写真で感じたことを少し整理。 きっかけは、「従来の広告フォトグラファーさんと、最近活躍されているインスタグラマーフォトグラファーさんを同じ括りで考えちゃいけないんじゃないか」と、ふと思ったこと。 Webディレクターと写真をやる自分の視点で、企業のご担当者様や発注側の方に何か参考になる内容にできたら嬉しいです。 きっかけは、インスタグラマーまず、今回書くことのきっかけになったのは、Instagramで人気のフォトグラファーさんの最近の活躍で

ソーシャルで何をすればフォロワーが増えるのか?(健全版)

何かの事情で、どうしてもフォロワーを増やさずにはいられない。そんな人々のための健全ガイド。 まず相互フォローとか、そういうノウハウはドブに捨てろ。コメントやスキを連打するのも無意味。上っ面のテクは、しゃがみ中パンチで浮かせてから、 天翔龍閃 (あまかけるりゅうのひらめき) → アバンストラッシュ → ギャリック砲の滅殺コンボに処するべきである。 あなたが真にすべきは、スキルセットに応じた形で「インターネット全体に奉仕すること」だ。 それが健全にフォロワーを増やす、唯一

「ていねいな暮らし」は、庶民による庶民のためのラグジュアリー

「日本的なラグジュアリーとは何だろうか」。 この5年ほど考え続けてきたテーマである。 もちろん値段の高さだけで見れば、日本ならではの高級品はいくらでもある。茶道具も着物も日本家屋も、日本文化の延長線上にある「ラグジュアリー」だ。歴史を遡ってみれば日本の陶器は江戸時代から高級品としてヨーロッパへ輸出されていたし、現代においても日本の作家さんのうつわを買いにはるばる日本までやってくる海外の顧客も多い。 伝統産業が連綿と受け継いできた高い技術力や「わびさび」「禅」に代表される

人気雑誌の媒体資料に学ぶ、独自性と差別化の表現力

マーケティングの仕事に携わっていると、「ユーザープロファイル」をまとめる機会が定期的にやってきます。自社の「ユーザープロファイル」は、サービスの顔となる重要データであり、会社概要や媒体資料の目玉コンテンツでもあります。 ところが、いざ自社のデータ分析を始めてみると、「性年代以外の特色が無い…?」「思ったような特徴が出ない!」という事態に陥ることが少なくありません。いかにデータ作成・資料作成が自分の仕事であっても何ともしがたい事態です。 さらに直近のコロナ禍では、事業サイド

どうしようもない小売業界における、D2C事情2020

こんにちは。KATALOKoooの翠川です。 この投稿をしてから、1年半が過ぎました。このときはもちろん「新しい生活様式」なんて誰も想定しておらず、この短い期間で、小売業界の状況はまた変化しています。コロナ以降、小売業界が元々抱えていた問題がすごいスピードで顕在化したようなこともあります。小売業界における、D2Cというキーワードは、どうなっているのでしょうか。 日本のD2C事情、D2Cはサブスクとセット…?! 「D2C(Direct to Consumer)」がビジネス的