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これからの時代を生きる、羅針盤となる資料まとめ

レイ・カーツワイルが「収穫加速の法則」にしたがって計算したところ、われわれはこの100年で2万年分の技術変化を経験することになるという。つまりこれからの1世紀で、農業の誕生からインターネットの誕生までを2度繰り返すくらいの変化が起きるわけだ。

2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ

わたしたちは、いま、変化の激しい時代に生きています。

そんななかで、Metagri研究所の農情人さんにお誘いいただい、4月22日に「AI時代のweb3コミュニティの価値と可能性」というテーマで、セミナーに登壇する機会をいただきました。


セミナーを準備する際に意識したことは2つ

  1. 変化の激しい時代だからこそ。
    一過性の情報ではなく、大きな時代の方向性を示し、これからの活動の参考にしていただけるような内容にする

  2. 一年近く最先端であるweb3でコミュニティを運営し、その中での学びと、多くの方との議論を通じて見えてきたものを、論理的にアウトプットする


この記事は、そのセミナー準備の際に、参考とさせていただいた資料を印象的な文言ともに抜粋してまとめたものです。

どれも、これからの時代の生き方の羅針盤となる資料です。
ご参考にしていただければ嬉しいです。



60名以上の方にお申込みいただきました。ありがとうございます。
発表内容を3分にまとめたダイジェスト版動画を、マルセロさんが制作してくださいました。ぜひご覧ください。




参考資料一覧

今回のセミナーの準備のなかで、参考とさせていただいた資料と、特に響いた文言を抜粋して紹介いたします。

【AIの基礎知識】

ディープラーニングAIはどのように学習し、推論しているのか


教養としてのAI講義 ビジネスパーソンも知っておくべき「人工知能」の基礎知識


【未来予測】

2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ

レイ・カーツワイルが「収穫加速の法則」にしたがって計算したところ、われわれはこの100年で2万年分の技術変化を経験することになるという。つまりこれからの1世紀で、農業の誕生からインターネットの誕生までを2度繰り返すくらいの変化が起きるわけだ。パラダイムシフトを引き起こし、ゲームのルールを一変させ、すべてを変えてしまうようなブレークスルーが「たまに」ではなく「日常的に」起こるようになる

P 384
進むべき道
著者二人が少なくとも 現時点で、この未知の領域を切り開いていくための唯一の方法として考えているのは、常にそして継続的に学ぶ 続けることだ。 学びには2つの核となる要素がある。1つは心理的なもの、もう一つは物理的なものだ。心理面ではフローと呼ばれる 意識状態に入る方法を身につけ、パフォーマンスを大幅に高めることで変化に対応することができる。フロー状態では脳の基本的な情報処理能力は全て 強化されるので、思考のスピードを高め スケールを広げられる。スピードとスケールはエクスポネンシャルな世界で成功するための認知的 必須条件だ。 それと同時に物理的側面、つまり 物理的に存在するテクノロジーに関する学びも必要だ。今日のエクスポネンシャル 起業家や リーダーは、どんなテクノロジーが存在し、そのテクノロジーによって何が可能なのかをコツコツと 絶え間なく 学び続けなければならない。

2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ


シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成

【資料2】安宅和人氏提出資料(「これからの人材育成を考える」)

P 204
これからの時代はむしろ、データx AI の力を解き放てること、その上でその人なりに何をどのように感じ、判断し、自分の言葉でひとり伝えられるかが大切だ。その基礎になるのは生々しい知的人的経験、その上での多面的かつ重層的な施策に基づく、その人なりに価値を感じる力、すなわち「知覚」の深さと豊かさだ。ある種の生命力であり人間力と言える。
また、マシン的な能力が高いこれまでのエリート層とは大きく異なり、「異人」と言うべき人が鍵になる。未来に向けて普通の人が目指さない新しい世界を描き、それを様々な技術、アートなど複数の領域を繋いで形にすることができる人、どんな話題でもそのために相談できる人を知っている人だ。時代のパースペクティブを持ちつつ未来を仕掛けられる人を何人産み出せるかが大切になるということだ。

シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成


お金2.0 新しい経済のルールと生き方


オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る

p 230
科学技術では解決できない問題に対処するために 美意識を養う
様々な問題に積極的に向き合い、自らの価値観や美意識に照らし合わせて、「これは悪くない」 「これは素晴らしい」など実感する経験を繰り返すことで、「世界には自分たちと異なる状況もある」という認識が生まれてくるからです。
無関心であれば、このことに気づきません。「自分がどのような見方をするか」「どのような感想を抱くか」ということは、その人の価値観や美意識が深く関わってきます。

P 236
あらゆる問題は人間から起こります。そして そうした問題を解決に導くために、AI を 役立てていくことができる時代になりました。その前提として必要になるのが、プログラミング思考・アート思考・デザイン思考といったデジタル時代における必須の思考方法であり、さらにそのベースとなるのが自発性・相互理解・共好 という3つの素養 なのです。

オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る


Web3とメタバースは人間を自由にするか


リクルートワークス研究所:2040年未来予測

https://www.works-i.com/research/works-report/item/forecast2040.pdf


チャットGPTは何が凄い?今後、何が起きる?~安宅和人×松尾豊×平野未来×上野山勝也


孫泰蔵のAI未来予測


爆誕した「GPT-4」の何がスゴいのか?


ChatGPTは「ヒューマンインターフェース」をどう変えるか


魔法の世紀, デジタルネイチャー, そしてマタギドライヴへ


けんすうさんのVoicy


緒方社長のVoicy


【ポスト資本主義】

コテンラジオのポスト資本主義回


ビジネスの未来

p67
今日、私達の社会にはさまざまな齟齬・軋轢が噴出していますが、それは「低成長」そのものがもたらしていると考えるよりも、「成長を前提とした社会システム」と「高原に軟着陸しつつある現実の社会」が不整合を起こしていることで発生していると考えるべきです。

p94
では、ここから先、私たちはどちらの方向へ向かうべきなのでしょうか?
最初に答えを示せば、それは、
「便利で快適な世界」を「生きるに値する世界」へと変えていく
ということ、これに尽きると思います。これを別の言葉で表現すれば「経済性に根差して動く社会」から「人間性に根差して動く社会」へと転換させる、ということになります。

p122
さて、ここまでの考察から、次の2点が結論として導き出されます。 一点目の結論は、「経済合理性限界曲線」の外側にある問題は、市場原理に頼っていたら永久に解決されることはないということです。(中略)それはつまり何を言っているかというと、現在の世界に残存する「希少だが解決の難しい問題」は、経済合理性とは別のモチベーションを発動することによってしか解決できないということです。(中略)私は、そのようなモチベーションの源泉は「人間性に根差した衝動」しかないと考えています。
--中略--
次に、二点目の結論は、そのような「衝動」に基づく経済活動を継続的に実現するために、社会に「贈与システム」を導入することが必要だということです。「経済合理性限界曲線」の外側にあるというとは、すなわち現在の貨幣経済のシステム、つまり「問題の解決を担う人」と「問題の解決を望む人」との間に閉じた貨幣交換の仕組みに依存している限り、これらの問題は永遠に解決されることが無いということを意味します。したがってここには「第三者の贈与」の介入が必要になります。

ビジネスの未来


鎌倉資本主義

p79
最近、ホラクラシー経営やティール組織が話題になりますが、そうした組織を運営する方法論というのは、地域コミュニティととても相性がいいのではないでいかと思います。

p151
近い将来、僕たちは属しているコミュニティや好きなものによって、さまざまな種類の通貨を持つ時代になる。そう思っています。企業も様々な種類の通貨で給料を払うことになる。会社ごと、個人ごとに大切にしている価値観は異なりますから、さまざまな通貨の形があるのが自然だと思うのです。 そして(中略)経済圏やコミュニティごとに通貨が流通する時代がくると考えています。

鎌倉資本主義


里山資本主義

p121
里山資本主義とは、お金の循環がすべてを決するという前提で構築された「マネー資本主義」の経済システムのよこに、こっそりと、お金に依存しないサブシステムを再構築しておこうという考え方だ。

里山資本主義




【コミュニケーション論】

コテンラジオのコミュニケーション史


ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現

p76
人生は、自分の本当の姿を明らかにする旅
これ以前の段階では、愛や名声や成功を追い求めていくと、ゆっくりと、しかし確実に、私達が「他人の顔を身にまとう」ようになってしまう。進化型パラダイムでは、内面の正しさを求める旅を続けると、自分が何者で、人生の目的は何か、という内省に駆り立てられる。人生の究極の目的は成功したり愛されたりすることではなく、自分自身の本当の姿を表現し、本当に自分らしい自分になるまで生き、生まれながらに持っている才能や使命感を尊重し、人類やこの世界の役に立つことなのだ。進化型パラダイムでは、人生とは自分たちの本当の姿を明らかにしていく個人的、集団的な行程と見られている。

ティール組織


残酷すぎる人間法則 9割まちがえる「対人関係のウソ」を科学する

ハーバードが突き止めた長寿で幸せな人生にただ一つ必要なもの
人生においてただ一つ、本当に重要なものは、他者との関係である

残酷すぎる人間法則




【行政資料】

Web3.0事業環境整備の考え方(2022年12月 内閣官房資料)
ー今後のトークン経済の成熟から、Society5.0への貢献可能性までー https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/shin_kijiku/pdf/010_03_01.pdf



(追記)
今後も面白い資料を見つけたら、随時追加させていただきます!

いただいたサポートは、本を買って、美味しいご飯を食べて、いろんなところに行って、また、明日からのエネルギーにさせていただきます。ありがとうございます。