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“脱線OK”で開催した『ファンベース輪読会』がとても良かった【開催方法編】

今年に入ってからアジャイル コスメティクス プロジェクト(ACP)では、チームメンバー全員参加によるオンラインによる輪読会を週1回開催していました。

ACPとお客様の距離をさらに近くするためのヒントが見つかっただけでなく、チームメンバー間のコミュニケーションとしても非常に良かったこの輪読会。

ぜひ皆様にもシェアしたいと思いますので、今週は開催方法、来週は学びを書いていきたいと思います。

そもそも輪読会とは?

大学の授業や勉強会で経験がある方もいらっしゃるかもしれませんが、「輪読会」とは、参加者が共通の課題本を読み、意見を交わす会のこと。

読書会と似ていますが、参加者がそれぞれの感性でその本を掘り下げるというより、チームメンバー全員で一冊への理解を深めていくイメージかもしれません。

対面で行うことが多いですが、今回はコロナ禍ということもあり、ZOOMを使って実施しました。

題材は佐藤尚之さんの『ファンベース』

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『ファンベース ──支持され、愛され、長く売れ続けるために』佐藤尚之 著 (ちくま新書)

Amazonより
人口急減やウルトラ高齢化、超成熟市場、情報過多などで、新規顧客獲得がどんどん困難になっているこの時代。生活者の消費行動を促すためには「ファンベース」が絶対に必要だ。

それは、ファンを大切にし、ファンをベースにして中長期的に売上や価値を上げていく考え方であり、その重要性と効果的な運用の方法を、豊富なデータや事例を挙げて具体的に紹介する。『明日のプランニング』に続く、さとなおの最新マーケティングの必読書。

ACPではチームメンバー間で良かった本や記事をよくシェアしているのですが、なかでも『ファンベース』は以前から何人かのメンバーがおすすめしていました。

この本の理解を深めれば、具体的にACPというブランドをより良くするためのアクションに落とし込めそうだったので、実際にチームメンバーで輪読会という形で読んでみることに。

実際にユーザーの皆さまからの暖かい応援や熱い想いで、どんどん広がりを見せているACPにとって、その声を大切にしてさらに関係性を深めながら、より多くの方にお届けする方法を考えるためのヒントがたくさんありました。

はじめにゴール設定

目的は、ACPがよりユーザーの皆様にとってより知りたい、誰かに伝えたくなるブランドへとさらに進化できるようなヒントを見つけること。

そこでただ読んで発表するだけでなく、こんなゴールを立てました。

①同じ本を読むことでACPのチームメンバーが同じ知識を身に付ける

②理解度の差を埋める(内容の解釈の違いを輪読会を通じて埋めていく)

③持ち回りでインプット、アウトプットすることでメンバーの考えに触れ、互いに理解を深めていく

④ACPの「ファンの方々」と「ACPが提供する価値」を明確にし、メンバーが共通認識を持つ。そのうえで各担当のアクションにつなげる


このように知識を増やす場としてだけでなく、さらにチームメンバー間で共通の価値観を持つことで同じ方向を向いてものづくりができるようになることも意識していました。

基本の進め方

ブランドづくりの前提の質を高めることも輪読会の目標だったため、参加するのはチームメンバー全員。マーケティングメンバーだけでなく、ロジスティクスやシステム作りなどを担当しているメンバーも参加することで、製品だけでなくサービスも含めたブランド全体の価値を掘り下げていきます。

1回の輪読会につき1時間、章ごとに担当を決めて発表し、全員で議論する構成ですが、1時間で章の内容を全て網羅するというよりは、2週にわたったとしても、しっかり議論することを優先しています。

事前に該当の章を読んだ状態で参加し、担当者は言及したい内容や、重要だと思った項目をZoom上で表示しながら担当者が説明していきます。

自分たちのブランド、サービスに置き換えて考えていく

発表でも議論でも、本の内容をそのまま吸収するだけでなく「自分たちのブランド、サービスの場合ならどうなのか」という視点で考えることを意識していました。

課題本のタイトルにもなっている「ファンベース」とは「ファンを大切にし、ファンをベースにして、中長期的に売上や価値をあげていく考え方」のこと。

この考え方に対しても「そもそもファンの定義ってなんなんだろう?」「それでは、ACPのファンはどんな方が多いのだろう?」という視点で議論していきます。

例えば第3章に登場する「ファンが共感するアプローチ」の事例に対して「ACPのユーザーの皆様の方が共感すること、喜ぶことは」など一つ一つ意見を出し合っていきました。

もちろん今までもブランドとして真剣に向き合ってきた部分ではありますが、改めて整理してチーム内で意見を交わすことで、より深く考える機会になったと思います。

議論のログはasanaを活用

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各回のログはチームでも普段から使用しているタスク管理ツール「asana」を使用。

下の画像はasana公式サイトのデモ画像ですが、このように担当者をアサインできたり、議論で出てきたアイデアをタスクとしてスケジュール化できるのが特徴です。

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ただ輪読会で話して満足するだけで終わらせず実行に移すために、議論で出てきたアイディアを会議直後にTODO化しています。

脱線OK!オープンで議論をしやすい空気に

もう一つ輪読会で心がけていたのが、意見を出しやすいラフな雰囲気をつくることでした。

テーマが「ACPがユーザーの皆様にとってより知りたい、誰かに教えたくなるブランドに成長するには」という、はっきりした正解のない問いなので、自由に意見を出したり、さらにチームメンバーで広げたりしていました。

ときにはチームメンバーが「自分が何のファンなのか」を話すことも。テーマから少し脱線しても、ファンになったきっかけや、なぜ好きなのかを掘り下げていくことで議論のヒントになるだけでなく、意外なチームメンバーの一面を知ることができてお互いのコミュニケーションも深まりました。


このように、細かいルールをきめるというより、

①参加者全員で輪読会のゴールを決める
②ログをTODO化し、実施後の具体的なアクションにつなげる
③脱線OKにし、それぞれが意見を出しやすい雰囲気を作る

という3つを意識するだけで、今後のブランドづくりで血肉化できる輪読会が開催できるのではと思います。

来週はこの「ファンベース輪読会」を通じて得た具体的な学びを記事にする予定です!

アジャイル コスメティクス プロジェクトとは

アジャイル コスメティクス プロジェクトは「天然由来成分」の持つ「豊かな有効性」を最大限引き出しながら、製品の「官能性」を追求するスキンケアブランドであり、購入者の意見を取り入れ、製品を迅速に進化させていくプロジェクトです。
このnoteでは私たちのプロダクトに込められたストーリーや、自分の肌が心地よくあるためのヒントをお届けしていきます。


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