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「分析」の基本としてのインテリジェンス(後編)

こんにちは! 本日も分析ラボ通信の開封ありがとうございます。

今回は、前回とりあげた “インテリジェンス”の続き(後編)です。

↓前回の記事はこちらから↓


前回の内容と合わせて読んでいただくと 情報を何倍も活用できるようになると思いますので、今回の内容も丁寧に読んでみてくださいね。

では、早速内容に入りましょう。


前回のおさらい


前回はインテリジェンスのファーストステップとして 「情報」から「事実」を明らかにする というお話をしました。 「事実」は動かないものなので、 様々な角度から光を当てる(=情報を集める)ことで 何が事実であるか?が明らかになる、というお話でした。

経理業務においても この「事実認定」というのは 非常に大切な業務の1つと言えます。 何が事実なのかの認識を誤れば 、どんなに正しく会計処理を行ったとしても
会計数値が実態を表さない結果となるからです。

「情報」から「事実」を明らかにする というファーストステップを踏まえたところで 、今回は 「事実」から「真実」を明らかにするという ステップについてみていきましょう。


「事実」と「真実」の関係


事実が明らかになったら、 その事実を積み重ねて「真実」を明らかにしていきます。 会計の世界には (今はほとんど引用されることもなくなりましたが) 「企業会計原則」という日本版概念フレームワークとも言える基本原則があります。 この企業会計原則の一番最初にある原則こそが 「真実性の原則(※)」 といって、会計は企業の真実を表すものでないといけない、 ということを定めたものになります。
※企業会計は、企業の財政状態及び経営成績に関して、真実な報告を提供するものでなければならない。

この真実性の原則は企業会計原則の最高規範と言われるもので、すべての原則の頂点に立つものと言えます。 事実を積み重ねることで、企業の実態がどういったものであるか?という「真実」を明らかにする。 これが企業会計原則が要求していることであり、 真実を明らかにする唯一の方法となります。

情報を集めることで事実がなんであるのかを明確にし、事実を積み重ねることで真実がなんであるのかを解き明かす。 この地道な作業を行うかどうかで、情報を価値あるものに変えられるかどうかが決まってきます。 (これが仮説&検証の繰り返しに他ならず、たくさんやっていればいるほど 自分や世界に対して確信をもって進められるものが増えます)

但し、 真実、というのはどこまでいっても 「ひっくり返る」(絶対的なものではない) 可能性があるものになります。

さて、なぜでしょうか??

科学の世界で 何かを証明するというのがどのように行われるか、 ということを考えて貰えれば 、答えは導き出せるのではないかと思います。



今回も 「なぜ、真実は常にひっくり返る可能性があるのか?」
という問いへの回答を考えてみてください。 合っているかどうかは正直どうでもよいので 、自分なりの仮説(想定されるストーリー)を考えて、 コメントをお待ちしております。


今回は以上となります。
次回は、決算で分析をどのように活用するのか?という内容をお届けします。
お楽しみに!


編集後記



情報と事実の区別がうまくつけられない段階では 「情報=事実」という風に捉えてしまうこともあります。 その典型例が 「テレビで言っていたのだから本当に違いない」 「新聞に書いてあるのだから本当に違いない」 というものです。 テレビで言っていることも、新聞に書いてあることも、それは事実ではなく、情報に過ぎません。

誰かが意図して情報を操作しようとしているか否かにかかわらず、誰かの言っていること、 誰かが書いていること、 はすべて「情報」になります。 どんなに信頼できる人が言っていることでも、どんなに信ぴょう性の高そうなデータでも情報は情報に過ぎません。

情報は、色んな角度から光を当てたものを集め、 客観的に判断して事実かどうかを探る。 これ以外に方法はありませんし、 このシンプルな方法が最強の方法でもあります。 気を抜くとすぐに「信じたい」情報を信じる(=事実だと思い込む)のが人ですから、 常に意識して情報に接するようにしたいですね。



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