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部門別損益管理の目的を意識する

こんにちは、公認会計士の三上光徳です。

↓前回のSuBAL通信↓

会社を立ち上げて、ひとつの事業が軌道にのると、2つ目3つ目と事業が立ち上がっていきます。その際に課題となってくるのが、事業部門毎の損益の管理です。

本日は、部門別損益管理に関して、それを行う『目的』についてのお話です。



部門別損益管理の目的を意識する


最初に結論からお話します。
部門別損益管理を行う目的は、『会社全体の採算を良くするため』です。

もしかしてこう思ったかもしれません、『そんなの当たり前じゃん』と。
しかしながら、部門別の損益を把握しようと試行錯誤していると、“会社全体の採算”からかけ離れて、“いかに精緻に部門毎の損益を把握するか”にフォーカスがズレてしまうことが往々にしてあります。

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部門毎の損益を精緻に把握したからといって、
会社全体の採算が良くなるわけではない
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ということは、ここで今一度意識を強く持っておきましょう。


例えば、部門をまたがって共通的に発生する費用(ex.管理部門の人件費、会社の家賃など)の各部門への配分計算を、精緻にやったところで、それが会社全体の採算へ良い影響を与えるとは限りません。

例えば、予算の策定段階で細かく部門別に分けたとしても、実績の集計を予算に対応する形で分けることができなければ、それもあまり意味を持たない精緻さといえます。


つまり、“会社全体の採算を良くするために必要な情報”さえ集めることができればよいのです。別の言い方をすると、部門別の損益把握をやりすぎたところで、会社全体の採算は向上しないのです。



本日は以上になります。
次回以降も引き続き、部門別の損益管理について説明していきます。


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三上光徳

アガットイノベーション

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