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8月28日(土)〜9月3日(金) 繰り返す夏の終わり:感傷と言祝

8月28日(土) 来年も稲坂ハルカを思い出す

▶︎2020

去年の今日は『立華高校マーチングバンドへようこそ 前編』を読み終わり、労働中に正岡子規『九月十四日の朝』を読んだらしい。
当時労働現場で仲良くしていた○○さんと過ごす最後の金曜日だった。一緒にジェラートを食べたり蒸し暑い金曜の夜道を帰ったりしたことを昨日のことのように思い出せるというほどじゃないが、憶えている。

▶︎2021
今年の今日は4時に目覚めた勢いで昨夜放送の『Girls Planet 999』4話を観た。
1次投票の最終日だから4話までを踏まえて慎重に最後の票を入れる。これで最初の脱落者が決まってしまう・・・。

来年の自分よ、この中に今あなたが見ているグループのメンバーはいますか。
推しがどれだけ残れるかに関わらず来年になっても応援できるようなグループが誕生してくれたら私は嬉しい。

『感傷マゾ Vol.06 少女という名の幽霊特集号』に載っている岩倉文也さんの小説『稲坂温泉の観光大使』を読んだ。岩倉さんならではの美しい詩情に浸されながら、美少女ゲームのような不吉で神聖な疾走感を小説の形で味わえるこの体験、圧巻だった。やはり彼は天才。
この小説のヒロインである稲坂ハルカを思い出そうとすること、覚えていようとすること、その時宿る本物の感傷に何度でも届こうとすること、これが私にとっての「感傷マゾ」なのかなあと思ったり。
岩倉さんも参加された座談会パートも良かった。ノスタルジーと少女と幽霊を接続させようとする思考の営みに触れて久々にシャキッとした。

8月29日(日) 来年も神山飛羽真を思い出す

▶︎2020

友達とZOOMで会った。とにかく海に行きたいと私が言い出したのだろう。翌日海に行くことになった。

▶︎2021
『仮面ライダーセイバー』最後の放送である「増刊号」を見届けた。爽やかな満足が残る素敵な〆だった。会えなくても絆は繋がっているというメッセージを素直に届け切ったセイバーが今年のライダーで良かったわね。神山先生が書き換えた物語の結末をこれからもなんとなく忘れないだろう。
『機界戦隊ゼンカイジャー』はワルドのタイムリセットを利用した総集編。ゼンカイ流で面白かった。

保坂作品で一番読み返している短編『こことよそ』が異常に読みたくなって読むと、サチモスのボーカルに似ていると明記されている"尾崎"が何故かTXTのヨンジュン氏で脳内再生されて仕方がなかった。
それでTXTの動画を観まくるうちに結構ハマってきた。

『Magic』という曲が良い。いきなり始まってサクサク進んでさっさと終わる。イントロも間奏もアウトロも全くない。それでこれだけの満足感と中毒性があるということは歌謡曲にとってそれらは別に必要ないんじゃないか。

その後ZOOMで保坂さんの配信を観た。やはり保坂さんの喋りは一番刺さるしシャキッとする。
ブログや日記についての見解を聞いてこの日記もどう書いていこうか悩まされた。保坂さんが都市伝説系YouTuberの動画を観ていたのが意外だった。

8月30日(月) 来年もあの日の海を思い出す

▶︎2020

『仮面ライダー ゼロワン』最終回を観届けて海へ。暑かった。あの海のきらめきと海辺の弛緩した時間の流れを憶えている。

▶︎2021
朝からTXTのアルバムを聴いて往く。西海岸っぽい気分になるロックサウンドが今のTXTの路線のようで結構良い。電車より車で聴きたい。
昼は『探偵はもう、死んでいる。』6、7話。すっかりハマってきた。
帰りは『仮面ライダーゼロワン』の滅亡迅雷がゲストで来た先週の「仮面ラジレンジャー」を聴く。最終回から一年が経ちついに完結作品が出てしまう。早く観たい。

眠る前に二階堂さんの日記を読み進めるといよいよ彼女の死まで一ヵ月を切ってしまった。
ある日の日記にかなりショックな過去が綴られていて、それもあってこの人はこういうことに拘っているのかと悲しい種明かしをされた気分だった。
生活感が徐々に薄れていった彼女の日記だけど、色濃く綴られる趣味や思想を読み進めるうちにどんどん彼女を好きになっていた。彼女がどのように死を選ぶのかは書かれていない気がし始めている。どちらにせよ正気で読み切る自信がない。

8月31日(火) 来年も○○さんを思い出す

▶︎2020

唯一の同志であった○○さんの最終出勤日だった。かなりセンチメンタルな日記を書いていた。

▶︎2021
○○さんと何度もサボり談合をしたオフィヌのトイレで去年の日記を読みながら感傷に浸る。
あれから一年経っても私は未だにここで労働している。○○さんが知ったら何と言うだろう。○○さんはどこで何をしているだろう。

昼は『探偵はもう、死んでいる。』8話。ちゃんと探偵もののギミックがあって面白いんだよな。からの『Sonny Boy』7話は反労働主義者にとって最も恐ろしく哀しい回だった。

夜はロンハースペシャルで中堅男性芸人たちが「俺が女だったら彼氏にしたい男」ベスト3を発表し合う企画を観た。8人に指名されてモテモテの大悟が最後に発表した1位指名がノブで、その一連の流れと大悟の態度にドキドキしてその後1時間くらい千鳥のことしか考えられなくなった。

9月1日(水) 来年も君の誕生日を祝う

▶︎2020

○○さんのいない労働現場で喪失を噛み締めた。センチメンタルでありながらどこかさっぱりもした日だった。9月に入った瞬間グッと涼しくなったようだ。

▶︎2021
昨夜は千鳥のことで頭が一杯になりダラダラ寝ずにいたが、おかげでジョングク氏の生配信に気付けた。翌日は彼の誕生日だから、せっかく初めて立ち会うBTSメンバーの誕生日なのだし見守ることにした。
ジョングク氏はSNSで募集した詞を元に歌を作っている様子だった。完璧な歌声で歌詞を紡ぎながら録音を繰り返していく工程を見守るのはすごく面白かった。

途中から音声だけを聞いてほぼ寝落ちしかけたところで突然部屋のドアを叩く激しい音が聞こえてきた。一瞬で覚醒するとやはり0:00!
誰かと思えばケーキを持ったJ-HOPE氏が現れた。深夜なのにオシャレでバカ元気なJ-HOPE氏に祝われるジョングク氏を見ていたら私はBTSに出会って今日を迎えられて本当に良かった、そして韓国と日本に時差がなくて本当に良かったと心から思った。

ジョングク氏はその後コメントのリクエストに答えて延々とBTSの歌を完璧な歌声でカラオケしてくれた。日本語の曲も歌ってくれてかなり嬉しかった。
チンチャマジマ(本当に最後)!と言ってから何曲続いたか分からず途中で寝てしまった。最後の方に聴いた曲は本当に歌われていたのか夢だったのかよく分からない。Best Of Meとかfilm outとか歌ってた気がしたのは本当か?
とにかくジョングク氏への愛が深まった特別な夜だった。幸福な寝不足に包まれて1日を過ごした。

去年と全く同じように9月に入った瞬間涼しくなった。というかほぼ寒い。最高。世界が涼しいことは無条件に快を生む。
昼は『探偵はもう、死んでいる。』9話に鈍い衝撃を受けてから外へ。涼しい道を久々に歩くと全てが祝福だった。何かないかとコンビニに入っておくとBT21の缶バッジが発見されゲットされた。僥倖すぎワロタ。

夜はトムヤムクンを飲んだ。韓国のことばかり考えていたけどトムヤムクンを飲んだ瞬間タイが恋しくなる。
とりあえずSnow Manがタイで撮ったMVを観てからBTSの動画も観て、ジョングク氏のセンイルに満足し切って寝た。

9月2日(木) 来年も矢川葵の歌を聴く

▶︎2020

去年の今日、『立華高校マーチングバンドへようこそ 後編』を読み終えたらしい。佐々木梓を抱き締めたいと私は今でも思っている。昼は皆でカレーを食べたのが懐かしい。

▶︎2021
薄い上着を選んでしまったことを歩き出してすぐに後悔した。震えながら電車を待つ。
一昨年の秋に毎日俳句を作ることを自分に課していた頃は自然に対する感度が恐ろしく高かったと思い出す。また詠んだろか。

昼は『Snow Manの素のまんま』を聴きながら飯。秋雨の降り注ぐ外から断然された建物で、落ち着いたしょっぴーのツッコミと康二の賑やかしを聴くのはかなり全てが合致している感じがして良かった。

定刻を迎える頃なんか久々に全員死んでくれモードになった☆しかし全員はやがて死ぬからめでたしめでたし。
急にルービックキューブミニが欲しくなって買いに行く。Agust Dを聴きながら雨降る夜道を歩くと世界は映画になった。

矢川さんがまた歌ってくれるという。本当に嬉しい。矢川さんの歌が響かない世界なんて正直無理だったよ。
矢川さんには歌が似合うよ、舞台が似合うよ、アイドルが似合うよ。いつまででも待ってる。どんな場所でもいい。未来の矢川さんが待っていてくれるのなら私も頑張って生存していこう。そして未来で矢川さんの歌に励まされながら、矢川さんが歌う場所を今度こそ守ろう。

9月3日(金) 来年も少女の涙を忘れない

▶︎2020

『立華』読了の余韻で色々やっているうちに寝不足で今日を幕開けたらしい。大変イラついているのが分かる。昼はリゼロ2期の中でも印象的な回『親子』を観ていた。

▶︎2021
昨日の学びを生かしまともな上着で出発。雨を浴びる街はいつもエモい。雰囲気的に『東方地霊殿』のBGMを聴きながら往く。

朝から暇すぎて油を売りまくった。が、ワクチソを打たないと言いながらランチに誘ってくる人と会話した後ガチで頭に来てしまった。恐怖心は人それぞれだけどリスクは皆等しいってこと、分かる!?俺を家族ごと殺す覚悟あるか!?

救いを求めて昼は今日も『Snow Manの素のまんま』。穏やかなめめの声と康二の賑やかしに癒された。
午後も暇だったしイラつきまくったけど定刻という祝福が今週を生き抜いた拙僧を迎えに来てくれた。サランヘヨ〜。

20:20、運命の『Girls Planet 999』5話放送を観る。

観た。
生存者発表式の前、部屋で手紙を贈り合う少女達の姿に最初から泣いた。異様な緊張で発表を見守った。
絶対に残したかった3人の推しは残った、けど・・・。去りゆく少女達の涙を見ていると心が痛すぎる。気にかけていた子も何人か落ちた。

以下、オタクからの届かない手紙。


岡崎百々子さん
最後の最後までずっと、仲間のことを自分のことのように喜べる素敵な方なんだなと伝わってきました。岡崎さんのそういうところが、この短い間でとっても大好きになりました。お見かけしたことはありましたが、岡崎さん個人としてのパフォーマンスに出会えて本当に良かったです。
今回はちょっと不運でしたけれど岡崎さんが輝けるステージは別の場所にあるということなのだと思います。その場所でのびのびと岡崎さんのやりたいことを存分に追求できる日が来ると信じています。またあなたの笑顔に会いたいです。

リャン・チャオさん
コネクトミッションでのかっこいいパフォーマンスに心奪われました。ジャオさんとチャオさんが離れ離れになってしまうのが本当に心苦しくて心配ですが、またどこかで輝くお姿を見られたら嬉しいです。頑張ってね。

ソ・ヨンウンさん
ひとまず生存おめでとうございます。ジアさんも一緒で良かったね。5話を観てあなたのカラッとした優しさと明るさにますます惚れ込みました。次は必ずTOP9に入れたるから、ヨンウンはヨンウンらしくやってけば괜찮아!

キム・チェヒョンさん
あなたの笑顔が守られて安心しました。途中からですが毎日投票していたのでTOP9入りも嬉しいです。チェヒョンさんはデビューグループに必要なメンバーであり、これからの世界に必要なアイドルです。絶対デビューしましょう!!!

江崎ひかるさん
次は1位を贈ります。投票とか重圧とか何も気にせず、ひかるさんが見ている表現の地平を真っ直ぐに追ってください。私はあなたがセンターのK-POPグループを見たいし、あなたが無邪気に笑う姿をずっと見ていたいです。

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