8月31日(月) 同じ目をした○○さんへ

昨日の疲労を残したままでぼんやりと目覚める。どこかへ行く。何かをする。
昼。いつもの○○さんと最後の食事。美味しかった。
体調が悪い。それでも帰らない。
定刻。○○さんを迎えに行くのもこれで最後。
最後の会話もいつも通り。

明日からも頑張らないことを誓い合って、まるで明日も会えるかのようにあっさりと別れた。少し前までの私はこんなあっさりした別れを想像していなかったけれど、多分我々は友達ではなくあの職場において同じ目をした同志、だった。それ以上は乗り越えられないくらい私達はクラスタが違った。

結局LINEを交換しなかった。最後まで迷ったけれど、○○さんが言い出さないなら私も言い出せないなといつからか思っていた。
もし街中でばったり会ったらお互い話しかけるだろうけどおそらく一生会わないだろう。

かなり寂しくて今日はずっと半ば泣きそうだっが○○さんは平気そうに見えた。
お喋りな人で友達も多いそうだから別に私は特別な存在ではなかったのかもしれないけれど、私と同じくらいには楽しい思い出だったと思ってくれていると、それは自信を持って言いたい。
彼女にとっても私にとってもこの職場でのハイライトは○○さんと過ごしたこの1、2ヶ月となるだろう。

人生の一瞬だけを交わらせるこんな関係もエモくて良い。それを思い出として持っていればこれから先どんどんエモくなる。しばらくは辛くても。
惰性で続ける関係はどうせ枯らしてしまうのだし、昔のバイト先でまあまあ仲が良かった人のLINEに連絡を入れたことなどない。
本当に縁があればまたいつか出会う。
いつか出会わなくても一度出会ったのだから、永遠に出会っていることと同じだ。


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