二度の大病(後編:急性膵炎)

 はい!やってまいりました。孝太の雑録。
 今回は前回のお話の続きになります。

 脳梗塞に罹患後、健康には注意を払っていた僕でしたが、2015年、二度目の大病に罹ります。それは急性膵炎。しかも胆石症も併発した挙げ句、2回入院する羽目になりました。なぜ、このようなことになったのか、振り返ってみます。

 前職を退職後、紆余曲折を経て、福岡市内の会社で働くことになりました。ここは、地方特有のややこしい人間関係はあったものの、前ほどギスギスした職場ではありませんでした。ただ、仕事帰りに飲みに行くことが多かったんですよ。ここで僕の悪い癖が出てしまうのです。  

 この時点で僕は、もう、関東に帰ることを諦め、九州で骨を埋めると考えていました。それだけに次は定年まで勤めなければいけないと思っていたし、転職できるほど自分のスキルに自信もありませんでした。だからこそ生き残るためには、周りと上手くやらなければならない。その考えから周囲と積極的にコミュニケーションを取ろうとしたし、飲み会にも顔を出していました。それこそ飲めない焼酎やビールも無理してでも飲んでました。
 しかし、これが良くなかったのです。久留米に仕事で出かけた時、背中に激痛が走り、そのまま病院へ搬送されました。この時は何事もなかったのですが、その後も胸への強烈な痛みや、背中への痛みが突発的に襲って来ては消えてを繰り返します。それから半年ほどたった日の夜、会議が終わった後、強烈な腹痛に襲われ、急患で病院へ運ばれました。結果、急性膵炎と胆石症が判明し、入院となりました。詳しく説明しますと、胆嚢に石がたまっており、これがそのまま流れ込んで膵臓を傷つけてしまったのです。これが本当にきつかった。ずっと点滴で食事も厳禁。僅かな水だけ摂るだけ。これが2週間続きました。一番きつかったのは胃カメラですね。僕は麻酔が効かない体質だったので気持ち悪さがずっと残っていました。その後、どうにか退院しましたが、これでは終わりませんでした。

 退院後、1ヶ月もしないうちに再発。しかも前より悪い状態での入院となりました。人生で初めての入院が短期間で2回ってどれだけやばいんだよ、自分。この時は前ほど食事制限はなかったのですが、とにかく毎日の注射がしんどかったです。更にステントを胃カメラを通して入れた時も疲れが抜けませんでした。入院期間も1ヶ月に渡り、日の感覚もずれ始めた頃、ようやく退院できました。
 ここから4ヶ月後にステント除去及び、胆嚢除去手術の予定でしたが、幸いにして経過が良好だったため、手術はしなくても良くなりました。

 これを機に酒の量は減りました。特に医師から焼酎はあまり良くないと言われていたこともあり、飲まなくなりました。焼酎文化の根付いた九州でこれは致命的でしたが、命あっての物種、やむを得ません。

 幸い、この件より後に大病を患うことはなく、今も体調は良いです。二度の大病で得た教訓は、なんと言っても「自分自身を大切にする事」ですね。一度目の時に失敗したにも関わらず、またどこか「自分を犠牲にしてでも周りと波風を立てないようにする」考えが出てしまい、このような結果になってしまった。それは自分の自信のなさの現れでもありました。
 今後は同じ事を繰り返すことのないよう、体調に留意し、「読まなくても良い空気は無視」、「自分自身を大切にする」事を心がけ、生きていきたいと思います。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。これをもって二度の大病編は完結とします。

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