見出し画像

イーオンズ・エンドキャラクター考察-基本版・ザクソス-

ご挨拶

こんにちは、Uttiyウッチーです。
イーオンズ・エンド基本版のキャラクター紹介も折り返しの4人目となりました。
前回ジアンを紹介と申しましたが、順番が間違えておりました。
今回は全8キャラクターの中からザクソスを見ていきます。

諸注意

・キャラクターの背景やストーリーに関しては当noteでは言及・考察はしません。
 ゲームプレイ上でのキャラクターの紹介や評価のみを行います。
・様々な評価を行いますが、それらは全て筆者である私の個人的な主観によるものです。
 あくまで一個人の感想であることにご留意の上お読みください。
・Howtoを説く記事ではありませんので、細かいルールの説明などはしません。
 初心者の方に向けた記事ではありません、悪しからずご了承下さい。
・イーオンズ・エンドのコストはエーテルと言います。
 以後当note内ではエーテルをeと表記します。

ザクソス

固有能力

思惟リンク 5チャージ
発動タイミング:任意のプレーヤーのメインフェイズ中に有効
仲間は合計で4チャージを得る。
ターン順決定カードの山札にある全カードを確認し、
それらを任意の順で山札に戻す。

熟練者と呼ばれた猛者、しかし彼から感じる闇の気配にみな信頼しきれていないようです。
風貌も二枚目ながら、どこか怪しさを含んでいます。
思惟はしいと読み、意味は思考です。
誰の思考とリンクするんでしょうか、場合によっては危険な能力なのかもしれませんね。

仲間は合計で4チャージ、とありますので複数人で分け合う事ができます。
その点はロスが出ないように設計されているので良いのですが、
自身は対象にできませんので、実質1チャージで能力が使えるわけではありません。

ターン順を完全にコントロールすることができる能力です。
ミニオンやパワーカードがある時にはネメシスの行動を後回しにすることで自分達を有利にできますし、
逆にミニオンもパワーカードもないときはネメシスに先に行動してもらうのも良いでしょう。
が、何と言ってもやはりゲームクローズ(トドメ)のシーンで光り輝く能力です。

え?ゲームクローズ?となった方のためにまずはこちらに関してお話します。
このゲームはネメシスを倒せば勝ちのゲームです。
その過程で私たちはミニオンやパワーカードを処理するのですが、
それらが負けないための行為、であることを忘れてはいけません。
勝てる状況にあるなら、負けないための努力はもはや必要ないのです。

どんなに強いミニオンが出てこようが、どんなに厄介なパワーカードが出てこようが、
ネメシスを倒してしまえば私たちの勝ちです。
なので、ある程度までネメシスの体力が減った時点で私たちは、
ミニオンやパワーカードなどを無視してネメシスを倒し切ることを考え始めるべきなのです。
これがゲームクローズ、ゲームを終わらせるための動き、と呼ばれるものになります。

もっとも簡単な方法は、ターン順決定カードがリセットされたタイミングで、
ネメシスの体力と自分達がセット中の呪文の総ダメージ量を比較して、
倒し切れるかを計算する方法があります。

具体的には大体ネメシスの体力が20程度になった辺りでこれを意識し始めます。
与えられるダメージが十分な量になっているならネメシスを倒す方にシフト、
面倒なミニオンがいても無視してネメシスに全ての呪文を撃っていきます。
その過程で、セット中の呪文に干渉してくるタイプの妨害がありえますので、
ある程度の余裕(マージン)があるとより安心です。

ゲームの難易度が上がってくると、これらに更なる条件を加えて考える必要が出てきます。
例としては、
カディアが先に行動ターンを迎えて今ある呪文を全てキャストした後に、
チャージを溜めて異世界ゲートを使用、カオスアークを追加ダメージ8の状態にしておく。
その後にジアンのターンが来れば、能力でカオスアークを二回キャストできるから、ネメシスを倒し切れる!
のような、勝つために必要な条件に縛りがあるパターンです。

それ以外にも、プレーヤー全員が行動する前にネメシスのターンが2回来てしまうと、
パワーカードが発動して負けが決まってしまう。
こういった勝つ前に負けてしまう可能性を考慮しなければいけないこともあります。

負ける可能性があるからパワーカードを廃棄したい。
そのためにはカディアがチャージの手を止める必要がある。
しかしそうするとネメシスを倒し切れない。
その結果ゲームの時間が更に長引けば、結局負ける公算の方が高くなる。
なら博打だけど倒し切る方の動きをしよう!
といった、リスクとリターンを考慮してギャンブルに出ることもあります。
プレーヤーによっては逆にリスクは避けて確実にいこう、となることも十分あります。

ここまで話せばお分かりですね。
ザクソスの思惟リンクによって作られた理想のターン順がいかに強力であるか。
確実なゲームクローズをメイキングできる彼の能力は、戦いが拮抗しやすいこのゲームにおいて非常に優秀です。
発動タイミングが任意のプレーヤーのメインフェイズとなっているので、
ターン順決定カードが六枚フルであるシチュエーションでは、
2/3の確率でネメシスのターンを最後に回すことが可能になります。

具体例を挙げると
ネメシスカードを引いたら負け確定
四人の内の特定の二人がセット中の呪文を撃てば勝ち
残りの二人はゲームにもはや影響しない
こんなシーンでザクソスの有無を考慮すると、
ザクソスがいない場合の確率が11/38で約29%に対して、
ザクソスがいる場合には確率は2/3で約67%と半分以上の確率で勝てるようになるわけです。
仮に特定のプレーヤーの順番の後先が勝敗に影響する場合(前述の例カディア→ジアンのシチュエーション)でも、
その確率は1/2で50%ですから20%以上上昇、勝率が飛躍的に向上するのです。

まとめると、思惟リンクはゲームの過程で自分達に都合の良い展開をもたらしながら、
最終局面で勝ちの確率を飛躍的に向上させる、非常に強力な能力と言えます。
直接的な攻撃手段ではありませんが、ネメシスのターンを減らすわけではないので、
防御的というよりは攻撃的な運用に向いています。
攻撃は最大の防御なり、の精神で攻め時を作り出すアグレッシヴな運用をしていきましょう。

固有カード

火炎
キャスト:ターン順カードの山札の一番上を公開し、また山札の上に戻す。
公開したカードがプレイヤー側のターン順カードだったなら3ダメージを与える。
そうでないなら1ダメージを与える。

ザクソスの固有カードもまたターン順決定カードに由来する能力のため、
思惟リンクとのシナジーが期待できます。

このカードの強みは
1.次のターンの行動者が確認できる
2.思惟リンクとのシナジーがある(確実な3ダメージでのキャスト、使用判断の材料)
3.初期カードで3ダメージという破格すぎるダメージを出すことができる
の三点です。

次のターン行動者が確認できることによって、自分と次の行動者のどちらが何をするかを事前に検討できます。
具体的にはパワーカードの解除やミニオンの処理を自分と次のプレーヤーどちらが担当するかを検討し、
より効率的な方が担当するように調整できるわけです。

また次のターンがネメシスのターンであることが分かったとき、
先にプレーヤーの誰かが行動することで、パワーカードの破棄やミニオンの処理ができる場合、
思惟リンクによってターンを調整して、先にプレーヤーが行動することで被害を抑えることが可能になります。
様々な面で行動に小回りが利くようになり、戦況をコントロールしやすくなるわけです。

火炎をセット中に思惟リンクを使い、ザクソスの次のターンをプレーヤーにすれば、
火炎は確実に3ダメージでキャストできます。
また前述通り、火炎によって次のターン誰が行動するかを確認した上で、
思惟リンクを使うか否かを判断できるので、非常にシナジー(相乗効果)があります。

そして初期カードでありながら3ダメージという破格のダメージです。
これは4eの呪文相当のダメージで、仮にザクソスが毎回ターン順の最初にいるとしたとき、
3ダメージでキャストできる確率は60%ですので、ダメージの期待値は2.2ダメージです。
しかもデメリットがありません、スパークに条件付きでダメージ上昇がついているカードです。
仮に全て1ダメージになってしまったとしても、ターン順カードを確認する能力のついたスパークですから、
十分固有カードとしての仕事をしていると言えるでしょう。

ちなみにこのカード、先にダメージを確定させてからダメージを与える対象を選べます。
私もルールが曖昧だったので、アプリ版で試したところ、先に確認する挙動でした。
恐らくですが、先に対象を選んでからダメージを確定させる場合は

キャスト:1ダメージを与える。
ターン順カードの山札の一番上を公開し、また山札の上に戻す。
公開したカードがプレイヤー側のターン順カードだったなら追加で2ダメージを与える。

になるのだと思います。
なので、ダメージによって対象を変えたいときでも、運任せをしないで済むわけです。
これも地味に強いので、使いこなして下さいね。

スタート

開始手札
火炎(固有カード(呪文))、水晶4枚
開始デッキ
水晶4枚、スパーク1枚
開始破孔
Ⅰ開放、Ⅱ~Ⅳ未開放、Ⅱは5eで開放可、Ⅳは4e強化3回で開放可

想定される動きは、最初のターンでⅠの破孔に火炎をセット、4eでカード取得、
次のターンに火炎をキャスト、Ⅰの破孔にスパークをセット、4eでカード取得です。
呪文1枚、水晶4枚が2回続くキャラなので、行動は割と単調になります。

基本版の全キャラクターの中でも群を抜いて破孔の開放状況が悪いです。
Ⅱの破孔ですら解放まで最も遠く、最初の2ターンで開放する場合、
最初に2eで強化し、次のターン4eで開放という手順になります。
火炎の追加ダメージに期待できるので、序盤に無理やり破孔の開放に向かうのも手かもしれません。

というのも、仮に最初の2ターンとも呪文を取得すると、3ターン目の手札が
 取得した呪文A、水晶4枚
で、4ターン目の手札が
 火炎、取得した呪文B、水晶3枚
となり、早速呪文がだぶつきます。
しかも4ターン目には4eが捻出できないため、
3ターン目に2eを2回支払って2回強化、
4ターン目3eで開放というかなり損な動きとなってしまうのです。

あるいは4ターン目にⅢの破孔の強化して呪文をセット、開放された破孔はⅠだけのままという展開がありますが、
この展開はその後も破孔の開放が後回しになり大分遅れそうです。
というのも、5ターン目が
 スパーク、取得した呪文A、水晶3枚
となり、6ターン目も
 火炎、取得した呪文B、水晶3枚
と言った感じで、しばらく3eが続いてしまうからです。
こうなると、その後の呪文のやり繰りが若干窮屈になりそうな予感がします。

なので、最初のターンに呪文を取得、2ターン目に宝石を取得、とバランスよく動くのが無難です。
上記の取得した呪文Bを宝石に変えてみて下さい。
5ターン目まで手札に含まれる呪文が1枚になりますので、
破孔の開放に無理をする必要がなくなってスマートになりました。
その後も全体のバランスを整え、ある程度の形ができたら思惟リンクに向けてチャージを溜め始めましょう。

総評

思惟リンクの解説でも述べた通り、ネメシスに直接的な関与ができるわけではないので、
防御的というよりは攻撃的な考え方になります。
ネメシスが最も苦しむ展開を常に考えて作るのが大事です。
出たそばからミニオンを処理し、パワーカードも漏れなく廃棄してしまえば、
怖いのはアタックカードと廃棄なしのパワーカードです。
そういったカードをフェドラクサやアーデルハイムで対応していけば、完封も夢ではありません。

呪文取得を疎かにしてダメージ不足になると、
折角の思惟リンクを使っても対処できない状況が生まれる可能性があります。
そうなると折角の強さも半減ですので、攻守のバランスを整えるイメージで進行しましょう。

ただし、味方にアタッカーキャラクターがいるのであれば、
思惟リンクによるチャージ付与でダメージの底上げが期待できます。
そういうシチュエーションでは多少呪文よりも宝石や遺物に力を入れて、
思惟リンクの回数を増やす努力をしてもいいでしょう。

キャラクター同士の相性の良し悪しは正直ありません。
というのも、ザクソス自体がオールラウンダーだからです。
仲間、サプライ、ネメシスなど、環境に応じた立ち振る舞いをし、
いつでもどこでもだれとでも相性のいいキャラクターとなりましょう。

そうなると、相性のいいカードもそこまでありませんが、
強いて挙げるなら屈曲ダガー強化オーブです。
ザクソスのかゆいところ、破孔の開放が遅いというところに手が届くカード達ですね。
ヴィジョン増幅は一番強化コストの低い、という条件があるのでⅡの破孔が強化され、序盤は2e分しか仕事をしてくれない点と、
追加ダメージ条件までがあまりにも遠いため、火力不足になる可能性が高いです。
全部の破孔の開放を目指すのは非効率的なキャラクターなので、
必要最低限仕事をしたあとに使い捨てできるこれらの遺物がザクソスには都合がよいでしょう。

とはいえ、火炎と思惟リンク、どちらも単独で完結していますし、
お互いにシナジーがあるため、サプライのカードによる増幅はあまり期待できません。
なので、シンプルに単体で優秀なカードや、
サプライのカード同士でのコンボを意識した取得をしていけばいいでしょう。

デッキに水晶が多いので、ゆらめくプリズムによる圧縮効率はかなり良いですし、
炎上魔術師の護符によるチャージ加速も非常にキャラクターのコンセプトにマッチしてよいです。
魔力結節と強力な宝石によって大量のeを発生させ、毎回思惟リンクを発動させるのも面白いかもしれません。

対して、不死鳥炎は相性が悪いです。
思惟リンクは5チャージで仲間に4チャージを付与するので、ザクソスの1チャージは価値が非常に高いです。
具体的に言うと、5チャージ中4チャージが還元されますので、1チャージあたりの還元率は80%、
つまり1チャージの価値が1.8チャージになると考えることができます。
eに換算すると3.6e分です。

これを不死鳥炎で考えると、普段は1チャージ、2eで2ダメージ追加していたものが、
ザクソスが使用することで、1.8チャージ、3.6eで2ダメージ追加となり、かなりの損になります。
なので、思惟リンクによって付与したチャージを使って仲間に不死鳥炎をキャストしてもらいましょう。
ザクソスのチャージは、思惟リンクを介して使用することでロスをなくすのが大事です。

そういう点では、チャージを失う系のネメシスの攻撃もザクソスは避けるべきですし、
仲間にチャージを付与する系のカードや能力の対象をザクソスにするとアドバンテージです。
ザクソスはチャージの潜在価値を増幅させる装置と考えて運用しましょう。
ただし、純粋なチャージ量に関しては減少するのでその点は注意して下さい。

もし使うキャラクターに困ったら、ザクソスをチョイスして下さい。
彼が活躍できないシーンはまずありません。
それも当然、ターン順決定カードを使わないゲームはないのですから、
それに関与できるザクソスはいつだって安定した仕事をこなせるのです。
ネメシスのみならず、仲間も全てザクソスのコントロール下に置いてしまう。
そんな勢いでゲームメイクをしていって下さい。
それがザクソスの本懐なのですから…

次回はぶっちゃけ中二病?!ミストの紹介を予定しております。
ジアンはその後になります。
楽しみにされていた方、本当にすいません、今しばらくお待ち下さい。
お疲れ様でした、次回もよろしくお願いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?