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エッセイとコラムの違いについて。

◆現代におけるエッセイとコラム

令和の昨今においてエッセイやコラムの垣根や壁というものは薄れてきているように感じられる。
著者がこの執筆内容はコラムだと主張すればコラム、エッセイと主張すればエッセイ。私感だが、エッセイのほうが女性的な印象を抱きがちなのは雑誌のタイトルにもあるからかもしれない。
女性のコラムニスト、というのもあまり聞かない気がする。
ネット上に転がる記事を読んでもエッセイとコラムは結果的に内容が同じものと書かれているものが散見される。
明確に違いを明らかにする為それぞれの定義について調べてみたのでご覧頂きたい。

エッセイの定義

さて、まずはエッセイについてだが

” 思索や意見、感想などを形式にとらわれず、簡潔に述べた文学の一ジャンル。エッセイまたはエセーは日本語では一般に「随筆」の意味で用いられ、文学の一ジャンルとして確立している。英語のessayはフランス語の「試す、試みる」を意味する動詞essayerから発している。”

コトバンクより引用


と上記のように記されている。
他にも長々とエッセイの歴史について書かれていたが今回は割愛させて頂く。

要するにエッセイはかなり自由度の許された文学と要約されるのではないだろうか。確かに随筆という括りでいえば日本人なら義務教育で誰もが学ぶ清少納言の枕草子が有名だし、まごうことなき文学に分類される。
日常的風景を独自の観点で文才のおもむくまま書き連ね、いとをかし、とまとめる様はジャパニーズエッセイここにありという事なのだろう。

そしてエッセイの基となる著者は一般的にはフランスの思想家ミシェル・ド・モンテーニュによって自己を語る文学形態として創始されたと考えられている。

コラムの定義

次にコラムだが原義は円柱で、円柱形、円筒形または柱状のもの一般を指し分野によってはカラムと呼ばれる。例えばホームページ作成の際にページ内の譜割りをカラムと表記する。
そして以下をご覧頂きたい。

新聞・報道雑誌・ニュースサイトなどに掲載される、ニュース以外の記事。つまり、個人的な分析・意見が含まれている記事で、評論やエッセイの他、人生相談コーナーや「オススメ○○」などといったものも含まれる。コラムの執筆者を、コラムニスト(columnist) という。

wikipediaより抜粋

なんとコラムの中にエッセイが含まれているのだ。
コラムの1ジャンルとしてエッセイが組み込まれている前提なのであれば垣根を感じられないのも当然といえる。

◆noteでエッセイとコラムを分ける理由

結局、違いを明らかにするといったもののエッセイは随筆ではあるがコラムの中に組み込まれているという結論になった。自身でも驚いている。
となると主観的に自身でパーテーションを用いてこの記事はエッセイ、この記事はコラム、と振り分けていくしかない。

私のnote内においてはテーマが明確かつデータ取りや客観的分析、評論に近いベクトルのものをコラム。
主観を軸として感情を表に出しざっくばらんに書いたものをエッセイ。
そのように分けていくことにする。


判決。この記事はコラム。

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