広告の指標や価値に一石を投じる。異色の経歴の二人が、アドウェイズで立ち上げた新しい部署とは
インターネット広告市場は年々規模が拡大しており、あらゆる代理店が創意工夫を行い、ステークホルダーのために日々新しいサービス、プロダクト開発を続けています。
そんな目まぐるしく変化する市場の中、私たちアドウェイズの国内広告事業部では2021年4月より、マーケティングディビジョンという新しい部署を設立しました。
なぜ私たちはこのタイミングで新しく部署を立ち上げたのか、そしてどのような事業に取り組んでいくのか。今回のnoteではそれらの点について、部署設立メンバーであるバイスゼネラルマネージャの大森とシニアストラテジックプランナーである安岡の二人に話を聞きました。
大森誠也 バイスゼネラルマネージャ
2015年にアドウェイズに入社、約3年間広告運用プランナーとして国内外の大手ゲームアプリ担当。2018年3月には単月売上/粗利で部署のギネス記録を樹立。2018年8月より大手通信事業会社に出向し、グループ会社のマーケティングに従事。2021年4月よりアドウェイズに帰任し、マーケDivを立ち上げ責任者を担う
安岡竜 シニアストラテジックプランナー
2014年にアドウェイズに入社、約3年間エンジニアとして開発、マネジメント業務に従事。2017年より営業に転身し、大手メディアを担当。2018年から運用業務全般に取り組む。エンジニア、営業、運用経験を活かして、2019年から2年間大手通信事業会社に出向し、企画から開発、運用と獲得の最大化に向き合う。 事業主視点の課題に取り組んだのちにアドウェイズに戻り、マーケDivの立ち上げ、戦略を担う
新しく立ち上がった、マーケティングディビジョンのミッションとは
——新部署は、アドウェイズにおいてどのような目的のために新設されたのか
大森:私たちが所属する国内広告事業部では、日々さまざまな業種のお客さまの“デジタルマーケティング”における課題と向き合い、フルファネルでの課題抽出と解決のため、業務に取り組んでおります。特にミドルファネル・ロワーファネルにおいては得意領域としており、市場においても一定の評価をいただいているのではないかと自負しています。
中でも現在のブランディング広告市場では、デジタルマーケティングの重要性がさらに高まっている状況。iOS14.5から導入されたトラッキングID追跡防止機能の影響もあり、マーケティングの戦略からユーザーの獲得までを“一気通貫”で行うフルファネル手法のニーズが増えてきているのです。
そのためこれから先、お客さまのさらなるニーズに応え続けるため、数年前から私たちはそのような手法でも事業を展開し、結果を出し始めていったのでした。そしてこの度さらなる加速をさせるため、マーケティングディビジョンを新設するに至ったのです。
安岡:大森さんの言う通り、デジタルマーケティングにおけるニーズや期待値は年々大きくなっています。その上でこの市場において私たちは、いわゆる広告代理店ではなくマーケティングコンサルタントとして、あらゆる課題解決に全力で取り組んでいきたいと考えています。そのために、私たちはデジタルマーケティングの枠を超えた新しいフルファネルの手法で、広告の価値を高めていきたいと考えています。
そう考えたときに一番必要だと考えていることは、全体の戦略設計です。フルファネルでの広告効果を分析して、可視化して、全てを“数字化する”。その上で、検証したものを組み合わせて効果を出していく。
とはいえ、このような戦略設計は、既に世の中に登場していると思われる方もいらっしゃるでしょう。だからこそ、やるからにはアドウェイズだからこそできる価値を作らなければならない。私たちはそう考え、広告の指標や価値に一石を投じるために、新しい手法で戦っていくことを決意したのでした。
具体的に言うと……例えばゲームアプリの会社が、テレビCMで1億円、デジタルで5,000万円で、ブランディング広告を出したとしましょう。その際、解析データを見ると、パフォーマンスやダウンロード数はわかりつつも、実際にユーザーがテレビCMを見た上でダウンロードをしたのかは分かりません。その分解を、分析として出す。簡単に言えばそういうことができればなと考えています。
大森:また、国内広告事業担当役員の中山さんが数年前に、国内広告事業部全体に対し“価値と向き合う”というビジョン策定を行いました。これは“顧客の事業成長”を実現するため、自分たちは本質的な価値に向き合っていく、という意味合いとなります。より多くの手法で広告を提案できる仕組みを作ることができれば、顧客の課題をさらに多く解決することができますからね。
——このタイミングで立ち上げた理由は?
大森:いくつか理由はあると思います。一つにアドウェイズは2020年の秋、東証一部に市場変更を行いました。ステークホルダーの期待を裏切らないためにも、国内広告事業部として多くの新しい挑戦をしていく必要が出てきたのではないでしょうか。
また、私たちの部署でマーケティングコンサルタントを増やしていくことができれば、アドウェイズが現在掲げている「人と機械の共生」というテーマの推進にもつながります。
「人と機械の共生」は、これまで人が考えなくてはならなかったユーザーの分析や予測、データの収集、ミーティングの調整などといった運用業務を、機械が自動で行えるようになれば、人はその空いたリソースを利用し、より人にしかできない本質的なマーケティングができるようになる、という意味合いのもの。
例えば、前述した"フルファネルでの広告効果の分析”を行うためには、「人と機械の共生」はなくてはならないものです。人間の手だけで可視化し分析を行えば、俗人化や膨大な工数がかかるなど、本質的な価値を提供することが現実的ではなくなってしまうでしょう。私たちの部署が率先して行い、価値を作っていくことができれば、市場に対してもより貢献できると思っています。
安岡:ただ、このタイミングで立ち上げた理由としての一番の大きな理由は、私たちの出向が終わり、アドウェイズに戻ってきたからだと思います。ちょうどよく二人が、同じタイミングで出向先から帰ってきたんですよ。
大森:確かにそれが一番かもしれないですね(笑)。
正直、アドウェイズに戻らないと思ってた
——新しい部署を立ち上げて欲しいと言われて、どう思ったか?
安岡:そうですね……。僕は正直な話、アドウェイズにはもう戻らないかもしれないと思っていたんです。それはなぜかというと、出向先で自分の考え方が変化していたからで。
アドウェイズが取り組んでいる事業のメインは、インターネット広告。ゆえに、マーケティングの中でもプロモーションに特化しているんです。しかし、流通や価格設定、商品開発もマーケティングの一環。要するに、広告だけで価値を届けることはできるのか、と考えるようになったんですね。
しかし、新設されたマーケティングディビジョンは、フルファネル型でお客さまの課題を解決する部署。広告という枠組みに囚われず、価値を届けることがここでなら叶えられるかもしれない。そう思って、改めて取り組ませていただくことを決断しました。ちなみに、大森さんはどうでした?
大森:私は……面白そうなのですぐにやります、と即決しましたね。
安岡:とても頼もしいです(笑)。まあ、そうやって悩んだこともありましたが、自分も今は楽しみしかありません。一から立ち上げて何かに取り組むことって、滅多にない機会じゃないですか。自分のためにもなるし、アドウェイズのためもなりますしね。
——最後に、今後のビジョンを教えてください
大森:先ほどお話をさせていただきましたが、デジタルマーケティングにおけるニーズや期待値は年々大きくなっています。この市場において私たちは、あらゆる課題解決に全力で取り組んでいきたい。当面はそれらを叶えるため、着実に結果を積み重ねていければと考えています。
安岡:また、前述の通り一気通貫で事業を行うことができれば、従業員のキャリアパスも広く描けるようになります。ポジティブに人材の流動性を上げながら、市場全体の成長を後押ししていくことができれば嬉しいですね。
大森:まあ、まだ立ち上がったばかりなので、お話しできるビジョンはこれくらいなのですが……。理想像で言うと、まずはアドウェイズの今のエージェンシー事業と、同じ規模までを事業を拡大していきたいと考えています。
安岡:少しハードルが高いと思われるかもしれませんが、私も決して夢のような話ではないと思っています。全力で、楽しみながら進んでいく。まずはそのことを念頭に置いて、課題に取り組んでいきたいですね。
大森:頑張っていきましょう!
安岡:はい!