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【詩】さみし時の旅


曇天の彼方に嵐の幻を見て


多重写しの未来は不安に照準をさだめ


黄金と、セピアの日々の臨場感に驚かされ


ため息さえ押し込めて



白い蛍光灯の眩しさに眩暈を覚える



騒音から逃げて



雑多な現実を横目に



逃げて



逃げて



でも何かを求めたくて



いま、さびしい



さみしい



過去に眠る宝物を探してください



今をただ、つみかさねてください



未来を、せめて真っ白に塗り替えて



いつのまにか、遠くの雲間に光が差して



それを天使の梯子と呼んで、



希望の予感は、もうすぐそこに



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