マガジンのカバー画像

音楽と、Liveの話

24
僕は音楽でできている。Live行くのも大好き
運営しているクリエイター

記事一覧

【追悼】 疾風のブレードランナー

時代の先の先、未来を生きた人。 2023年10月19日に脳幹出血で突然亡くなってしまった櫻井敦司は、まさにそんな人だった。 今思えば BUCK-TICK の曲名でもある「疾風のブレードランナー」とは、彼自身のことだったのかもしれない。 櫻井敦司。 僕らファンは親しみを込めて、彼のことを「あっちゃん」と呼んでいた。 奇跡のようなそのルックスと妖艶な雰囲気、ステージで魅せる野獣性、でもとても真摯で誠実な人間性。ユーモラスな面もたくさんあって、本当にみんなから愛されていた。

ありがとう、こちらこそ

5月21日(土) 行ってきました「あいみょん」ライブ。 「まある」ツアー@さいたまスーパーアリーナ。 この日は中学生の試合があったので、試合が終わってダッシュで駅に走ってスペシャルダッシュで電車に飛び乗れば開演ギリギリに着けるかな、最悪ジャージでのライブ参戦になるよなぁ、と思って試合に向かったのですが 乗り換え駅に着いてLINEチェックしたら試合相手校の某先生から「湖になっちゃった」と、北区にピンポイントで降ったという大雨でまさに湖と化した校庭の写真を送ってきまして。 電

情熱の薔薇

時は遡って、大晦日。 この一週間前のクリスマスイブに「2023年での解散」を発表していたBiSHが、念願だった紅白歌合戦のステージに立っていた。 彼女たちの出場が決まったとき、僕はてっきり、本番ではBiSHの代表曲といわれる『オーケストラ』を歌うのだと思っていたけれど、彼女たちが選んだのは『プロミスザスター』だった。 この舞台に必ず立つとファンたちにずっと誓っていた約束が叶ったのだから、考えてみれば、この選曲には大きな意味があったのだ。 そして迎えた本番。夢の舞台でド緊張

俺はこんなチームをつくりたいんだった ~ ”何も起こらない” 映画の話

こんなチームをつくりたいんだった。 LINDA の意味言わずもがな、LINDA SMILES の「LINDA(リンダ)」は、THE BLUE HEARTS の名曲「リンダリンダ」からとりました。 LINDA という言葉には、スペイン語で「美しい」という意味もあります。 写真には映らない、それぞれが想う美しさを自由に表現できるクラブにしたい。そんな想いを、まずは込めました。そして この歌詞に表れているような強い友情を育めるクラブに、必ずしていこうと。 誰よりもやさしい、何

証明しようとしすぎた青森山田。彼らが見せた脆さという人間味

トップ画像は ゲキサカ より。 2021年1月11日に行われた 第99回全国高校サッカー選手権・決勝戦『 山梨学院 ー 青森山田 』をTV観戦。ラスボスといわれるほどの強さを見せる王者・青森山田を山梨学院がPK戦の末に破った名勝負。観ていていろんな思いがよぎり、備忘録としてどうしても書きたくなったので書きます。 人を崩した山梨学院まずは、山梨学院があげた2ゴールについて。僕はいつも「人を崩せ」と高校生達に言うのだけれど、そのお手本のような要素が、山梨学院の2ゴールには詰ま

有料
300

背景を知るだけで。世界の終わり

1994年から2003年まで活動していた日本のロックバンド、THEE MICHELLE GUN ELEPHANT (ザ・ミッシェル・ガン・エレファント) 彼らのデビュー曲「世界の終わり」のライブ動画です。まずはどうぞ。 どうでしたか。デビュー曲をライブで演奏している、というだけの情報でこれを見て、何かを感じ取った方いらっしゃったでしょうか。なんでこんなに情熱的で、破壊的で、でもどこか悲しいんだろうって思った方、いましたでしょうか。 なぜこのギタリストは、こんな表情でギタ

明日を夢見る大馬鹿者

6月、あいみょんの弾き語りLIVEを観る(聴く)ためだけに河口湖ステラシアターまで行ってきた。 その日のLIVEで演奏された「愛を知るまでは」が、あいみょんの公式YouTubeに最近upされていて。これホントに最高なので多くの人にぜひ観てほしい。 あいみょんYouTube、いつもこうしていろんなライブ映像をバシバシupしてくれる。本当に太っ腹だ。 劇場のような雰囲気のステラシアターで、聴こえるのはあいみょんの声とギターの音色だけ。 今思い出しても特別な空間で、特別な時間だ

青春と青春と青春

6月26日(土) 午前の練習を終え、あいみょんの弾き語りツアー『傷と悪魔と恋をした』を観に行くためだけに、河口湖まで車をかっ飛ばした。 約半年ぶりのあいみょんライブ。前回行ったのは、昨年12月のさいたまスーパーアリーナと横浜アリーナだった。 さいたまスーパーアリーナや横浜アリーナ、また武道館のような大会場でのライブがもはや当たり前になった彼女なのに、今回のツアーは「弾き語りOnly」ということで、そんなに規模が大きくない会場ばかりのツアー。 この日の会場「河口湖ステラシ

STILL ALIVE

2020年5月31日、僕は自分で立ち上げ、20年以上続けたクラブを去った。 あれから一年。僕はまだ生きている。 ____________________ 一年前のあの当時、あまりにもドラスティックな環境の変化に自らの心身がついていけなくなってしまっていたけれど、それでも、数々の仲間、友達、人生の先輩に助けられ、そして好きな音楽にも助けられ、僕はなんとかギリギリのラインで、一線を保つことができていた。 ささーっと波が引くように僕のそばから離れていった人もいたけれど、でも本

役に立たないものが存在できない世界は恐ろしい

東京、大阪、京都、兵庫でまた緊急事態宣言に。 Jリーグの村井チェアマンは当初「無観客試合にはしない」と言っていたけれど、社会の情勢なのか政府からの要請なのか、やはり緊急事態宣言中は無観客試合となってしまった。 プロ野球も同じ。 昨年来、Jリーグもプロ野球も徹底した対策のもとで有観客での試合を開催し、クラスターを発生させずにここまで来ていたのに。 昨年来のコロナ禍で、エンタメ、スポーツ、レジャー、飲食が、不要不急という言葉の格好の標的になりました。 楽しみにしていた「あ

幸せな結末

大瀧詠一さんの楽曲がサブスク解禁されたというのを遅ればせながら知りまして さっそく何曲かダウンロード。 恋するふたりとか、さらばシベリア鉄道とか、やっぱりいいですねぇ。 あとはやっぱり「幸せな結末」 昔のドラマ「ラブジェネレーション」の主題歌でもあったので知ってる方も多いと思いますが、この曲は聴いてるだけでなんだかとてもあたたかな気持ちになるし、春の訪れを感じるし、少しの儚さもあるような気がして 個人的にも、昔からとても大好きな曲です。 話は急に飛びますが 僕は昨年か

政治家にはできないことをやってくれてる人達

毎日noteを投稿すると決めて毎日書いているのだけど、今日はやることが多すぎて、書けずままに日付変更線を超えてしまった。今、3月1日の0時25分。横目で『乃木坂工事中』を観ながら(今日神回)このコラムを書いてます。 正確にいえば日付は超えたけど、寝るまではその日に数えていいという自分ルールを今つくったので、今日だけはどうか見逃して下さい(謝) しかしどうしても乃木坂工事中が気になる⋯筒井あやめちゃんの可愛さが神レベルを超えてきた。弓木ちゃんのヤバさがそろそろ世間に知られて

どんな人なのか、選手を見ればわかる。ダンスを見ただけでわかる。

先日、これから始める仕事に関する打ち合わせで、ある方に会いに行きました。 久しぶりの再会の挨拶を交わした後、まず「久保田さんの投稿、いつも楽しく見てるよ!特にNiziUの動画とか、ついつい最後まで観ちゃうんだよねぇ」って。 「いやぁ、アイドルの子達ってすごいよね」 「とんでもない努力して、自分を打ち込んでるもんね」とも。 !!! そうなんすよー。ホントそれ。 世間では、どうしても『アイドル』というだけでバカにしたりとか、下に見てしまうオジサンとか、もう⋯たくさんいる

カバーから広がる、好きと魅力の話

乃木坂46乃木坂46にハマるきっかけは、何かのライブイベントで氣志團と乃木坂がコラボして、氣志團の『One night carnival』を一緒に歌ってる動画を見たのが最初だった。たぶん2015年。 それまでももちろん彼女達のことは認識していたけれど、好きでも嫌いでもなんでもなく、自分の生活の中には1ミリも侵食していなかった。 ただこの氣志團とのコラボ動画を偶然をきっかけに観て、何か急に興味が湧いたんですよね。彼女達が氣志團の名曲を楽しそうに歌って踊ってる姿に魅せられて